この投資信託がすごい(2018年6月、先進国株編)前編

「この投資信託がすごい」先進国株編の最新版です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

それでは、さっそく最優秀先進国株インデックスファドの発表です。

なお、今回は前編です。
後編ではETFを買うだけファンドと今回の勝者とを比較します。


【この投資信託がすごい(目次)】
※スリムシリーズの第1回運用報告書を踏まえ、順次更新していきます。

●先進国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-945.html#more
●先進国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html#more
●新興国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-946.html#more
●新興国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-796.html#more
●TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-947.html#more
●ダウ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-615.html#more
●全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more
●バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-957.html

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●eMAXIS Slim先進国株式インデックス(イーマクシススリム先進国株式インデックス

信託報酬 0.11772%(税抜0.109%) ※2018.7.25に引き下げ
実質コスト 0.19657%(うち信託報酬を除く部分は0.07885%)
純資産額 145億4600万円
マザーファンドの規模 3329億8500万円

信託報酬は、現物株運用をする先進国株インデックスファンドの中では最安です。


現物株運用をする先進国株インデックスファンドの信託報酬ランキング(税込信託報酬、ベビーファンドの純資産額)です。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.109(0.11772)(145億4600万円)
1、ニッセイ外国株 0.109(0.11772)(907億3300万円)
3、三井住友DC外国株S 0.16(0.1728)(439億6900万円)
4、iFree外国株 0.19(0.2052)(13億2800万円)
4、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)(5800万円)
4、Smart-i先進国株 0.19(0.2052)(1億0800万円)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.19(0.2052)(23億4900万円)
7、たわら先進国株 0.2(0.216)(236億5200万円)


つぎに、信託報酬を除く実質コストランキング(マザーファンドの純資産額)です。

1、Funds-i外国株 0.021%(3680億0352万円) 2017.9.6
2、外国株式インデックスe 0.034%(2151億3700万円) 2018.4.2.7
3、たわら先進国株 0.038%(2789億6300万円) 2017.10.12
4、SMTグローバル株式 0.039%(3064億8400万円) 2017.11.10(0.02)+2018.5.10(0.019)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.04559% 2018.5.14
5、eMAXIS先進国株 0.069%(3329億8500万円) 2018.1.26
5、iFree外国株 0.069%(796億3099万円) 2017.11.30
7、eMAXIS Slim先進国株 0.07885%(3329億8500万円) 2018.4.26
8、三井住友DC外国株S 0.083%(1961億8200万円) 2017.11.30
9、ニッセイ外国株 0.1%(1056億1300万円) 2017.11.20
10、Smart-i先進国株 0.3860%(59億1289万円) 2017.12.11

最後にトータルコストランキングです。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.19657
2、ニッセイ外国株 0.21772
3、i-SMTグローバル株 0.2442(推定値)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.25079
4、たわら先進国株 0.254
5、三井住友DC外国株S 0.2558
6、iFree外国株 0.2742
7、Smart-i先進国株 0.5912(推定値)

eMAXIS Slim先進国株とたわら先進国株のコスト差は0.05743%です。
SBI証券は、eMAXIS Slim先進国株に対する投信保有ポイントを0.05%から0.03%に下げましたが、このポイント付与率の差を踏まえても、eMAXIS Slim先進国株のほうが低コストとなります。
なお、楽天証券のポイント付与率は両ファンドとも0.048%ですから、eMAXIS Slim先進国株のほうが明らかに低コストです。

さて、スリム先進国株とイーマクシス先進国株の信託報酬を除く実質コストを比較すると、スリム先進国株のほうが高コストのように見えます。
しかし、これは単に決算期が3か月ズレているせいです。

両者の運用報告書を見ると、乖離の原因として、

●スリム先進国株
マザーファンドの要因 2.9%
マザーファンド外の要因 -0.2%

●イーマクシス先進国株
マザーファンドの要因 2.2%
マザーファンド外の要因 -0.8%

と分析されています。

ここでマザーファンドの要因の違いは、両ファンドのマザーファンドは同一であり、全く同じ乖離が発生しているはずですから、単なる決算期のズレにすぎないことが分かります。
両ファンドの差は「マザーファンド外の要因」を見る必要がありますが、その差は0.6%です。つまり、スリム先進国株のほうが0.6%リターンが良いことになります。

両ファンドの信託報酬差は0.52974%です(ただし、スリム先進国株は途中で値下げをしていることから、値下げ時期を考慮するとこれより報酬差は0.6%のほうに近づきます)。
たしかに、「マザーファンド外の要因」も3か月のズレによる影響は受けます。
しかし、マザーファンドの要因と比べると、ズレの影響は軽微です。なぜなら、マザーファンドは、保有株の騰落、配当金、為替等の影響をもろにかぶるのに対し、ベビーファンドはマザーファンドを買うだけだからです。

そうすると、スリム先進国株は、イーマクシス先進国株と比較すると、信託報酬差に相当するリターン差をきちんと出していると推測されます。

※正確な数字は、

信託報酬差 0.52974%
リターン差 0.6÷14か月×12か月=0.51428%
両者の差 0.01546%

となるため、厳密には、信託報酬差を若干下回るリターン差しか得られていません。
しかし、運用報告書の数字は小数点第一位までしか記載されていないことから、0.01546%差は誤差と評価できます。


このように、スリム先進国株は同種ファンドと比較すると信託報酬を除く実質コストが高いといえますが、三菱UFJ国際投信は、運用報告書上の実質コストが他社より高い理由について、

(1)ラップ口座の頻繁な売買による売買コストがかかること
(2)市場内取引が多いこと

を挙げたうえで、上記2点については運用報告書上のコストが高くなるだけであり、以下の理由でリターンには悪影響を及ぼさないと説明しています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-845.html

(1)ラップ口座の頻繁な売買によるコスト増は、ラップ取引をする都度、信託財産留保額をマザーファンドに入れてもらうことで手当てをしている(運用報告書の上ではコスト増になってしまうが、ラップ取引から信託財産留保額を徴収することでラップ口座以外の顧客に不利益にならないようにしている)
(2)他社は、運用報告書に書かなくてもよい市場外取引が多いだけであり、実際には売買コストはかかっている


そこで、1年リターンを比較してみます。

●スリム先進国株
2017.6.26 10386
2018.6.25 11483
騰落率 10.56229%

●ニッセイ外国株
2017.6.26 13762
2018.6.25 15200
騰落率 10.44906%(スリム先進国株比-0.11323%)

たわら先進国
2017.6.26 11229
2018.6.25 12405
騰落率 10.47288%(スリム先進国株比-0.08941%)

スリム先進国株はやはり優秀でした。
そして、たわら先進国株も、より信託報酬の安いニッセイ外国株に勝っていることから、やはりその運用技術は優秀です。

なお、ニッセイ外国株のリターンが悪いのは、原因不明の乖離を年中行事のように出しているからです。
しかも、ニッセイは、なぜニッセイ外国株が乖離を頻発するのかについて、その原因を把握していません。

インデックスファンドの運用って難しいんですよね(@ニッセイ外国株)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-784.html
●刮目せよ、これがニッセイマジックだ!!
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-791.html
●ニッセイ外国株から、説得力ゼロの弁解が公表されました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-831.html


というわけで、現物運用をする先進国株インデックスファンドの中でベストバイファンドは、


eMAXIS Slim先進国株


となります。

ただし、スリム先進国株とたわら先進国株とのコスト差はわずかです。
たわら先進国株の既存ホルダーは、含み益があるときに売却すると含み益の20.315%を源泉徴収されて損をしますので、暴落によって含み益の大半がなくなるまでたわら先進国株をホールドしたまま、新規買付分はeMAXIS Slim先進国株に変更するのが現実的です。

売却を伴う乗り換えに関しては下記記事をご覧ください。

●【基礎知識】投資信託の売却を伴う乗り換えをする際の判断基準
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-874.html#more


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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
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ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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