【大改稿】スリムSP500が楽天VTIと同額で登場(7/3~)

本日、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」のリリースが発表されました。
https://emaxis.jp/text/release_180615.pdf

販売会社は、SBI証券と楽天証券です。
SP500指数はつみたてNISA対象指数ですから、両社のつみたてNISA口座でも取り扱われるものと思われます。

速報ブログです。

●しんたろうのお金の話
http://shintaro-money.com/emaxis-slim-sp500/
●バリュートラスト
https://www.valuetrust.net/entry/2018/06150945.htm

※本記事は、スリムSP500のマザーファンドが新設であるとの情報が間違っていたことから(三菱UFJ国際投信から連絡を受け、当初の開示情報が間違っている旨の謝罪を受けました)、大幅に改稿しました。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●つみたてNISAをしない女は、汚部屋に済む浪費家でモテない
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-932.html

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●eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
新規設定日 2018年7月3日
信託報酬 税抜0.16%
販売会社 SBI証券、楽天証券


信託報酬が税抜0.16%というのは、楽天全米株に対抗したものです。
楽天全米株の信託報酬は、税抜0.12%+米国ETFの経費率0.04%です。しかし、米国ETFの経費率には日本の消費税がかからないことから、消費税考慮後の信託報酬は、

●スリムSP500 0.1728%
●楽天全米株 0.1696%

となり、スリムSP500が微妙に負けます。

しかし、スリムSP500は現物株運用です(電話確認済)。

米国ETFを買うよりも現物運用をするほうが大変ですから、この差は十分許容できる範囲内です。
しかも、SBI証券の投信保有ポイントは、楽天全米株は0.03%ですが、スリムSP500には0.05%を付けますので、信託報酬の差(0.0032%)は投信保有ポイントの差(0.02%)で逆転されます。

そして、誰もが気になるマザーファンドですが、少なくとも100億円以上の純資産額があります。

マザーファンドの具体的な金額は非開示情報です(来年4月25日の決算の2か月後に公開される運営報告書には明記されるそうです)。
しかし、私が電話で確認したところ、三菱UFJ国際投信は「マザーファンドは既に私募ファンドで運営されており、かなりの規模である」ことを認めました。
「数億円とか数十億円ではかなりの規模とは言えませんよね」と突っ込むと同意したことから、「数百億円ですか?」と確認したところ、「そこまで言えるかどうかを確認します」と言って折り返しの電話があり、「そこまでは開示できませんでした」と回答されました。

※スリムSP500のマザーファンドを構成するベビーファンドは私募ファンドですので、三菱UFJ国際投信の公募ファンドを探しても見つかりません。三菱UFJ国際投信によれば、スリムSP500が初めての公募ファンドだということでした。

マザーファンドをゼロから作っていくと(iFreeS&P500はマザーファンド新設型でした)、現物運用をするとはいえ、純資産額が積み上がり、自力でSP500種の現物株を購入できるまでの間は米国ETFを買わざるを得ませんので、当初はコスト高、指数とのブレを覚悟しなければなりません。
しかし、スリムSP500のマザーファンドは100億円以上ありますので、マザーファンドをゼロから育てる場合と比べて、コスト及び指数とのブレの2点で非常に有利です。

スリムシリーズは、ここにきて、「既存マザーファンドにタダ乗りして超低コストを実現する」という戦略を大きく変更したかに見えましたが、スリムSP500にも100億円以上のマザーファンドがありました。
iFreeSP500の純資産額が50億円、楽天全世界株の純資産額が130億円であることからすれば、スリムSP500の純資産額がこれらより劇的に増えることは想定しがたいことから、スリムSP500も「既存マザーファンドにタダ乗りして超低コストを実現する」という戦略を前提にしていることが確認できました。

※既存のマザーファンドにタダ乗りすると、マザーファンドのファンドマネージャーにスリムシリーズの運用を任せることができますので、追加コストはほぼゼロです。
しかし、マザーファンドを新設すると、新たにマザーファンドのファンドマネージャーを任命しなければなりません。また、マザーファンドが巨大であれば、そのスケールメリットから売買手数料や保管費用も安くすることができますが、マザーファンドが小さければ、1単位あたりの売買手数料や保管費用も高くなります。

ただ、税抜0.16%という信託報酬は、同じSP500指数に連動するライバルファンドと比べると優位性を持ちますが(iFreeSP500の信託報酬は0.225%です)、異次元の値下げをしたスリム先進国株の0.1095%と比べてしまうと、景色は全く違ってしまいます。

スリム全世界株のときも感じましたが、既にスリム先進国株という異次元の超低コストファンドが存在することから、新規設定ファンドは、どうしてもスリム先進国株の税抜0.1095%の信託報酬と比較されるという悲しい運命にあります。
このことは、逆に言えば、スリム先進国株より高い信託報酬のファンドは、スリム先進国株より優位性がなければ選択されないということを意味します。

そして、残念ながら、米国株は先進国株より優位性はありません。

●米国株vs世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-927.html

ということで、スリム先進国株よりも高いコスト(信託報酬差だけでなく、巨大なマザーファンドがないことによる実質コスト差が大きいと推測されます)を払ってスリムSP500を買う必要はないと考えます。

しかし、今はやりの米国株投資をしたい人にとっては、スリムSP500は最良の選択肢となるでしょう。

仮想的は楽天全米株です。
これはバンガード社の花形ETFの一つであるVTIを買うだけファンドであり、ブリリアントなブランド価値を放っています。
しかも、分配金にかかる課税コストも現物株ファンドと同じです(米国株100%であることから、VTのような三重課税コスト問題はありません)。

三菱UFJ国際投信は、今から1年後に公表される運営報告書で初めてマザーファンドの純資産額を公表するとしています。
しかし、ナンバーワン米国株インデックスファンドの地位を得るためには、1年後では遅すぎます。速やかな開示を期待します。


最後に名曲のご紹介です。
これは素晴らしい曲です。泣けます。「週刊文春よ滅んでしまえ」という気持ちがふつふつとわき起こります。
https://www.youtube.com/watch?v=prwRDcHIRnI&start_radio=1&list=RDprwRDcHIRnI

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コメント

eMAXIS Slimなどのインデックスファンで運用しているファンドは、配当金は再投資しているのでしょうか、それとも彼らの収入源の一部となってるのでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>インデックスファンで運用しているファンドは、配当金は再投資しているのでしょうか、それとも彼らの収入源の一部となってるのでしょうか

再投資しています。
運用会社がファンドの配当金を自社の収入にすると、背任か横領で逮捕されます。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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