米国株vs世界株

インデックス投資ナイト2018」が7月7日18:00~20:30に開催されます。
http://www.idxnght.com/2018/06/2018.html

今回は3部構成で、

第1部 ブロガー対談 「米国株投資と国際分散投資、どっちがいいの?」
第2部 特別ゲスト登壇「金融庁になんでも聞いてみよう!」
第3部 有識者座談会「インデックス投資を継続するためのメンタリティ」

となっています。

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第2部ですが、「個人投資家が直接金融庁と対話できる貴重な機会です!なんでも聞いてみましょう。」とコメントされています。
森・金融庁長官(来年9月から米コロンビア大学教授に就任予定)がFOYのスペシャルゲストとして登壇してくれるかどうか、誰か聞いてみてください。

また、このうち面白そうなテーマは、第1部の「米国株vs世界株」です。

「最近よく見る「米国株投資」(米国株に投資する方法)と、「国際分散投資」(世界中の国々に分散投資する方法)について、どちらがよいのか、それぞれを実践しているブロガーがバトルします」とコメントされています。

誰が登壇するのかと思ったら、たぱぞうさんと水瀬ケンイチさんでした。
しかし、ガチバトルを期待するならば、ここはやはり、司会はヤマゲン先生、論者はバフェット太郎先輩とつらおさんのセメントマッチを見たかったところです。


ところで、インデックス投資は指数に連動することで、指数の期待リターンを得ることをめざします。

インデックス投資の目的は期待リターンを得ること
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-328.html

指数の期待リターンが幾らかは、JPモルガン・アセットマネジメントが定期的にレポートを出しています。

上記記事では、2017年2月20日付けのプレスリリースをご紹介しました。
https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/topics/2017/pdf/pressrelease_20170220.pdf

こちらは2017年11月20日付けのプレスリリース(最新版)です。
https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/topics/2017/pdf/pressrelease_20171120.pdf

JPモルガンによれば、各資産の期待リターンは、

日本国債 0.25%→0.50%
先進国国債(除く日本) 1.25%→1.00%
新興国国債 4.50%→3.75%

日本大型株 4.75%→4.75%
日本小型株 5.25%→5.25%
米国大型株 5.25%→4.00%
米国小型株 6.00%→4.25%
先進国株(日本含む) 5.50→4.50%
先進国株(除く日本) 5.50%→4.25%
世界株 5.75%→4.50%
世界株(除く日本) 5.75%→4.50%
新興国株 8.25%→6.50%

となります(矢印は、前回→今回の意味)。

JPモルガンによれば、米国株の期待リターンは4.00~4.25%しかありません。
これに対し、日本を除く先進国株の期待リターンは4.25%、日本を含む先進国株は4.50%、世界株は4.50%です。

つまり、JPモルガンの分析によれば、米国株に投資するよりも、先進国株や世界株に投資するほうが、より多くのリターンを期待できることになります。

そうすると、あえて期待リターンが低い米国株に集中投資する必要はないと思うのです。
米国株に集中投資すると、アメリカに何かあればその影響が直撃します。
アメリカに集中投資したほうが儲かるというのであれば、あえて地域リスクを取った上で米国株集中投資をする意味がありますが、むしろ米国株に集中投資すると儲からないわけですから、先進国株に広く分散させて投資したほうがよいと考えます。

しかも、先進国株に広く分散させたほうが低コストで済みます。

米国株に集中投資するには、現状、楽天全米株(VTIを買うだけファンド)が最安です。
そのコストは、0.1696%(信託報酬0.1296%、VTIの経費率0.04%)です。

これに対し、日本を除く先進国株に投資するイーマクシススリム先進国株のコストは、税込0.11826%です。
楽天全米株の実に7割にすぎません。

しかも、スリム先進国株と同じマザーファンドを買っているイーマクシス先進国株の信託報酬を除くコストは0.069%(2018.1.26)ですから、スリム先進国株のコストも同程度であると推測されます。

※第1回決算日が2018.4.25であるため、6月末頃には運用報告書がアップされる見込みです(電話確認済)。

楽天全米株の予想されるコストは0.05%であり、スリム先進国株と大差ないと思われるため、結局のところ、楽天全米株はスリム先進国株にコストでは勝てません。

このように、日本人がインデックスファンドを通じて投資する場合、米国株に集中するよりも、日本を除く先進国株に分散投資するほうが、より低コストとなります。

インデックス投資の極意は、「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行うこと」(@バンガード社)です。

極意5要素のうち、分散と低コストの2点で先進国株のほうが優れています。
その上、先進国株のほうが米国株集中投資より大きなリターンを期待することができるわけですから、米国株に集中するのではなく、先進国株を選択すべきです。


なお、楽天全米株を買うのであれば、ソニー銀行も検討すべきです。
ソニー銀行には、「優遇プログラムClubS」というものがあり、投資信託の保有残高が1000万円以上でデビットカードの還元率が2%になるからです。
http://moneykit.net/visitor/fx/fx23.html

しかも、ソニー銀行の還元率はポイントではなく口座へのキャッシュバックですから、非常に旨いです。
これまでソニー銀行の投資信託のラインナップは高コスト投信ばかりでしたが、最近、楽天バンガードファンドシリーズが加わりました。
楽天バンガードファンドシリーズについては、楽天証券が0.048%の投信保有ポイントを付けますので、1000万円分の投信保有ポイントは年4800円分になります。
つまり、年4800円の会費でキャッシュバック率2%のクレジットカードを手に入れるイメージです。

リクルートカード(年会費無料)の還元率は1.2%ですから、ソニー銀行デビットカードの還元率2%との差額は0.8%です。
ちょうど60万円が損益分岐点になりますので、年60万円以上のクレジットカード決済をする人ならばソニー銀行で楽天全米株1000万円分を保有したほうが得をします。

※1000万円を超える部分は楽天証券で保有したほうが得をします。

ソニー銀行でキャッシュバック率2%のデビットカードを入手する目的で、楽天全米株を1000万円だけソニー銀行で買うのもひとつの方法かもしれません。

とはいえ、1000万円を一括投資するのであれば、楽天全米株ではなくVTIを買ったほうがよいです。
VTIの経費率0.04%は、楽天全米株の信託報酬を除くコスト未満ですから、VTIを買ったほうが楽天全米株の実質報酬0.1696%以上のコスト削減となります。
1000万円の0.1696%は1万6960円ですから、これをソニー銀行デビットカードの実質的な年会費と考えると、それほどの魅力はありません。

スリム先進国株、ソニー銀行に来ないかしら。

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コメント

No title

国際分散投資について、少しよくわからなくなってきたので質問です。
国際分散投資は、世界経済全体の成長を前提に、時価総額費で投信を購入するものと認識していますが、世界経済成長のわかりやすい根拠は人口ボーナスだったと思います。
人口ボーナスについて少し調べましたが、おおよその地域の傾向はわかるのですが、結局世界全体として増加するのかがよくわかりませんでした。
人口ボーナスはあと数十年は期待できるものなのでしょうか。
またはその他に世界経済が成長していく理由があるのでしょうか。
大変恐れ入りますが、ご確認いただければと思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9

No title

コメントありがとうございます。

下記記事をご覧ください。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-53.html

米国株より先進国など分散したほうが良いって10年以上前からずっと言われてましたけど、結局この30年間は米国株に勝てませんでしたね。これからもそうでしょう。

No title

コメントありがとうございます。

>結局この30年間は米国株に勝てませんでしたね。これからもそうでしょう。

そうかもしれないし、そうでないかもしれません。
誰にも確実な予測はできない以上、あえて地域リスクをとる必要はないと考えます。
非公開コメント

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
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