楽天全世界株、80億円を突破

楽天全世界株の純資産額が、本日、80億円を突破しました。

同日付けの純資産額は、80億9600万円です。

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楽天全世界株は、時価総額比で全世界株に投資する米国ETF「VT」を買うだけファンドです(楽天全世界株は、株式100%で構成されており、複数の資産クラスを混ぜていませんので、「バランスファンド」ではありません)。

バンガード社の創設者であるボーグルは、2018年5月13日、下記書籍(邦訳版)を出版しました。

ボーグルは、購入すべきファンドについて、S&P500指数に連動するファンドだけでよいと述べており、アメリカ株の中小株、アメリカ以外の株式をポートフォリオに組み入れる必要などないとしています。

ボーグルは、本書301~302頁で、アメリカ株だけでよい理由について次のように述べます。

(1)アメリカ人はドルで生活している以上、通貨リスクをとる必要はない。

(2)アメリカの企業は他国の企業よりも強力である。

(3)アメリカの企業の収入と利益の半分は既にアメリカ以外から得たものである。

(4)アメリカのGDPの成長率は、他の先進国よりも高い。


しかし、我々はドルで生活するアメリカ人ではなく、円で生活する日本人です。
日本株100%はあり得ず、アメリカ株をポートフォリオに組み入れなければならないとしても、アメリカ株100%にしたのでは余りにドルに依存しすぎてしまうことになり、通貨リスクをとりすぎてしまうことになってしまうでしょう。

そして、日本の投資状況では、アメリカ株100%よりも、アメリカを含む先進国株に投資するほうが低コストです。

インデックス投資の極意が「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行うこと」であるとするならば、アメリカ株100%より更に分散された先進国株に、アメリカ株100%より更に低コストで投資することができるのであれば、そちらを選択すべきです。

しかも、先進国株ファンドは、アメリカ株を65.55%含んでいます(スリム先進国株の2018年4月の月次報告書)。
先進国株のおよそ3分の2がアメリカ株ですから、アメリカ人ではない我々がこれ以上アメリカ株を保有するメリットはありません。

この考えを更に推し進めると、全世界株を時価総額比で保有したほうがよいのではないかとの考えにいきつきます。
楽天全世界株は、まさにそのニーズに応えるものであり、新規設定からわずか8か月で純資産額が80億円に到達したのは、そのニーズが予想以上であったことを意味します。

ただし、楽天全世界株は米国ETFであるVTを通じて全世界株に投資することから、

(1)三重課税コストがかかる
(2)ドル円の通貨リスクをもろにかぶる

というデメリットがあります。

そのため、米国ETFを通じた間接的な投資ではなく、全世界株に直接的な投資をすることができる超低コスト全世界株ファンドの登場が望まれるところです。

もっとも、日本株と新興国株を混ぜたところで、それぞれ10%程度にすぎず、先進国株100%に投資することとどこが違うのかと問われれば、大差はないと答えることになるでしょう。
そこで、私は、リスク資産はスリム先進国株100%というシンプルな投資法を推奨しています。


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コメント

本日の日経新聞にて

本日の日経新聞で「揺らぐガバナンス(2)「考えないマネー」ETF膨張――ゆがむ資本配分、競争阻む(モネータ女神の警告)」という記事がありました。

指数と同じ運用成績をめざすETFが膨張すると、
1)ETFが多数派になれば良い企業の株が上がり、悪い企業の株が下がるという株式市場の選別機能が弱まる。
2)ある企業の大株主がライバル企業の株も持つことになり、企業間の自由な競争を阻む恐れが出ている。
3)「世界の投信は27年までに指数連動の資産額が積極型運用を上回る」と予想する。良い企業を選ぶ投資家が消えれば、市場は衰える。お金を効率よく殖やす「考えないマネー」の膨張が続けば、市場を通じて資本を効率的に配分する自由主義経済の土台を危うくしかねない。

ということが書いていました。
※詳しくは、本紙で御覧ください。

我々インデックス投資をするものとしても、多くに人たちが指数に投資をするようになると、うまく成果があがらないのでは、と考えてしまします。

たらわ男爵様はこの件でどのようにお考えでしょうか?

何卒よろしくお願い致します。

No title

 いつも更新を楽しみにしています。
本日の記事の内容とは関係ないことですが、ぜひ男爵様のご意見を伺いたく、質問させていただきました。

 今日23日の日経新聞の1面に、「ゆがむ資本配分 競争阻む 考えないマネー ETF膨張」との記事が載っていました。

 内容はざっくりと以下のようなものです。

 リーマンショック以降、ブラックロック、バンガード、ステート・ストリートのETF運用ビッグ3の寡占が進み、米大型株のほぼ全てについて3社合計で4分の1から3分の1の株を握るようになった。
 ETFは業績に関係なく指数に入っている銘柄を機械的に買うため、良い企業の株価が上がり、悪い企業の株価が下がるという、株式市場の選別機能が弱まる。
 また、ある企業の大株主がライバル企業の株も持つことになり、企業間の自由な競争を阻む恐れが出ている。また、「共通株主」の増加で、企業の投資が抑制されるという研究結果も出ている。
 良い企業を選ぶ投資家が消えれば、市場は衰える。お金を効率よく増やす「考えないマネー」が増えれば、市場を通じて資本を効率的に配分する自由主義経済の土台を危うくしかねない。

 インデックス投資で資産運用をしている私にとって、読み過ごすことのできない内容でした。
 広い知見をお持ちの男爵様のお考えをお聞かせ願えたら有り難いです。
宜しくお願いします。

No title

コメントありがとうございます。

せっかくリクエストをいただきましたので、明日の新記事にしたいと思います。
少しお待ちください。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
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