楽天バンガードファンドシリーズの運用はヤバいかもしれない

バンガード社の米国ETFを買うだけファンドである楽天バンガードファンドシリーズ。

このうち、VTIに投資する楽天全米株の純資産額は98億5700万円、VTに投資する楽天全世界株の純資産額は65億9700万円です。
両ファンドの新規設定日は2017年9月29日であり、まだ半年程度であることからすると、非常に人気を集めていることが分かります。

しかし、ある投信ブロガーが、この両ファンドが極めて高コストではないかとの懸念を表明しています。

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そのブログです。

●楽天全米株式と本家VTIのリターン実績を比較しました
https://secrets2mysuccess.net/2018/04/16/post-2869-2/
●楽天全世界株式と本家VTのリターン実績を比較しました
https://secrets2mysuccess.net/2018/04/12/post-2869/

この2記事によれば、楽天全米株のトータルコストは年0.45%、楽天全世界株のトータルコストは年0.6%を超えるのではないかとされており、もしそれが事実であれば非常に残念というほかありません。

そのため、楽天投信投資顧問に確認したいと思いましたが、ここは個人の顧客からの問い合わせに応じていません(一切の問い合わせに応じないことが公式サイト上で明記されています)。
エディネットの有価証券届出書には電話番号が記載されていますが、ここに電話すると明らかに歓迎されない対応を受けます。
三菱UFJ国際投信がフリーダイヤルで電話照会に応じていることと対照的です。

そこで、楽天証券に聞いてみました。

回答です。



平素より楽天証券をご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
お問い合わせのいただき誠に恐れ入りますが、ブログ記事等につきましては、弊社記事ではないため、事実関係のご案内はできかねます。何卒ご了承ください。
現在のところ、お問い合わせの内容につきまして運用会社からの発表はおこなわれておりません。
なお、投資信託は、株式やETF等に投資し運用をおこなうため、直接各商品を買付けすることと比べ、信託報酬等の必要コストが多くかかる場合があると存じます。
信託報酬の変更等について、運用会社より通知があった場合、弊社WEBファンド詳細画面の「お知らせ」にて、ご覧いただけます。
各ファンドの詳細につきましては、恐れ入りますが、目論見書にてご確認ください。
今後とも楽天証券をお引き立ていただきますよう、お願い申し上げます。


楽天バンガードファンドシリーズは楽天証券一押しの看板商品です。運用会社の楽天投信投資顧問も楽天証券も、楽天株式会社の100%子会社であり、極めて密接な資本的関連性があります。

普通の会社であれば、顧客からこのような重大な懸念が表明された場合には、もしそれが事実無根であれば根拠を示して速やかにそれを否定するはずです。
他社のファンドであれば分かりますが、自社の看板商品ですから、無視はありません。

ただし、仮に現時点で楽天バンガードファンドシリーズに重大な運用上の問題があり、直ちにそれを開示することができず、第1回の運用報告書を公開するまで時間を稼ぐ必要があるときは、このような対応をする必要があります。

楽天バンガードファンドシリーズは月次報告書で指数との乖離率を開示していますが、率直に言って指数との乖離率を示されても良し悪しの評価をすることはできません。
楽天バンガードファンドシリーズはバンガード社の米国ETFを買うだけファンドである以上、全ての顧客は、指数との乖離率ではなく、「米国ETFを代わりに買ってもらうのにどれだけのコストがかかるのか」が知りたいはずです。

楽天投信投資顧問は、楽天バンガードファンドシリーズの運用に問題がないのであれば、速やかに米国ETFとの乖離率を開示し、私を含めた顧客を安心させてほしいところです。


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コメント

No title

>普通の会社であれば、顧客からこのような重大な懸念が表明された場合には、もしそれが事実無根であれば根拠を示して速やかにそれを否定するはずです。

私はそうは思いません。
いちいち個人のブログ記事には反論しないのが普通だと思いますが…

No title

コメントありがとうございます。

>いちいち個人のブログ記事には反論しないのが普通だと思いますが

ネット証券を中心にして集客をしているわけですから、根拠のない誹謗中傷であれば格別、ていねいに説明を尽くしていくことがファンドの将来にとって非常に重要であると考えます。

バンガード社は宣伝ではなく口コミを重視してあそこまでの地位を築いたわけですから、楽天バンガードファンドシリーズも同じ視点に立って、顧客第一主義を前提として行動してほしいものです。

No title

なお、マクドナルド社は、「ミミズ肉が使われているって本当ですか?」「ハンバーガーは長い間放置しても腐らないと聞きました。本当ですか?」という余りに馬鹿げた質問であっても真摯に対応しています。
http://www.mcdonalds.co.jp/cservice/q.91.burger/
http://www.mcdonalds.co.jp/cservice/q.71.burger/

この件はファンドが運用開始された直後から言われ続けていた話ですね。
結局の所、全くの新規ファンドであれば運用報告書が出てくるまでは買うな、が解になるのかなと個人的には思います。

No title

いつも楽しみに拝見しております。

楽天バンガードが「ヤバい」とのことですが、
たわら男爵15種から外したりはしないのでしょうか?
まぁ、100円の話ですが…
私も同じように楽天証券で買っていたので、
ちょっと質問したくなりました。

No title

コメントありがとうございます。

>結局の所、全くの新規ファンドであれば運用報告書が出てくるまでは買うな、が解になるのかなと個人的には思います。

私も、大事を取るならそれしかないと思います。

>楽天バンガードが「ヤバい」とのことですが、たわら男爵15種から外したりはしないのでしょうか?

私は、楽天バンガードファンドシリーズについて、「たわら男爵15種」と「インデックスマラソン」で積立買付をしています。

たわら男爵15種は、100円投資で3楽天ポイントを得るためのものですので、このまま継続します。

また、インデックスマラソンは、アメリカ株と全世界株のランナーがいなくなってしまうため、やはりこのまま継続します。

とはいえ、運用報告書を見て、よほど酷かったら再考したいと思っています。

いつも楽しみに拝見しております。
全米の株式に手間がかからず投資できるというとこでつみたてNISAで月30000円ずつ買っていますが、運用コストが高いとなると他の投資信託に変えたほうがいいのでしょうか。
つみたてNISAなので乗り換えはできないですが、今後を考えると今すぐ他の投資信託を検討しなければならないのでしょうか。。。

No title

コメントありがとうございます。

>今後を考えると今すぐ他の投資信託を検討しなければならないのでしょうか

タイトルにもあるように、現状ではヤバい「かもしれない」というだけですから、本当にヤバいかどうかは運用報告書を見るまで分かりません。

なお、私は、つみたてNISAはスリム先進国株を年初に一括購入することを推奨していますので、ご心配であれば今後はスリム先進国株を購入されたらどうでしょうか。

No title

いつも参考になる記事ありがとうございます。

私もこの記事をきっかけに、楽天vtiについて気になっていたので調べたところ、米国株ブロガーのたけぼうさんが実質コストについて分析している記事を見つけました。

詳しくは、下記URLをご参照願えればと思いますが、ファンドの運用コストで+0.1%、配当課税分のコストで+0.2%。合わせて実質コストが0.46%くらいではないかという内容になっています。

http://www.takeboww.com/entry/2017/10/22/180100

No title

コメントありがとうございます。

>米国株ブロガーのたけぼうさんが実質コストについて分析している記事を見つけました。

今回の問題は、指数との乖離ではなく米国ETFとの乖離ですので、せっかくご紹介いただきましたが課税コストは影響しません。

私を含む顧客に不安を与えないように、ETFを買うだけファンドはETFとの乖離率を開示してほしいものです。

No title

参考までに、一番近いと思われる「グローバル株式ファンド」の報告書を見ると

信託報酬0.296%に対し
その他費用が0.312%
そのうち印刷費用が0.243%・・・
トータルで0.581%

楽天VTも似たような感じになりそうですね

https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/ridge/pdf/ridge_A201709.pdf

No title

楽天VTIは、そんなに成績言い訳じゃ無いから、積み立て投資から速攻で解除しました
代わりに、eMAXIS Slim 先進国株式インデックスを買い付けます

No title

コメントありがとうございます。

>一番近いと思われる「グローバル株式ファンド」の報告書を見ると

これはヤバい感じがプンプンしますね。
後で少し分析してみます。

>楽天VTIは、そんなに成績言い訳じゃ無いから、積み立て投資から速攻で解除しました

ポイントはVTIを代わりに買ってもらうのにどれだけのコストを支払う必要があるかが月次報告書を見ても分からないという点です。

運用報告書でこの点がはっきりしないと、本格投資に踏み切る気にはなれませんよね。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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