スリムシリーズは、指数をMSCIからFTSEに変更すべし

イーマクシススリムシリーズは、自らを「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続けるファンドシリーズ」であると宣言しています。

しかし、その信託報酬は、先進国株が0.1095%、新興国株が0.19%であり、既に異次元の域に突入しており、更なる運用コストの削減は困難になりつつあります。

そこで、指数の商標使用料(ライセンス料)を削減し、更なる運用コストの削減を目指してほしいというのが今回のお話です。

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4月11日付けの「TOPIXや日経平均の「利用料」が高い!運用会社の不満」という記事を見ました。
http://diamond.jp/articles/-/166407

近年、つみたてNISAに代表されるように、投信の管理手数料となる信託報酬は苛烈な引き下げ競争を余儀なくされ、運用会社の収益環境は厳しい。中には信託報酬が0.1%台の低コスト投信まで登場しており、減収分を補うには運用規模を拡大するしかない。
ところが、運用会社の努力とは裏腹に、指数の利用料率は一向に下がらないという。つまり運用会社の利益は圧迫され続ける一方、指数の提供会社のみに巨額の利益が積み上がる構図となっている。
ブランド料が高いというわけで、ある運用会社の例では、資産残高の0.01~0.03%にもなり、収入の2割弱を占める投信もある。


指数のライセンス料といったら、相互リンク先のとよぴ~さんです。

●各対象指数の使用料(ライセンス料)を見るとライセンス費用が年々割高に感じてくる
http://toyop.net/blog-entry-2351.html

この記事を見ると、指数のライセンス料は、超低コストインデックスファンドが当たり前になった現在では非常に高いことが分かります。

あのバンガード社も、2012年10月には、指数をMSCIからFTSE(フィッツィー)に変更すると発表しています。
https://jp.reuters.com/article/zhaesmb03207-idJPJT820913620121002

スリムシリーズは、かつてのバンガード社がしたように、今こそ指数をMSCIからFTSEに変更し、顧客第一主義を行動で示すべきです。
三菱UFJ国際投信が指数の変更に踏み切ったとき、「日本のバンガードをめざす」という三菱UFJ国際投信の夢は、その実現に向けて大きく一歩前進することになるでしょう。


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コメント

No title

これは大賛成ですね。
MSCIのブランドに価値を見出せない。
FTSEで全く問題なしです。

三菱UFJとモルガンスタンレーは関係が深いので、MSCIから離れるのはなかなか難しいかもしれませんね

No title

コメントありがとうございます。

>FTSEで全く問題なしです。

日本のバンガードをめざすのであれば、指数もバンガードと一緒でいいですよね。

>三菱UFJとモルガンスタンレーは関係が深いので、MSCIから離れるのはなかなか難しいかもしれませんね

そういえば、三菱UFJモルガン・スタンレー証券がありますね。

ただ、モルガン・スタンレー社は、2009年にMSCI社の株式を全部売却し現在は資本関係にはないようですので、FTSE社に乗り換えることも可能です。

どうせなら相見積もりをとって価格競争させ、安いほうにしてほしいです。

個別契約?以降費用? そう単純じゃないかも

https://www.reuters.com/article/msci-indexes/msci-earning-lower-licensing-fees-on-new-blackrock-etfs-idUSL1E8LHKVM20121017

https://www.prnewswire.com/news-releases/three-vanguard-funds-to-transition-benchmarks-to-align-with-mscis-sector-changes-300607408.html

簡単に調べてみただけですが,単純にMSCI→FTSEで安くなるというものでもないかも,です。iSharesもCoreシリーズで従来とは別の料金形態ということで,MSCIのまま安くする方法もあるようです。結局は個々の交渉力などがものをいう世界?


http://faculty.haas.berkeley.edu/hender/Changing_Indices.pdf

また,ベンチマーク変更時にかかるコストもばかにはならないのでは?という話もあり,年間1ベーシスのためにどれだけの費用が掛かるかなどもポイントになりそうです。

No title

FTSEに変更してくれたほうがいいですね。
小型株も含まれているので、ありがたいですね。銘柄数が多く、運用は大変そうですが。
運用コストは上がるのかな?どうなんでしょう?

No title

コメントありがとうございます。

>結局は個々の交渉力などがものをいう世界?

あのバンガード社でさえダメだったわけですから、きっとMSCI社は固いのでしょうね。

>ベンチマーク変更時にかかるコストもばかにはならないのでは?という話もあり

きっとバンガード社は、長期的に見れば指数のライセンス料が安いFTSEのほうが安いと判断したのでしょうね。
三菱UFJ国際投信もFTSEに変更し、顧客に対してその有効性を説得的にアピールできればすごい武器になると思います。

>運用コストは上がるのかな?どうなんでしょう?

短期的に見れば上がる可能性はあるでしょうが、バンガード社が変更したということは、きっと長期的に見れば下がると判断したからでしょうね。

スリム用のマザーファンドをFTSEで作る?

記事のタイトルが「スリムシリーズは、指数をMSCIからFTSEに変更すべし」なのは、eMAXISは現状のマザーファンドのままで変更なし、スリムシリーズ(つみたてんとうシリーズも?)用に指数をFTSEにしたマザーファンドを新規に作ることを想定されていますか?
それともマザーファンドの指数もFTSEに変えるのでしょうか。

どちらにも課題があると思いますが、たわら男爵様はどのように考えられますか?

No title

河童さん、お久しぶりです。

>それともマザーファンドの指数もFTSEに変えるのでしょうか。

私は、バンガード社のように、マザーファンドを段階的にFTSEに移行すべきであると考えています。

No title

ETFには指数の使用料が明記されているものもありますが、ミューチュアルファンドでは明記されていないどころか、そのような費用がかかるということすら目論見書に記載されていないので、おそらくは運用報告書の費用にも計上されていない(その義務がない)のではないかと思っています。
いわゆる『市場を通さない取引に含まれる手数料込みの価格』と同様、基準価額を引き下げる隠れコストとして存在しているのかもしれません。

話は逸れますが、バランスファンドでは指数の種類が8種類ないし9種類に及ぶものもありますが、これらは組入比率によって按分されているのか、それともファンド単位なので単純に8倍、9倍かかっているのかどうかもよくわかりませんね。

マザーファンドもベンチマークとするために指数の使用料がかかっているはずなので、二重にかかっているのかも不明瞭です。

また懇談会などあった際にどなたかに掘り下げて質問していただきたいと思っているのですがどうでしょう・・・?

No title

コメントありがとうございます。

ライセンス料については、昨年、記事にしています。

(1)ライセンスフィーには2種類ある
(2)月報や運用報告書に指数情報を掲載するための利用料は固定額であり、数百万円程度
(3)インデックスファンドのベンチマークとして指数を利用するための利用料は一定の割合であり、0.03~0.05%程度。ファンドの信託報酬が安ければ安い率で済む
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-485.html


>いわゆる『市場を通さない取引に含まれる手数料込みの価格』と同様、基準価額を引き下げる隠れコストとして存在しているのかもしれません。

ライセンス料は、「その他費用」の「その他」に含まれるのではないかと考えています。
ただ、イーマクシス先進国株の「その他」はゼロ円なんですよね。

>バランスファンドでは指数の種類が8種類ないし9種類に及ぶものもありますが、これらは組入比率によって按分されているのか、それともファンド単位なので単純に8倍、9倍かかっているのかどうかもよくわかりませんね。

運用報告書等に指数情報を記載する際の利用料は単純に8倍になりそうですが、もしそうなるとベビーファンドの規模が非常に重要になってきますね。

時間があるときに三菱UFJ国際投信に電話して聞いてみます。

No title

先に紹介したレポートの数字をそのままうのみにはできませんが,仮に三菱が実行した場合のTransition Costがその通りだとすると,仮に1年に1ベーシスポイント下げられたとしても,取り返すのに数十年かかる話みたいなこともあるわけで,簡単にFTSEになればいいとは言えない気がします。
Transition Costがあっという間に取り返せるほど十分に低いなど言えないと,そこを突っ込まれたら負けじゃないかと。

バンガードがやったことが正しさの証明にはならないので,実際にバンガードはこの指数変更にどれだけ手数料がかかったのか(実は指数変更でしくじってないか?),他社が同じようにやろうとした場合にはどれくらいかかるのか,ということがないと一概にバンガードのまねすればOKとは言えないように思います。

また,ブラックロックが交渉で引き出したように,MSCIとFTSEもインデックススプロバイダーとして競争しているので,5年前のバンガードの事例が今も同じ状況かも怪しく。


移すべきか移さないべきかはこのあたりの確認が取れてからだと思うのですが,どうでしょう?

No title

初心者ですみません。MSCIとかFTSEという指数と同等の指数は簡単にできそうにおもえるけど(株価を集計してるだけ)。自社で集計するとか、または共同会社でおこなうとか。
日経平均のように各国で無料で提供されている株価を利用するだけですから。もちろん公的に利用されない指数だけど、投信専用に低コストで各社が使えると思う。

No title

コメントありがとうございます。

>移すべきか移さないべきかはこのあたりの確認が取れてからだと思うのですが,どうでしょう?

バンガード社も事前に緻密な試算を何度もしたはずですから、当然、三菱UFJ国際投信も事前に緻密な試算を何度もやった上で決断すべきです。

私は、スリムシリーズの運営責任者が口先だけでバンガード社を引き合いに出すのではなく、実際の行動を伴ってほしいと考えています。

指数の変更も、実際に変更するかどうかは重要ではなく、「顧客の利益のために真剣に変更を検討した」というプロセスが重要であり、直販化の成功不成功は、顧客に対し、こういったプロセスや悩みをうまく可視化していくことができるかどうかではないかと思っています。

>指数と同等の指数は簡単にできそうにおもえるけど(株価を集計してるだけ)。自社で集計するとか、または共同会社でおこなうとか。

運用会社がライセンス料を支払っているという現状は、これが簡単にできない(金を支払う価値があるだけのコストがかかっている)ことを意味しているのでしょうね。

なお、
>日経平均のように各国で無料で提供されている株価を利用するだけですから。

ダウ指数も日経平均指数も商標ですから、勝手に商用利用することはできません。

しかも、運用会社はそれぞれ競争関係に立ちますので、みんながお金を出し合って新たな指数を管理する会社を作るのは現実的とはいえません。
もしそれが不正確だったとき、関与した運用会社の役員は株主総会で責任追及されることになるでしょうから、今までどおりライセンス料を支払って情報を買ったほうが簡便であると考えるのではないでしょうか。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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