【追記あり】この投資信託がすごい(2018年4月、バランスファンド編)

「この投資信託がすごい」バランスファンド編の更新版です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

それでは、さっそく最優秀バランスファンドの発表です。


【この投資信託がすごい(目次)】

●先進国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-797.html#more
●先進国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html#more
●新興国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-795.html#more
●新興国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-796.html#more
●TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-708.html#more
●ダウ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-615.html#more
●全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more
●バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-858.html

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●eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

信託報酬 0.1728%(税抜0.16%) ※引下日2018.4.11
実質コスト 0.2298%(うち信託報酬を除く部分は0.057%)
純資産額 102億2300万円(2017年5月9日新規設定)
マザーファンドの規模 
日本株 2963億9100万円
先進国株 3329億8500万円
新興国株 497億3400万円
日本債券 4571億1700万円
先進国債券 1324億3000万円
新興国債券 166億7600万円
日本REIT 169億8300万円
先進国REIT 216億4400万円
※実質コストはイーマクシスバランス(8資産均等型、決算日2018年1月26日)の信託報酬を除く実質コスト(0.057%)を流用した。

圧倒的な低コストです。
しかも、新規設定からまだ1年たっていないのに、ベビーファンドの純資産額は100億円を超えています。

ところで、バランスファンドは、

(1)先進国、新興国、日本
(2)株、債券、REIT

を組み合わせ、9種類の資産の配分比を変えることで独自性を出しています。

配分比の変え方は、

(1)時価総額比
(2)GDP比
(3)均等配分
(4)その他

の4種類に分けることができます。

時価総額比の代表格はセゾングローバルバランスファンド、GDP比の代表格は世界経済インデックスファンド、均等配分の代表格はイーマクシススリムバランスになります。

ただし、セゾングローバルバランスファンドのアメリカ株はS&P500指数に連動しており、厳密な意味での時価総額比ではありません。
しかも、セゾン投信は、セゾングローバルバランスファンドは「指標インデックス をなぞることだけ」を目指すのではなく、「超過リターンを追求するために真摯に最善を尽くす」アクティブファンドであるとの宣言を行っています。

●アクティブファンドとは何か(セゾングロバラはやっぱりアクティブファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-602.html

また、世界経済インデックスファンドは、2016年12月末、不可解な配分比の変更を行いました。
http://www.smtam.jp/shared/pdf/report_column/HP__20161228_.pdf

これまでは、先進国55、新興国35、日本10の配分比だったのですが、先進国60、新興国30、日本10に変更しました。
上記のリンク先の説明文を見ると、この変更はGDP比が変更されたことによるものではなく、新興国から先進国にマネーが流れそうだというファンドマネージャーの将来予測に基づくもののようです。
ちなみに、上記リンク先には2016年のGDP比が記載されていますが、それによれば、先進国54.8、新興国38.9、日本6.3ですから、GDP比を貫くのであれば、日本を減らして新興国を増やさなければなりません。

しかも、GDP比といっても、先進国、新興国、日本の内部の構成比は時価総額比ですので、世界経済インデックスファンドは、時価総額比で構成されている各マザーファンドの保有率をGDP比にしただけのものでしかなく、時価総額比とGDP比が混ざった中途半端なものとなっています。

このように、世界経済インデックスファンドには、

(1)時価総額比の既存マザーファンドを利用しているため、例えば、先進国株と新興国株の保有率はGDP比だが、先進国株内部(例えば、アメリカとイギリス)では時価総額比であり、中途半端

(2)組み合わせ比率についても、GDP比を貫くのではなく、ファンドマネージャーの相場観を反映させている

という2つの問題点(自らのコンセプトに忠実ではないという意味)があります。


このように、セゾングローバルバランスファンドも世界経済インデックスファンドも、いずれもインデックスファンドではないアクティブファンドですから、我々のようなインデックス投資家の投資対象とはなりませんが、この点を措くとしても、実は、時価総額比、GDP比、均等配分というコンセプトは、実は大した問題ではありません。

「わたしのインデックス」というサイトがあります。
http://myindex.jp/
このサイトには「資産配分ツール」があり、自分の好きな配分比でシミュレーションができます。

上記ツールを利用して計算したリターン、リスク、シャープレシオ(いずれも過去20年の年率平均)です。
※シャープレシオ:リターン÷リスク。この数値が高いほど1リスクあたりのリターンがよいことになる。

4資産均等 4.3 10.0 0.43
8資産均等 6.2 12.7 0.49
セゾングロバラ(5資産時価総額比) 5.2 12.6 0.41
世界経済(GDP比) 5.9 13.6 0.43
VT(全世界株、時価総額比) 5.7 18.8 0.30
(参考)先進国株 5.5 19.1 0.29

シャープレシオだけを見れば8資産均等型が最も優秀であることが分かります。
とはいえ、8資産均等型は、5資産時価総額比、GDP比のバランスファンドと比べて、隔絶して優秀であるとはいえません。

しかし、確実に言えることは、コストはリターンをむしばむということです。
その意味で、スリムバランスの税抜0.16%という超絶な低コストは非常に魅力的です。

トータルコストの比較です。

●スリムバランス 0.2298%(うち信託報酬を除く部分は0.057%)
●セゾングロバラ 0.676%(うち信託報酬を除く部分は0.177%)
●世界経済インデックスファンド 0.623%(うち信託報酬を除く部分は0.08%)


また、将来、どの資産が値上がり、どの資産が値下がるかは誰にも分からない以上、全ての資産を同じだけ買っておくという戦略をとれば、どれかが下がってもどれかは上がりますので、平穏な気持ちをもってリスク市場に居続けることができ、稲妻が輝く瞬間を逃さないという効果も得ることができます。

というわけで、イーマクシススリムバランスは、

(1)全てのバランスファンドの中でコストが最安であること
(2)8資産均等というコンセプトは安心できる戦略であり、リスクリターン比も極めて優秀であること

から、バランスファンド部門の最優秀ファンドとしました。

【2018年4月11日12:55追記】

本文に以下の3点の修正を加えました。

1、セゾングロバラ、世界経済インデックスファンドがアクティブファンドであることを明記しました。
2、セゾングロバラ、世界経済インデックスファンドのトータルコストを加えました。
3、リスクとリターンの数字を最新のものに改めました。


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コメント

スリムバランスは自分もいいなとは思うのですが、国内リートが1/8を占めるのってリターン的にはどうなんでしょう?
人口減少の現状を考えると長期的に見て旨みがそれほどあるのかなと

No title

リターンとリスクの数字を紹介していただき参考になります。欲を言えば、リターン/リスクも併記していただけると有り難い。今回は自分で計算しながら読みました。

No title

コメントありがとうございます。

>国内リートが1/8を占めるのってリターン的にはどうなんでしょう?

8資産均等は、そういうことを超越したところに意義があるわけですね。

>欲を言えば、リターン/リスクも併記していただけると有り難い。

シャープレシオですね。
本文に記載しました。

シャープレシオを見ると、スリムバランスが最も投資効率がよいことになりますね。

No title

リートのパフオーマンスを調べると、直近10年間で最悪。リスクは株より高く、儲かるのはバブル化した時のみであとは超長期のボックス相場。投資資産の種類を増やせば安全というものではない。日銀推奨の4資産基本にプラスアルファていどでよいと思う。

こんにちは。

>8資産均等は、そういうことを超越したところに意義があるわけですね。

についてですが
均等配分のリバランスボーナスや分散効果は他の配分比と違ったメリットがあるという意味合いで捉えていいですか?

No title

コメントありがとうございます。

>リートのパフオーマンスを調べると、直近10年間で最悪。リスクは株より高く、儲かるのはバブル化した時のみであとは超長期のボックス相場。

スリムバランスは、自身の相場観を反映させない点に意味があります。

>均等配分のリバランスボーナスや分散効果は他の配分比と違ったメリットがあるという意味合いで捉えていいですか?

「どれが儲かるか分からないのでとりあえず全部買い」という点が一切の相場観を超越している点です。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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