【重要な追記あり】ニッセイ外国株から、説得力ゼロの弁解が公表されました

相互リンク先のますい画伯の最新記事で知りましたが、ニッセイ外国株が、3月14日付けの月報で、下方乖離の原因について弁解しています。
https://www.nam.co.jp/report/monthly/m121332-180314.pdf


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●eMAXIS Slimバランス、0.16%に値下げ(4/11~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-830.html#more

●肉汁あふれる和牛ハンバーグが600セット限定で再登場(50%ポイントバック)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-829.html#more

●eMAXIS Slim全世界株(3地域均等型)がリリース。しかし売れないでしょう
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-828.html#more

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ファンドの状況 -トラッキングエラーについて-
https://www.nam.co.jp/report/monthly/m121332-180314.pdf
月間では、ほぼベンチマークに連動した投資成果となりましたが、2月6日から8日にかけて相場が大きく変動した局面で、当ファンドの基準価額の変動とベンチマークの変動との差異が大きくなった日がありました。これは、当ファ ンドがベンチマークとして採用しているMSCIコクサイ・インデックスの算出に用いられている外国株式の株価(評価額)と、弊社が当ファンドの基準価額算出に用いている外国株式の株価(評価額)が異なることによるものです。  
指数は、指数算出会社が任意に定める取引所の株価(評価額)を用いて算出されますが、当ファンドの基準価額は、 投資信託協会の規則に基づいて弊社が定めた取引所の最終相場(評価額)を用いて算出されます。それぞれが参照している取引所がクローズする時間が異なる場合には両者の変動に差異が生じやすく、急激に株価が変動する局面で差異が大きくなることがあります。今般の差異は主として、こうした株価の評価タイミングの要因によるものです。  
この要因による差異は、通期では均されて影響が収束していく性質のものではありますが、日々の連動性をより向上させる観点からも、対策を講じて参ります。
受益者の皆様には、ご心配をおかけしましたことをお詫び申し上げます。今後とも当ファンドを御引立てくださいますよう、よろしくお願いいたします。


ニッセイの説明は、

(1)指数の評価方法とニッセイの評価方法が異なる
(2)ニッセイの評価方法は投資信託協会の規則に基づくものであり、ニッセイの評価方法は正しい
(3)ズレても仕方ないよね

というものです。

たしかに、私が電話した時も、ニッセイは最初はこのような説明をしました。
その説明の中には、

「うちだけじゃなくて、MSCI指数も時々すごくズレることがあんですよね」

というように、指数の運用方法を非難する発言もありました。

しかし、この説明では、MSCI指数に連動するインデックスファンドのうち、他社の騰落率は固まっているのに、ニッセイ外国の騰落率だけ上か下に突き抜けている原因については全く分かりません

ニッセイ外国株の騰落率だけが異常であることは、下記のブログ記事で詳細に分析されています。
https://secrets2mysuccess.net/2018/03/16/post-2326/

ニッセイの説明(MSCI指数と投資信託協会の評価方法が異なっているからズレても仕方がない)が正しいのであれば、他社も投資信託協会の規則を前提として評価しているわけですから、他社の騰落率も指数とニッセイと同じように乖離するはずです。
しかし、実際には、他社の騰落率とニッセイの騰落率は明らかに異なっています。

ニッセイ外国株の騰落率だけが上か下に突き抜けているのです。

したがって、指数の評価方法と投資信託協会の評価方法が異なることは、それが本当であったとしても、ニッセイ外国株の騰落率だけがおかしいことの説明にはなりません。

私は、ニッセイに電話した際、今回の月報に記載されたことを同趣旨の説明を受けました。
そこで、

同じMSCI指数に連動する先進国株インデックスファンドのうち、御社の騰落率だけが上か下に突き抜けている原因の説明にはなりませんよね。
御社だけが他社と異なる評価方法を採用しているということですか?

と確認したところ、

当社は完全法を採用しており、銘柄数が他社よりも多いんです。

と回答されました。

しかし、私が続けて、

御社より銘柄数が多いファンドも少ないファンドもありますが、これらの騰落率は固まっているのに、御社の騰落率だけが上か下に突き抜けている原因の説明にはならないのではないでしょうか。

と聞いたところ、

2016年の乖離は大きな資金変動があったからですが、今回は資金変動はありませんでした。
一生懸命頑張って運用しているけど、原因は分からないんですよね。
インデックスファンドの運用って、難しいんですよね。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-784.html#more

という例のフレーズが飛び出しました。

結局のところ、ニッセイは、なぜ自社の騰落率だけが他社の騰落率と異なるのかについて、その原因を全く把握していないことになります。
それにもかかわらず、このようないい加減な説明を月報という公式な書面でしてしまったことは残念というほかありません。

【2018.3.17 21:25追記】

私は、ニッセイ外国株の月報の

「指数は、指数算出会社が任意に定める取引所の株価(評価額)を用いて算出されますが、当ファンドの基準価額は、 投資信託協会の規則に基づいて弊社が定めた取引所の最終相場(評価額)を用いて算出されます。それぞれが参照している取引所がクローズする時間が異なる場合には両者の変動に差異が生じやすく、急激に株価が変動する局面で差異が大きくなることがあります。今般の差異は主として、こうした株価の評価タイミングの要因によるものです。」

との部分がどうしても理解できませんでした。

そこで、イーマクシス先進国株の運用報告書を見てみました(めぼしい先進国株ファンドの運用報告書のうち、評価方法について明記しているのはイーマクシス先進国株だけでした)。

全体版45頁に次の記載があります。

為替効果:現地通貨建て株価を円建てに換算する方法が、ファンドとベンチマークとで異なるために生じる差異。
ファンド:株価(現地通貨建て前日終値)を翌日の対顧客電信売買相場の仲値を用い円に換算し評価。
ベンチマーク:株価(現地通貨建て前日終値)を同日ロンドン時間の16時時点の為替レートを用い一旦ドル換算で評価。その後翌日の対顧客電信売買相場の仲値を用い円に換算し評価。
https://emaxis.jp/pdf/zenunyou/250910/250910_20170327.pdf

ニッセイとは異なり、非常に分かりやすいです。
イーマクシス先進国株の運用報告書に記載された上記評価方法が、ニッセイのいう「投資信託協会の規則に基づく評価方法」であろうと推測されます。

すなわち、「投資信託協会の規則に基づく評価方法」は、米国株以外の株について直接円換算することであり(ドル円相場の影響を受けない)、「指数の評価方法」は、米国株以外の株について一旦ドル換算したものを円換算することであり(ドル円相場の影響を受ける)、両者が乖離する原因はドル円相場の影響を受けるかどうかであるということになります。

しかし、ニッセイは、このような簡明な表現を選択せず、あえて上記のような容易に意味を理解し難い表現を採用しました。
もし乖離の原因がドル円相場の影響であれば、そう書けばよいわけです。
しかし、そう書かなかったということは、ドル円相場の影響では説明がつかない乖離だったということなのでしょう。

また、ニッセイ外国株の乖離の原因が、「指数の評価方法」と「投資信託協会の規則に基づく評価方法」との乖離のせいであったとしても、同じ投資信託協会の規則に基づく評価方法を採用している他社ファンドの騰落率とも乖離していることの合理的な説明にはなりません。


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コメント

No title

乖離の原因究明が本当に出来ていないのか、原因はわかったが公表できないのか、改善できないような原因なのか、いずれにしろ闇は深そうですね。

ニッセイってホントにトホホな会社ですね。すでにほとぼりが冷めている状態だったのに・・。自社の未熟ぶりを得意げにさらしているという自覚が無いようです。まさに恥の上塗りそのものですね。もしかして炎上ビジネスのやり口でインデックス運用ビジネスを勝ち残ろうとでも企んでいるのかと真面目に勘繰ってしまいます。

No title

コメントありがとうございます。

>乖離の原因究明が本当に出来ていないのか、原因はわかったが公表できないのか、改善できないような原因なのか、いずれにしろ闇は深そうですね。

話した感じでは、一生懸命頑張っている感じがしました。でも、うまくいかないんでしょうね。
そして、なぜ他社と違ってうまく行かないのか、その原因が分からず、インデックス運用の難しさを日々感じていると。

私は、電話で話をして、顧客の金を預かるプロとして大丈夫かと心配になりました。

>すでにほとぼりが冷めている状態だったのに

他社ファンドの騰落率はかたまっているのにニッセイだけ明らかに上下に乖離している理由はなぜなのかについて照会を受けたのに合理的な回答することができず、様々なブログがニッセイの運用を疑問視しているわけですから、あのような説明では顧客の理解を得ることができないと分かっているはずです。

にもかかわらず、あの程度の説明しかできないということは、ニッセイ自身、乖離の原因について分からないのでしょうね。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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