【最後の補足】他人のブログに勝手にアドバイスするシリーズ(3) 早期退職と年金免除、確定拠出年金

勝手にアドバイスするシリーズ第3弾の補足最終版です。

いま確認したら、安房さんが追記をしてくれていることに気付きました。
http://anbowasset.blog.fc2.com/blog-entry-155.html

まず、売却益と配当益を確定申告すると総合課税になるものの所得控除は使えないという点ですが、やっぱり間違っていたみたいですね。
安房さんごめんなさい。

この点について、補足1で記載したとおり、かつて税務署と顧問税理士に確認しています。しかも、税務署には、実は顧問税理士に確認する前と後の2回、確認しました(最寄りの税務署に電話すると税務相談窓口に転送され、交代で電話番をしている税理士につながり、無料で一般的な税務相談に応じてもらえます)。
非常にシンプルなお題だったのですが、残念です。確かに思い返せば3人の税理士は誰も即答できず、とりわけセンターの税理士は周りの人と結構長く相談していましたね。

また、安房さんは、上記追記で、

当記事の内容について色々条件設定した上で数値検証して下さった方がおいでのようです。
それ自体は大変に建設的な話だと思いますが、有利不利とかどういう行動をすべきかは個別の資産・収支状況や将来見通しによっても左右されるので、特に当該記事の結論についても、また更に別な誰かの考察があった場合の結論についてもどうこう言うことは差し控えます。

とコメントしています。

とてもできた方で言葉もないのですが、今回の私のブログは勝手にアドバイスシリーズですので、最後にやっぱり勝手にアドバイスしてみます。

誰かを非難したり批判する趣旨ではありませんので、間違ってしまったとしてもお許しください。

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1 オリジナルのブログの記事はこれです。
http://noload.558110.info/q140.html

2 上記ブログ記事の内容は次のとおりです。
・ 50代女性。
・ 28年間自営業をしている。
・ 国民年金は25年満額支払った後は全額免除を受けている。
・ 貯金と相続により多額の財産を保有している。
・ 国民年金は全額免除を受けたまま、毎年数百万円の投資信託を買いたい

3 オリジナルのブログ主のアドバイスは、

・ 多額の財産があっても全額免除を続けることに何ら問題はない
・ 投信を買うなら「特定口座源泉徴収あり」を利用するのが良い
・ ただし、投資をすると大きく元本割れするリスクはあるし、銀行に手数料稼ぎのカモにされるかもしれないので注意するように

というものでした。

これに対する安房さんのアドバイスは、

・ 国民年金は全額支払った方が良い
・ 投信を買いたいなら、特定口座よりも非課税口座を利用した方が良い。具体的には、月額6万8000円までは確定拠出年金を利用し、その後はNISA口座を利用すべきである

というものでした。

4 この点、投資に回す金があるなら国民年金の掛金を支払うべきかどうかについては、
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-80.html
で検討したとおり、掛金ゼロで半額貰えるというメリットは極めて大きいものがあります。

とはいえ、掛金ゼロで半額貰うということは、端的に言えば制度にただ乗りしているに等しく、普通の人は納得しがたいかもしれません。
私は全額免除を受けますが、私の財産は全て私が稼いだものであり、その過程で既に多額の税金を納めています。収支を計算すれば国がはるかに得をしており、少しでも返してもらわないと私が大損することから、ご寛恕いただければと思います。

5 つぎに、投信を買うとしても、「特定口座源泉徴収あり」よりも確定拠出年金を利用する方が得なのかは、
(1)掛金が所得控除されないと、年金受取時に元利金に掛かる税金で損をする
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-80.html
(2)掛金を所得控除したとしても、国民健康保険料の負担を考慮すると損する
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-82.html
で検討しました。

とはいえ、40代の夫婦と未成年の2人というモデルケースを利用したことから、オリジナルとは違っているではないかと思われた人もいるかもしれません。

6 そこで、オリジナルの設定を利用し、安房さんが追記で例示した葛飾区の住民であるとしてシミュレーションをしてみます。

試算は、前回と同様に以下のサイトを利用しました。
http://www.kokuho-keisan.com/

6の1 33万円(源泉税が6万6000円)のケース
(1)国民健康保険計算機で、葛飾区を選択する。
(2)1人目の加入者の年齢区分を「40~64」、その他収入を「33万円」と入力する。
(3)「計算する」のボタンを押す。
(4)結果
5万6400円になりました。
33万円までは所得割はゼロ円となり、均等割は7割引きされますので、国保の掛金は1万6920円(5万6400円×3割)となります。
0円から33万円までの国保の掛金は同額であることから、確定申告してもしなくても国保の掛金は1万6920円となります。
他方で、確定申告すると、特定口座内で源泉徴収された6万6000円が還付されます。
したがって、売却益と配当益の合計額が33万円以下であれば確定申告した方が明らかに得です。

6の2 50万円(源泉税が10万円)のケース
(1)~(3) (2)の33万円を50万円に変える以外は1と同じ。
(4)結果
10万7400円になりました。
世帯が1人のケースでは、所得金額が59万5000円までであれば均等割が5割引きされますので、国保の掛金は7万9200円となり(10万7400円から5万6400円の5割である2万8200円を引く)、6の1より6万2280円増えます。
確定申告をして10万円の源泉税の還付を受けることができたとしても、確定申告しないケースよりも国保の掛金が6万2280円増えるので、3万7720円だけ得をすることになります。

なお、50万円は、確定拠出年金を月額3万3333円としたときの国民年金掛金との概算合計額になります。

6の3 100万円(源泉税が20万円)のケース
(1)~(3) (2)の33万円を100万円に変える以外は1と同じ。
(4)結果
15万8400円になり(世帯が1人のケースでは、所得金額が81万円を超えると法定減額されません)、6の1より14万1480円増えました。
確定申告をして20万円の源泉税の還付を受けることができたとしても、確定申告しないケースよりも国保の掛金が14万1480円増えるので、5万8520円だけ得をすることになります。

なお、100万円は、確定拠出年金を月額6万8000円としたときの国民年金掛金との概算合計額になります。

6の4 再検討
(1)確定拠出年金を掛けず、特定口座内の売却益ないし配当益を33万円にとどめ、確定申告すると6万6000円が還付される。
(2)確定拠出年金を掛け、その掛金分の売却益ないし配当益を確保して確定申告しても、国保の掛金が増えるせいで、最大で5万8520円しか得をしない。

というわけで、確定拠出年金を掛け、確定申告までしてその掛金を所得控除したとしても、設例のケースでは、税務上は得をしないばかりか少し損をします。

したがって、私は、投信を買いたいなら、確定拠出年金ではなく、「特定口座源泉徴収あり」で買い、毎年33万円の限度で利確できれば利確し、源泉税の還付を受けた方が得だと考えます(もちろんNISAを利用できるのであれば、まずはNISAの枠から使うべきです)。


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コメント

国民年金全額免除は何もやましくない

記事の主題から逸れますが、国民年金全額免除について、

> 掛金ゼロで半額貰うということは、
> 端的に言えば制度にただ乗りしているに等しく、

と考えるのは間違っているのではないでしょうか?

貰える半額は税金補填分であり、
税金補填分は全額免除の人も満額納付の人も等しく貰えます。

残りの半額(50%)がいわば掛金比例分であり、
全額免除だと全く貰えず、半額納付だと半分(25%)貰えて、
満額納付だと全部(50%)貰えます。

どこにも不公平はありません。

No title

コメントありがとうございます。

確かにそう考えれば気持ちも楽ですね。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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