野村つみたて外国株投信の勝利の方程式はこれだ

さきほど、

●野村つみたて外国株投信、10億円に到達するも、今後は厳しい
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-816.html#more

という記事を書きました。

しかし、一度は当ブログでも推奨した愛着のあるファンドですから、必勝法を考えてみました。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●楽天市場ではこれを買おう
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-815.html#more

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野村つみたて外国株投信の強みは何かといえば、

新興国株を含むのに、先進国株ファンドより低コスト

ということに尽きます。


ならば答えは一つです。

信託報酬を税抜0.10%に下げます。

現在の野村つみたて外国株投信の信託報酬は0.19%ですが、運用会社の報酬は0.085%です。
本日時点の純資産額10億9100万円を基準にすると、運用会社の報酬は年92万7350円です。

0.19%の信託報酬を0.10%に引き下げると、運用会社の報酬は0.04%となります。
本日時点の純資産額10億9100円を基準にすると、運用会社の報酬は年43万6400円です。

その差は49万0950円。

もし野村つみたて外国株投信が信託報酬を0.10%に下げれば、これはVTと同額ですから、破壊的です。

eMAXIS Slim全世界株が対抗値下げをしても、既に純資産額で先行している野村つみたて外国株投信に有利です。
野村つみたて外国株投信の純資産額の伸びが緩やかになったのは、eMAXIS Slim先進国株に流れただけのことですから、野村つみたて外国株投信が0.10%に値下げすれば顧客は帰ってくるでしょう。

そして、重要なことは、eMXIS Slim全世界株のコストは高いということです。

●この投資信託がすごい(2018年3月、全世界株編)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more

上記記事で検証したとおり、

野村つみたて外国株投信 0.0431%
eMXIS Slim全世界株 0.104%
両者の差 0.0609%

となります。

もう分かりますね。

野村つみたて外国株投信が信託報酬を0.10%に引き下げた時、コスト面で野村つみたて外国株投信に勝てるファンドは存在しないことになります。

ちなみに、

●eMAXIS Slim先進国株式インデックス(イーマクシススリム先進国株式インデックス
信託報酬 0.11826%(税抜0.1095%)
実質コスト 0.21226%(うち信託報酬を除く部分は0.094%)

●野村つみたて外国株投信
信託報酬 0.108%(税抜0.10%)
実質コスト 0.1511%(うち信託報酬を除く部分は0.0431%)

ですから、信託報酬を0.10%に引き下げた野村つみたて外国株投信は無敵です。

野村は、わずか50万円の報酬減を覚悟するだけで、インデックスファンドのコスト低減に最も熱心であるという評判を得ることができます。
これは、昨年末にeMAXIS Slim先進国株が行って純資産額が激増する効果があったとおり、非常に効果的な宣伝方法です。
しかも、純資産額が倍増すれば、報酬減はすぐに取り戻した上で、更なる報酬増を期待することができます。

これまで投資に縁がなかったり、理由なく毛嫌いしていた素人層を「業界最安のインデックスファンド」というエサで野村證券に取り込むことに成功すれば、どうせ野村證券では野村つみたて外国株投信はつみたてNISA専売で年40万円しか買えませんので、顧客の余剰資金を手数料収入の高い商品にぶっこむことができます。

また、野村のFunds-iシリーズに対する影響ですが、野村つみたて外国株投信によって離れる顧客は既に他社の超低コストファンドに移っているでしょうから、ほぼ皆無と思われます。

上野公園のベンチでポップコーンをまくようなものです。

野村つみたて外国株投信を業界最安ファンドにすることで、何ら疑っていないハトのような眼をした小金持ちを簡単に集めることができます。
しかも、その手には、つみたてNISA最安という国が認めたお墨付きがあるわけですから、これ以上の説得材料はありません。

私が運用会社の担当者だったら、このように考えて直ちに信託報酬を0.10%に引き下げるでしょう。


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コメント

損して得取れ的なよいご意見だと思います。
ただ、あの野村證券が信託報酬を下げるでしょうか?
野村證券が途中で信託報酬を下げたという前例があったら教えてください。

イデコについて質問です

いつも毎朝拝見しております。
40代前半の会社員です。
イデコについて質問です。

<現在>
・去年の3月から楽天証券でイデコを開始。
・限度額一杯の月12000円積立。

<商品>
1、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
2、たわらノーロード 先進国株式
を半々。

去年の年末は1、2とも5000円位プラスでしたが、現在HPを見ると、
128,522円。
1が+1185円。2が-113円。
合わせて+1080円。
運用利回り+1.39%となっています

<2つの方法を考えました>
A、イーマクシススリム先進国株式がある、
マネックス証券に口座を変える。
しかし、マネックス証券の口座は持っているものの、移管手数料がかかる。
手間と時間がかかる。

B、楽天証券のまま、2をやめて、
1と楽天全米株式に変える。
その場合、すぐに変えてもいいのか、
タイミングはどう考えたらよいでしょうか?

本当はAをしたいのですが、
Bが現実的とも思います。
ご教示頂ければ幸いです。

No title

コスト徹底比較勉強させていただいています。私も低コストで全世界株式を考えています。
気になるのですが、野村つみたてやeMAXIS Slimはベンチマークはmsciですよね。一方バンガードなどはftseです。この辺はコスト以上に気にしないで良いのでしょうか?
ftseのほうが分散が効いていそうでいいかと思っているのですが。
ただftseだとファンドオブファンズで3重課税なんですよね。それもここで初めて知りましたが。
3重課税についても質問なのですが、ファンドオブファンズに含まれる日本株の部分もやっぱり日本のトピックス投信にしたほうが得なんでしょうか?だとするととりあえずmsciでもいいからeMAXIS Slimで結論になるんでしょうか・・・

No title

コメントありがとうございます。

>野村證券が途中で信託報酬を下げたという前例があったら教えてください。

検索すると、アクティブファンドで値下げしたものがあります。

ただ、野村つみたて外国株投信の信託報酬を引き下げるかどうかは全く分かりませんし、現時点では引き下げない前提でファンド選択をすべきです。

>移管手数料がかかる。

4320円のようですね。

掛金の支払期間を20年とすると、月額1万2000×12か月×20年=288万円となり、移管手数料4320円はその0.15%に当たり、かなりの負担といえます。

SBI証券でニッセイ外国株しか選択肢がないのであれば、私はニッセイマジックは信頼できませんので、直ちにマネックス証券に移管しますが、たわら先進国株であれば、そのままホールドでよいのではないかと思います。

非課税口座では、最も期待リターンの高い資産クラスを全力で買うのがセオリーであり、その意味では、日本株と先進国株を半々ではなく、先進国株100%にするとか、日本株を混ぜるにしても時価総額比(日本株10、先進国株80、新興国株10)の限度にとどめるべきです。

また、たわら先進国株を楽天全米株に変更する点は、インデックス投資の原則は、「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行う」ことですから、アメリカ集中は望ましくありませんので、私ならやりません。

結局、私ならば、月額1万2000円でいろいろと細かく分散させても手間なだけですから、iDeCo口座ではたわら先進国株100%とし、日本株や新興国株がどうしてもほしければ特定口座で買うと思います。

>ftseのほうが分散が効いていそうでいいかと思っているのですが。

前にもお伝えしましたとおり、「わたしのインデックス」に指数によるリターン差がまとめられていますが、ほぼ同じです。

そのため、指数の違いによるリターン差を気にするよりも、ファンドの実際のコスト差を気にすべきです。

>ファンドオブファンズに含まれる日本株の部分もやっぱり日本のトピックス投信にしたほうが得なんでしょうか?

日本株を含む米国ETFは、日本株についても三重課税されるため、単純に損をします。

VTを買う日本人は、便利性を優先してそれには目をつぶって買うわけですが、避けられるのであれば避けたほうが良いです。

>とりあえずmsciでもいいからeMAXIS Slimで結論になるんでしょうか

指数の優劣はありません。

バンガード社が指数を変更したのは、リターンがよかったからではなく、指数の利用料が安かったからです。

コストが同じであれば、小型株を含んで分散させたほうがよいでしょうが、これだけのコスト差があるときに余計なコストを払って小型株を混ぜたとしても、リターン上昇効果はほぼなく、コスト増によってリターンがむしばまれる悪影響のほうが大きいのではないかと考えています。



お答えありがとうございました

イデコについて質問した、
40代前半の会社員です。

実にシンプルで明快なお答え、
ありがとうございました。

毎日コラムの更新を楽しみにしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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