この投資信託がすごい(2018年3月、全世界株編)

「この投資信託がすごい」全世界株編の最新版です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

昨年9月の時点では、野村つみたて外国株投信がベストバイファンドでした。
しかし、本日、「eMAXIS Slim全世界株(除く日本)」が登場したことから、もう一度検証することにしました。


【この投資信託がすごい(目次)】

●先進国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-797.html#more
●先進国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html#more
●新興国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-795.html#more
●新興国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-796.html#more
●TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-708.html#more
●ダウ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-615.html#more
●全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more
●バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-858.html

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前回のベストバイファンドです。

●野村つみたて外国株投信

信託報酬 税込0.2052%(税抜0.19%)
実質コスト 0.2483%(うち信託報酬を除く部分は0.0431%)
※0.021%×87%=0.01827%、0.191%×13%=0.02483%、これらの合計額は0.0431%
純資産額 9億3000万円(2017年10月3日新規設定)

マザーファンドの規模
先進国株 3680億0352万円
新興国株 376億5939万円


挑戦者と比較します。

●eMAXIS Slim全世界株(除く日本)

信託報酬 税込0.15336%(税抜0.142%)
実質コスト 0.25736%(うち信託報酬を除く部分は0.104%)
※eMAXIS Slim全世界株の数値を流用した
純資産額 ゼロ(2018年3月19日新規設定)

マザーファンドの規模
先進国株 2701億6464万円
新興国株 356億1800万円


なんと、トータルコストの安さでは野村つみたて外国株投信が優れています。
その差は0.00906%(1000万円あたり906円)。

しかし、野村つみたて外国株投信には次の弱点があります。

(1)スポット購入ができず、積立買付専売品であること
(2)普通の人は、ファンドを選ぶ際、トータルコストの安さではなく、信託報酬の安さを基準にすること

野村つみたて外国株投信のほうが優秀ですが、eMAXIS Slim全世界株(除く日本)の信託報酬のほうが0.05184%も安いことから、今後、野村つみたて外国株投信の純資産額が増える可能性は限りなく少なくなりました。

さて、野村つみたて外国株投信を終わらせることになるであろう「eMAXIS Slim全世界株(除く日本)」ですが、個別ファンドを組み合わせたほうが安くなります。

●eMAXIS Slim全世界株(除く日本) 自作版

信託報酬 税込0.1295622%(税抜0.119965%)
※0.1095×87%=0.095265、0.19%×13%=0.0247、これらの合計額は0.119965
実質コスト 0.2348722%(うち信託報酬を除く部分は0.10531%)
※0.094%×87%=0.08178%、0.181%×13%=0.02353%、これらの合計額は0.10531

ついでに、
●eMAXIS Slim全世界株(含む日本) 自作版

信託報酬 税込0.1323%(税抜0.1225%)
※0.159%×10%=0.0159%、0.1095%×80%=0.0876%、0.19%×10%=0.019%
実質コスト 0.2262%(うち信託報酬を除く部分は0.0939%)
※0.006%×10%=0.0006%、0.094%×80%=0.0752%、0.181%×10%=0.0181%、これらの合計額は0.10531


並び替えてみます。

1、eMAXIS Slim全世界株(含む日本) 自作版 0.2262%
2、eMAXIS Slim全世界株(除く日本) 自作版 0.2348722%
3、野村つみたて外国株投信 0.2483%
4、eMAXIS Slim全世界株(除く日本) 0.25736%
(参考)楽天全世界株 0.40664%
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more


このように、「eMAXIS Slim全世界株(除く日本)」は、

自作のeMAXIS Slim全世界株(含む日本)より、0.03116%(1000万円あたり3116円)割高
自作のeMAXIS Slim全世界株(除く日本)より、0.0224878%(1000万円あたり2248円)割高
野村つみたて外国株投信より、0.00906%(1000万円あたり906円)割高

となります(ただし、自作ファンドは松井証券の自動リバランスサービスを利用するため、投信保有ポイントが付きません。楽天証券の投信保有ポイントは0.048%ですので、自作の2つの全世界株ファンドよりも「eMAXIS Slim全世界株(除く日本)」のほうが安くなります)。

というわけで、野村つみたて外国株投信をベストバイファンドとしたいのですが、

(1)野村つみたて外国株投信の将来性は厳しいこと
(2)スリムシリーズで全世界株ファンドを自作したほうが安いこと

から、今回は結論は出さないこととし、今後の両ファンドの純資産額の増減をみて結論を出したいと思います。

なお、SBI証券が自動リバランスサービスを実装してくれれば、全ては解決します。

●自動リバランスサービスの実装を求む
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-727.html

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コメント

No title

仮に今から買うなら
emaxis slim先進国株
とemaxis slim 全世界株のどちらが良いと思いますか?
やはり分散がさらに多くできる全世界株の方がベターなんでしょうか

No title

コメントありがとうございます。

>仮に今から買うならemaxis slim先進国株とemaxis slim 全世界株のどちらが良いと思いますか?

スリム先進国株は0.1095%、スリム全世界株は0.142%であり、その差は0.0325%(1000万円あたり3250円)です。

実質コスト差は、スリム先進国株0.21226%、スリム全世界株0.25736%ですから、0.0451%(1000万円あたり4510円)となり、その差は拡大します。

スリム全世界株の信託報酬が、スリム先進国株とスリム新興国株の信託報酬を案分したものであれば、まだ魅力的でしたが、割高ですから、何か損をした気がします。

そのため、私は、やはりスリム先進国株100%でよいと考えます。

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

コメントありがとうございます。

【質問】

野村つみたて外国株投信への質問です。

先進国のみならず新興国へも投資したいと考えており、妻と子供のNISAを始めるにあたっては、新興国を含むシンプルで低コストなファンドとして「野村つみたて」を候補にしていました。
※妻は投信に興味がなく、1つの商品にわかりやすくしたいという希望がありました。

eMAXIS Slimの登場によって、その将来性は明るくないかもしれませんが、
・依然として低コストである
・マザーファンドは安定している
・野村証券が積立NISA向けに設定したファンドであり、金融庁への手前もあって繰上償還はないのでは?
とも思っており、仮に純資産額がそれほど増えなくても、まだ魅力的なファンドであると感じています。

純資産額の増減について、たわら男爵様のご意見を伺えないでしょうか。よろしくお願いいたします。

【回答】

>依然として低コストである

そのとおりです。
スリム全世界株より安いです。

>マザーファンドは安定している

そのとおりです。
昨年、少し怪しいときがありましたが、我が国最大級のマザーファンドであり、マザーファンドの運用も安定しています。
野村がダメなら他社もダメでしょうね。

>野村証券が積立NISA向けに設定したファンドであり、金融庁への手前もあって繰上償還はないのでは?

私もそう思います。

>純資産額の増減について、たわら男爵様のご意見を伺えないでしょうか。

ニッセイ外国株にあれほどの問題があっても、投信ブロガーを含めて、みんなニッセイ外国株を買っています。

(1)日本を除く全世界株ファンド自体に人気がないこと
(2)日本を除く全世界株ファンドが欲しい人は、これからはスリム全世界株を買うであろうこと
(3)野村つみたて外国株投信はスポット購入ができないこと

から、私は野村つみたて外国株投信の純資産額が増えることに関し、極めて悲観しています。

No title

ご回答ありがとうございます。もう1つ教えてください。

マザーファンドの運用が安定していて、野村つみたて外国株投信に繰上償還の恐れがなければ、純資産額が増えなくても長期投資に値しますか?
リスクはあるのでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>マザーファンドの運用が安定していて、野村つみたて外国株投信に繰上償還の恐れがなければ、純資産額が増えなくても長期投資に値しますか?

ベビーファンドの純資産額が少ないと、どうしてもコストが高くなります。

そもそもの前提として、ベビーファンドの純資産額が少ないというのは人気がないということですから、運営会社としてもやる気がなくなり、ほとぼりが冷めた頃(現在の金融庁の担当者がみな退職し、つみたてNISAに対する熱心な職員がいなくなった頃)にこっそり償還されるリスクはやはりあります。

私としては、新記事で述べたとおり、信託報酬を0.10%に下げて、まだ熱意があることを示してほしいところです。

No title

ありがとうございます。とても勉強になりました。
気に入ったファンドだったので、残念で仕方ないです。

積立専用では野村の販売力が活させないですし、国内の金融機関などライバルとは思ってない気がしますので、他社への対抗処置をとらないように思います。

素直にslimシリーズを検討します。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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