VTの経費率が0.1%に値下げ

バンガード社(日本)一押しの米国ETFであるVT。
これは1本で全世界の大中小型株に投資することができる超低コスト全世界株ETFです。

経費率は驚きの0.11%ですが、毎年この時期に少しずつ値下げをしています。

1年前の記事です。

●VTの経費率が0.11%に値下げ。VWOは0.14%に。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-331.html

今年も2月23日から引き下げです。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●eMAXIS Slimとニッセイの決定的な違い
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-803.html#more

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具体的には、

0.11%→0.1%

に引き下げられます。
https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/articles/news-from-vanguard/new-expenseratio-2018.htm

ETFの「経費率」とは投資信託の実質コスト(トータルコスト)と同じ意味です。
つまり、信託報酬と信託報酬を除くコストの合計額となります。

なお、VTを買うだけファンドである楽天全世界株の実質的な信託報酬(信託報酬+VTの経費率)も、投資対象であるVTの経費率の引き下げに伴い、0.2296%に下がります。

これに対し、我が国ナンバーワン低コスト先進国株投信であるeMAXIS Slim先進国株の実質コストは、

信託報酬 0.11826%(税抜0.1095%)
実質コスト 0.21226%(うち信託報酬を除く部分は0.094%)

です。

なお、VTは、0.1%の経費率のほかに0.11704%(推定値)の三重課税コストがかかることから、トータルコストは0.21704%となります。
また、楽天全世界株は、実質的な信託報酬、三重課税コストのほかに0.05%(推定値)の運用コストがかかることから、トータルコストは0.39664%となります。

●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more


トータルコストの比較です。

eMAXIS Slim先進国株 0.21226%(投信保有ポイント考慮後0.16426%)
eMAXIS Slim全世界株 0.226144%(投信保有ポイント考慮後0.178144%)
VT 0.21704%
(参考:楽天全世界株 0.39664%)

このレベルになるとほぼ差はありません。
日本のインデックスファンドは、米国ETFに真っ向勝負を挑んで勝利できるレベルにまで到達し、今回の値下げがあってもなおそのレベルを維持しています。

実に感慨深いものがあります。

ちなみに、昨年2月は0.14%から0.11%の値下げでした。
これと比べると、今回はわずか0.01%の微減にすぎません。
また、昨年は新興国株ETFであるVWOも0.15%から0.14%に引き下げられましたが、今回は見送られています。

このことから、バンガード社をもってしても、このコスト水準は容易に引き下げることができるものではないことが分かります。

それなのに、繰り返しますが、eMAXIS Slim先進国株ないし全世界株は、VTと真っ向から勝負して勝てる水準にまで到達しています。

私は、今この時代に投資できる幸せを体中で感じています。


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コメント

emaxis slim 全世界株について、おかしな質問かもしれませんが教えてください。

バラで購入すると、リバランスが必要になるのがデメリットかと思います。
しかし、購入時点での日本、先進国、新興国の比率で購入した場合、
数年後にバランスが購入時から変化したとしても、その比率はその時点での日本、先進国、新興国の時価総額の比率を反映しているに過ぎない、と言うことでしょうか。
(つまり市場をコピーするならリバランス不要。配当分だけずれる?)

インデックスの算出方法が具体的に理解できておらず、混乱してきてしまいました。
ご意見をお聞かせいただけたら幸いです

No title

コメントありがとうございます。

>市場をコピーするならリバランス不要

そのとおりです。
理論上は、買付時に買付時の時価総額比にあわせて購入すれば、その後は時価の増減に連動するため、リバランスは不要です。

しかし、各ファンドが厳密に時価総額比をトレースすることはなく、多少のエラーが出ますので、バンガード社によれば、VTであっても定期的なリバランスをしているそうです。

また、一括購入であれば、買付時の時価総額比とズレる可能性は少なくなりますが、積立買付をして買付の回数が増えれば時価総額比とズレる可能性も増えていきます。

結局のところ、1年に1度は配分比を確認し、ズレていたらリバランスをする必要があるという結論になります。

ご回答ありがとうございます。
NISA等の非課税口座ですとリバランスで売却するのが勿体ないので悩ましいですね。
課税口座でも買っていき、そちらを優先的にリバランス時の売却に使っていくのが良いでしょうか。

楽天以上に低コストな全世界株式ファンドが出ると嬉しいのですが。。

いつも楽しく拝見させていただいてます。
投資を始めるに当たって、男爵さんに質問(背中を押してもらいたい?)があるのですが。
楽天VTとeMAXIS Slimで作る全世界株のいずれかで、長期投資を考えています。
楽天VTなら、積立nisaでも特定口座でもこれ一本で、自動リバランスされ便利だなと思う一方、コストで優位するeMAXIS Slim全世界(積立nisaで先進国、特定口座で日本+新興国)を年1回の特定口座ノーセルリバランスで行くのがベストなのかなと悩んでおります。
リターンはさほど変わらないとするなら、コストに拘りたいと思いますが、初心者のため、ぜひアドバイスを頂けたらなと思います。
よろしくお願い致します。

No title

コメントありがとうございます。

>課税口座でも買っていき、そちらを優先的にリバランス時の売却に使っていくのが良いでしょうか。

全世界株ファンドを自作したいのであれば、つみたてNISA口座はスリム先進国株だけ、松井証券の特定口座で「スリム全世界株リバランス積立」をするのがよいと思います。

確かにこのようにすると先進国株が多くなりますが、つみたてNISA口座と特定口座のリバランスはは手間ですし、つみたてNISA口座は、年初一括投資をした後は20年間放置したほうがいろいろな誘惑に惑わされずにすみます。

>コストで優位するeMAXIS Slim全世界(積立nisaで先進国、特定口座で日本+新興国)を年1回の特定口座ノーセルリバランスで行くのがベストなのかなと悩んでおります。

ちょうど上の方のご質問でお答えしましたが、つみたてNISA口座は20年間、見ずに忘れてしまったほうがよいと考えています。

楽天VTも悪くはないのですが、トータルコストがスリム先進国株やスリム全世界株の約2倍(少なく見積もったとき)ですから、本格投資はせめて第1回の運用報告書を見てからにすべきです。

返信ありがとうございます。
目まぐるしいコスト競争、魅力的な新商品の販売等で、何が最適か(誰にも分からない訳ですが)、迷走してました。
男爵さんの『考察』と『結論』は分かりやすく、大変、勉強になります。今後も楽しみにしております。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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