バンガードの投資哲学は「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行う」こと

モーニングスター社は、2017年12月9日、「ETFカンファレンス2017」を開催しました。

これはモーニングスター社の朝倉社長のほかに3名のゲストが講演をし、その後、4名でパネルディスカッションをするという企画です。
ゲストの1人はバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社の投資戦略部長であり、とても参考になりました。

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同部長の講演はこちらからどうぞ。
講演内容の概略が文字化されていますが、かなり省略されていますので、ぜひ映像をご覧ください。
http://www.morningstar.co.jp/event/1712/ms/index03.html

パネルディスカッションはこちらからどうぞ。
これも文字化されていますが、映像を見る価値はあります。
http://www.morningstar.co.jp/event/1712/ms/index05.html


同部長は、とにかく繰り返し、バンガード社の投資哲学を引用します。

バンガード社の投資哲学とは、「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行う」ということです。

同部長は、つみたてNISAは上記の投資哲学に合致するからぜひ参加したいと考え、楽天バンガードファンドシリーズを設立したと述べています。

バンガード社が考える楽天バンガードファンドシリーズのメリットは次のとおりです。

●バンガードETFへの新たなアクセスを提供する
●販売手数料ゼロ、業界最低水準の信託報酬
●分配金再投資による福利効果
●少額からの投資(100円から)が可能
●金額指定、円での投資が可能
●積立投資が可能


同部長は、信託報酬が業界最低水準であることを何度も繰り返し指摘していました。
低コストはバンガード社にとっては譲れない要素であることが強く印象に残りました。

ところで、楽天バンガードファンドシリーズは、バンガード社が提供する米国ETFを買うだけファンドです。

運用会社に電話して確認したところ、

●米国ETFは、ニューヨーク市場の終値で買っている
●直接買うのではなく、ブローカーに依頼し、終値で買うことができるように調整してもらっている
●ドル転は事前にするのではなく、ブローカーからの請求後に必要な分だけ行っている

ということでした。

そうすると、楽天バンガードファンドシリーズは、顧客に代わってバンガード社のETFを買うだけファンドということになりますので、マザーファンドが現物株を買う通常の投資信託と異なり、指数との乖離率は一切問題になり得ません(我々がVTを買うとき、VT自体の乖離率を気にすることがあっても、VTの平均取得価額が指数と乖離しているかどうかを気にしないのと同じです)。

そのため、米国ETFを1種類だけ買う楽天バンガードファンドシリーズは、単に信託報酬を除く実質コストが幾らかかるかだけに注意すればよいということになります。

●楽天バンガードの月次レポートの乖離率を気にするのはナンセンス
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-650.html

バンガード社一押しのVTのトータルコストは0.22704%(三重課税コスト考慮済)です。
これに対し、eMAXIS Slim全世界株(自作)のトータルコストは税込0.226144%(投信保有ポイント考慮前)です。

両者はほぼ同じです。
VTの経費率が今後も継続的に値下げされることを考えると、「男は黙ってVT」だけでもよい気もします。

ところが、楽天VTになると、トータルコストは税込0.40664%(投信保有ポイント考慮前)となります。
これは楽天VTに最大限有利な推定計算を前提としていますので、実際のコストはこれよりも高くなるでしょう。
自分でVTを買ったときと比べると、毎年2倍のコストを支払うことになるかもしれません。

楽天VTには、100円という少額からつみたて投資をすることができるという魅力がありますが、これはeMAXIS Slim全世界株を自作しても同じことです。

「長期、分散、つみたて投資とその継続を低コストで行う」

私はeMAXIS Slim先進国株かeMAXIS Slim全世界株(自作)を推奨しますが、楽天VTも悪い商品というわけではありません。
eMAXIS Slim先進国株やeMAXIS Slim全世界株が良すぎるだけです。

もっとも、楽天VTに全力で投資するのは、第1回の運用報告書を見て、実質コストを確認してからでも遅くはないでしょう。

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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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