この投資信託がすごい(2018年2月、先進国株編)後編

「この投資信託がすごい」先進国株編の最新版です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

今回は後編です。
前編の勝者であるeMAXIS Slim先進国株とETFを買うだけファンドとを比較します。


【この投資信託がすごい(目次)】

●先進国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-797.html#more
●先進国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html#more
●新興国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-795.html#more
●新興国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-796.html#more
●TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-708.html#more
●ダウ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-615.html#more
●全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more
●バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-858.html

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ETFを買うだけファンドには、

EXE-iつみたて先進国株式ファンド

があります。

そこで、これとeMAXIS Slim先進国株を比較します。

●eMAXIS Slim先進国株式インデックス(イーマクシススリム先進国株式インデックス

信託報酬 0.11826%(税抜0.1095%)
実質コスト 0.21226%(うち信託報酬を除く部分は0.094%)
純資産額 56億8800万円
マザーファンドの規模 2701億6464万円

※実質コストはイーマクシス先進国株の信託報酬を除く実質コスト(0.094%)を流用した。
なお、第1回決算日が2018.4.25であるため、6月末頃には運用報告書がアップされる見込みである(電話確認済)。


●EXE-iつみたて先進国株式ファンド

トータルコスト 0.22463%(SBIポイント付与対象外)

信託報酬 0.075%(税込0.081%)
うち運営会社0.03%、証券会社0.03%、信託銀行0.015%
米国ETFの経費率 0.0345%
信託報酬除く実質コスト 0.05%(推定値。0.2%程度になるリスクがある)
※i-mizuho米国株の信託報酬除く実質コストが0.06%、EXE-i先進国株・新興国株の信託報酬除く実質コストが0.04%であることから、0.05%と推定した。
三重課税コスト 0.05913%(推定値)
※計算根拠は後述する。

構成銘柄は次のとおりです。

●シュワブU.S.ブロードマーケットETF(配分比55%)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/SCHB:US
資産総額108億5000万ドル
経費率0.03%
銘柄数 2500銘柄
※VTIは、資産総額5810億2500万ドル、経費率0.04%
●SPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF(配分比45%)
https://www.bloomberg.co.jp/quote/SPDW:US
資産総額11億6100万ドル
経費率0.04%
銘柄数 7905銘柄
※VEAは、資産総額886億0900万ドル、経費率0.07%

※三重課税コスト
三重課税コストとは、ファンドが保有する株式の配当金について、
(1)投資信託 現地国、日本の二重課税
(2)米国ETF 現地国、アメリカ、日本の三重課税
というように、米国ETFはアメリカが10%の源泉税を徴収するというものである。
現地国の税率は10%であることが多く、アメリカは残りの配当金(90%)に10%の源泉税を徴収するため、配当金の9%がアメリカに奪われる。
ファンドが保有株の配当金を受け入れる際、原則としてその10%が保有株の所属国(現地国)によって課税されるが、保有株がファンドと同じ国籍の時はファンド受入時には課税されず、ファンドが顧客に分配金を出した時点で初めて課税される。
この例外が適用されるのは、日本の投資信託であれば日本株、米国ETFであれば米国株となる。
ファンドが分配金を出したとき、日本の投資信託は、日本株は日本国の一重課税、日本株以外は現地国・日本国の二重課税であり、米国ETFは、米国株は米国・日本国の二重課税であるが、米国株以外は現地国・米国・日本国の三重課税となる。
配当金が100あったとして、
(1)投資信託 現地国10、ファンド受入額90
(2)米国ETF米国ETF 現地国10、アメリカ9(90の10%)、ファンド受入額81
となるため、この差額9%(90-81)が三重課税コスト(米国ETFではなく投資信託であれば払わずに済んだコスト)となる。
ここで「ファンド受入額」と記載したが、これは便宜上の表現である。投資信託は文字どおりファンドの純資産額に上積みされ、顧客にとっては含み益の一部となり、売却時に譲渡所得として日本国によって課税されるが、米国ETFはそのまま顧客に分配されるため、分配時に配当所得として日本国によって課税され、その際、20.315%が日本国によって源泉徴収される。
無分配の投資信託であれば、米国ETFと異なり、保有株の配当金を顧客に分配して20.315%を徴収されることなく、この20.315%相当額もファンド内で運用し、その運用利益を顧客に渡すことができるため、その分、リターンが向上する(課税の繰り延べ効果)。

SPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETFの配当利回りは1.46%である。
1.46%の9%は0.1314%であるから、これが三重課税コストとなる。
EXE-iつみたて先進国株式ファンドにはSPDRポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETFが45%含まれているため、ファンド全体に占める三重課税コストは0.05913%となる。


トータルコストの比較(組入銘柄数)です。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.21226%(831銘柄。大中型株のみ。韓国を含む)
2、EXE-iつみたて先進国株 0.22463%(1万0405銘柄。小型株を含む。韓国は含まない。日本を含む)

※1
eMAXIS Slim先進国株にはSBI証券が0.03%、楽天証券が0.048%の投信保有ポイントを付与しますが、EXE-iつみたて先進国株には一切のポイントが付与されません。
※2
EXE-iつみたて先進国株の販売会社はSBI証券だけであり、楽天証券すら取り扱っていないことから、SBI証券専売となるリスクがあります。
※3
EXE-iつみたて先進国株式ファンドは、米国株と米国除く先進国株の配分比を55:45としていることから、生まれながらにして時価総額比の指数には連動しない宿命にあります。
というか、シュワブ社の指数55%、ステートストリート社の指数45%を組み合わせてFTSE社の指数に連動させようとしているわけですから、そのような試みがうまくいくはずがありません。
※4
eMAXIS Slim先進国株のトータルコストは実際の数字に近いものと思われますが、EXE-iつみたて先進国株のトータスコストはこれらに最大限有利な数値(0.05%)を採用しているため、実際は更に+0.15%程度のコストアップになる可能性があります。

※+0.15%のコストアップとなる理由
i-mizuho新興国株(IEMGのみを買うもの)の第1回の運用報告書を見た投信ブロガーの報告によれば、信託報酬を除く実質コストは税抜1.24%であった。
http://longinv.blog103.fc2.com/blog-entry-1586.html
第2期運用報告書は次のとおり。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/literature/annual-report/blkj-retail-i-mizuho-emerging-markets-equity-index-annual-report-ja-jp.pdf#search=%27imizuho%E6%96%B0%E8%88%88%E5%9B%BD%E6%A0%AA+%E9%81%8B%E7%94%A8%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8+%E7%AC%AC2%E6%9C%9F%27
第2期運用報告書を見ると、i-mizuho新興国株の信託報酬を除く実質コストは税込0.229%。
同様に、第3期運用報告書では税込0.19%、第4期運用報告書では税込0.17%。
このように、ETFを買うだけファンドであっても、初年度のコストが跳ね上がるリスクがあるほか、2年目以降のコストも0.05%では収まらず、0.2%となるリスクがある。


とはいえ、イーマクシススリム先進国株のトータルコストが低すぎるだけであり、イーマクシススリム先進国株が異次元の値下げをしなければ、EXE-iつみたて先進国株が文句なしの最安ファンドでした。

ETFを買うだけファンドであるEXE-iつみたて先進国株に対抗値下げしたイーマクシススリム先進国株には無条件の賛辞を贈るほかありません。

このように、ETFを買うだけファンドを含めても、eMAXIS Slim先進国株がベストバイファンドとなりました。

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コメント

No title

男爵様、いつもこちらでいろいろ勉強させていただいています。
1つアドバイスを頂きたく、再びお邪魔しました。

つみたてNISAでは、当方毎月3万円で新興国、先進国、国内を分散して買い付けることで始めました。
今月の2月で2回目の買い付けが終了したところです。

最初の買い付けの際、最後までeMAXIS Slimを候補に挙げつつ、結果違うファンドにしてしまったのを今更後悔しています。

そこで質問は、まだ少額の買い付けしていない今なら、次回3月分からeMAXIS Slimに乗り換えようかと思うのですが、この2か月分の買い付けした分は、少額とはいえこのまま20年間ホールドした方がいいのでしょうか?
それとも売却でしょうか?!

No title

コメントありがとうございます。

>まだ少額の買い付けしていない今なら、次回3月分からeMAXIS Slimに乗り換えようかと思うのですが、この2か月分の買い付けした分は、少額とはいえこのまま20年間ホールドした方がいいのでしょうか?

何を購入したのかが分からないと何とも言えませんが、売却すると非課税投資枠がなくなりますので、低コストインデックスファンドであればそのままホールドしておけばよいと思います。

なお、NISA口座ではリバランスできませんので、スリム先進国だけにすべきです。

No title

男爵様、素早い回答ありがとうございました。

1月、2月と買付けしたのは、iFree S&P500インデックスでした。この分は20年間寝かしておきます。

ちなみに、今回キッカケになったのは、iFreeの件が男爵様の最近のブログネタにあったからなのですがね(^^;

No title

コメントありがとうございます。

>1月、2月と買付けしたのは、iFree S&P500インデックスでした。この分は20年間寝かしておきます。

iFreeSP500であれば大丈夫だと思いますよ。

>ちなみに、今回キッカケになったのは、iFreeの件が男爵様の最近のブログネタにあったからなのですがね

今この時期に自己資金を引き揚げるのはセンスがないというほかありませんが、有限である自己資金をどこに集中投下するかはまさに経営判断に属する事項です。

iFreeは新ファンドに13億円の自己資金を投入していますので、それだけ今回の新商品に賭けているのだとは思いますが、売れる気が全然しません。

ぐはぁーーーっ

ブログを見に来なかった3か月の間に、まさか、たわらがSLIMに敗れるとはっ!!!

楽天でIDECOの審査中なのにーーーー(T△T)

初めまして!
非正規雇用で低収入&退職金無し、再婚予定もない50歳目前お一人様なため、
IDECOの呪いは私には祝いになるので、本を読み、あちこちのブログを読み、12月に、
 たわら先進国株で行こう!
 楽天口座もあるし、楽天でいこう!!

と、今年に入って申し込み、IDECO不備軍になったので遅れて今、審査中の身です。
何という皮肉なことに、たわら失速…
株って生ものなんですね…情報収集をマメにしとくんだった…。

今後のたわら先進国株値下げを祈って突き進むしかないですねぇー。 
あまりにもショックだったので愚痴で書き込みました!

たわら男爵さんは、すりむ男爵さんに改名も近い!?
これからは、もっとマメにブログ読みにきますね!
応援しております♪

No title

コメントありがとうございます。

>今年に入って申し込み、IDECO不備軍になったので遅れて今、審査中の身です。

まだ申請を取り下げることができるのであれば、一旦は取り下げて、マネックス証券か松井証券で改めて申請したほうがよいと思います。

>たわら男爵さんは、すりむ男爵さんに改名も近い!?


たわら先進国株の含み益は、現時点で26.5%あるため、残念ながら売却を伴う乗換えはできません。

含み益が10%を割った時点で同日売買による乗換えをしようと考えていますが、果たしてそこまでの暴落相場が来るかは分かりません。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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