この投資信託がすごい(2018年2月、先進国株編)前編

「この投資信託がすごい」先進国株編の最新版です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

それでは、さっそく最優秀先進国株インデックスファドの発表です。

なお、今回は前編です。
後編ではETFを買うだけファンドと今回の勝者とを比較します。


【2018/4/26追記】
2018年3月28日にイーマクシス先進国株の運用報告書が公表されましたので、最新の数字に改めました。
なお、スリム先進国株の運用報告書が公表される6月末時点で最新版に改定します。


【この投資信託がすごい(目次)】

●先進国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-797.html#more
●先進国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-798.html#more
●新興国株(現物株ファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-795.html#more
●新興国株(ETFを買うだけファンドとの比較)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-796.html#more
●TOPIX
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-708.html#more
●ダウ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-615.html#more
●全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-810.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vsVT
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-745.html#more
●eMAXIS Slim全世界株vs楽天全世界株
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-740.html#more
●バランスファンド
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-858.html

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●eMAXIS Slim先進国株式インデックス(イーマクシススリム先進国株式インデックス

信託報酬 0.11826%(税抜0.1095%)
実質コスト 0.18726%(うち信託報酬を除く部分は0.069%)
純資産額 77億2600万円
マザーファンドの規模 3329億8500万円
※実質コストはイーマクシス先進国株の信託報酬を除く実質コスト(0.069%)を流用した。
なお、第1回決算日が2018.4.25であるため、6月末頃には運用報告書がアップされる見込みである(電話確認済)。


信託報酬は、現物株運用をする先進国株インデックスファンドの中では最安です。


現物株運用をする先進国株インデックスファンドの信託報酬ランキング(税込信託報酬、ベビーファンドの純資産額)です。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.1095(0.11826)(77億2600万円)
2、三井住友DC外国株S 0.16(0.1728)(390億2900万円)
3、ニッセイ外国株 0.189(0.20412)(785億2700万円)
4、iFree外国株 0.19(0.2052)(10億4400万円)
4、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)(4400万円)
4、Smart-i先進国株 0.19(0.2052)(3200万円)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.19(0.2052)(11億9000万円)
7、たわら先進国株 0.2(0.216)(198億3100万円)


つぎに、信託報酬を除く実質コストランキング(マザーファンドの純資産額)です。

1、Funds-i外国株 0.021%(3680億0352万円) 2017.9.6
2、外国株式インデックスe 0.034%(2264億8618万円) 2017.2.7
3、たわら先進国株 0.038%(2789億6300万円) 2017.10.12
(参考)野村つみたて外国株投信 0.0414
※0.021×88%=0.01848、0.191%×12%=0.02292、これらの合計額は0.0414
4、SMTグローバル株式 0.043%(3064億8400万円) 2017.5.10+2017.11.10
5、eMAXIS先進国株 0.069%(3329億8500万円) 2018.1.26
5、iFree外国株 0.069%(796億3099万円) 2017.11.30
7、三井住友DC外国株S 0.083%(1961億8200万円) 2017.11.30
8、ニッセイ外国株 0.1%(1056億1300万円) 2017.11.20
9、Smart-i先進国株 0.3860%(59億1289万円) 2017.12.11


最後にトータルコストランキングです。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.18726(推定値)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.2466(推定値)
2、i-SMTグローバル株 0.2482(推定値)
3、たわら先進国株 0.254
4、三井住友DC外国株S 0.2558
5、iFree外国株 0.2742
6、ニッセイ外国株 0.30412
7、Smart-i先進国株 0.5912(推定値)


eMAXIS Slim先進国株とたわら先進国株のコスト差は0.06674%です。
SBI証券は、eMAXIS Slim先進国株に対する投信保有ポイントを0.05%から0.03%に下げましたが、このポイント付与率の差を踏まえても、eMAXIS Slim先進国株のほうが低コストとなります。
なお、楽天証券のポイント付与率は両ファンドとも0.048%ですから、eMAXIS Slim先進国株のほうが明らかに低コストです。

eMAXIS Slim先進国株と野村つみたて外国株投信のコスト差は0.05934%です。
SBI証券のポイント付与率の差を踏まえても、eMAXIS Slim先進国株のほうが低コストとなります。
なお、楽天証券のポイント付与率は両ファンドとも0.048%ですから、eMAXIS Slim先進国株のほうが明らかに低コストです。

eMAXIS Slim先進国株は、eMAXIS先進国株の実績値から推測すると、信託報酬を除く実質コストが高いと予想されます。
このうち特に高いのは保管費用です。
eMAXIS Slim先進国株の保管費用は0.032%です。
これに対し、たわら先進国株は0.027%、野村のFunds-i外国株は0.01%です。

また、売買委託手数料も0.011%かかっていますが、たわらは0.004%、野村は0.003%です。
さらに、有価証券取引税も0.023%かかっていますが、たわらは0.004%、野村は0.008%です。

このように、eMAXIS Slim先進国株のコストがたわらや野村に比べて非常に高いことから、信託報酬の値下げ効果の相当部分を打ち消してしまっています。

これはeMAXIS Slim先進国株の問題点ではありません。
これらのコストの大半はマザーファンドにかかったものをベビーファンドに割り付けたものになりますので、マザーファンドを同じくするeMAXIS Slim先進国株にもそのまま当てはまります。
しかも、今後の値下げ余地が非常に乏しいものです。

そのため、たわら先進国株が更なる値下げに踏み切れば、たわら先進国株がトータルコスト最安ファンドの座を取り戻すことができる可能性は残っています。
しかし、たわら先進国株がeMAXIS Slim先進国株と同額まで値下げすることは想定しがたいことから、新規顧客を獲得するきっかけとはならず、既存の顧客が離れるのを防ぐという消極的な効果しか生じないと思われます。

なお、eMAXIS Slim先進国株に問題があるのは信託報酬を除くコストだけです。

ブロガーの河童さんが「たわら先進国株式とeMAXIS 先進国株式のリターンの差を検証しました」という記事で、非常に分かりやすい分析をしています。
https://secrets2mysuccess.net/2018/02/20/post-1712/

河童さんの検討結果を見る限り、eMAXIS Slim先進国株には運用面での問題はなさそうです。


というわけで、現物運用をする先進国株インデックスファンドの中でベストバイファンドは、


eMAXIS Slim先進国株


となります。

ただし、たわら先進国株とのコスト差はわずかです。
たわら先進国株の既存ホルダーは、含み益があるときに売却すると含み益の20.315%を源泉徴収されて損をしますので、暴落によって含み益の大半がなくなるまでたわら先進国株をホールドしたまま、新規買付分はeMAXIS Slim先進国株に変更するのが現実的です。

売却を伴う乗り換えに関しては下記記事をご覧ください。

●【基礎知識】投資信託の売却を伴う乗り換えをする際の判断基準
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-874.html#more


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コメント

No title

初めまして。
最近投資について興味を持ち、こちらのブログで勉強させて頂いております。

eMAXISとたわらのトータルリターンについてどうしても一つ気になることがあり、質問させて頂きました。

紹介されておられる河童様のページを拝見したところ、リターンにおいて1%以上たわらが上回っており、しかもその差が徐々に開きつつある様です。

参照する指数がプライスとグロスで違うからなのかなと思い、勉強のために男爵様の【基礎知識】指数の種類も併せて拝見させて頂きました。

そうなると、リスクは同じであるこの2つにおいて、コストは確かにeMAXISの方が安いものの、それよりも大きいリターンであるたわらの方がトータルで優れているのではないかと思ってしまったのですがどうなのでしょうか?

見当違いの質問でしたら申し訳ありませんが、どうかよろしくお願い致します。

No title

コメントありがとうございます。

>紹介されておられる河童様のページを拝見したところ、リターンにおいて1%以上たわらが上回っており、しかもその差が徐々に開きつつある様です。

これは河童さんも分析しているとおり、実質コストの差です。

たわらよりイーマクシス(スリムではない)のほうがトータルコストが高いことから、年々、コスト差の分だけイーマクシスのリターンが悪くなっていきます。

たわらとスリムを比較すれば、スリムのほうがリターンがよくなるはずです。

No title

お返事頂き、ありがとうございます。

ああ・・!確かにスリムじゃありせんね。
私の早とちりだったようでお恥ずかしい限りです・・・。

素直にスリム全世界リバランス法を真似して実践してみようと思います。

是非、今後もブログを参考にさせて頂こうと思います。
ありがとうございました。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

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