iFreeシリーズが放つべき一手はこれではない

iFreeシリーズは、明日から、インデックスファンド(「iFreeNEXT」)及びアクティブファンド(「iFreeActive」)の新シリーズを開始します。

岡三オンライン証券では明日19日から、SBI証券では22日から、以下の各ファンドの取扱いが開始されます。

インデックスファンド(信託報酬)
iFreeNEXT FANG+インデックス(税抜0.705%)
iFreeNEXT NASDAQバイオテクノロジー・インデックス(税抜0.725%)

●アクティブファンド(信託報酬)
iFreeActive ゲーム&eスポーツ(税抜1.0%)
iFreeActive EV(税抜1.11%)
iFreeActive エドテック(税抜1.0%)

なお、相互リンク先のアウターガイさんの速報記事では「iFreeNEXTチャイナX」もありましたが、運用会社のプレスリリースでは除外されています。
https://www.valuetrust.net/entry/2018/01151542.htm

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しかし、iFreeシリーズはこんなことをやっている場合ではありません。

下記リンク先は、iFreeシリーズの純資産額の一覧です。
http://www.daiwa-am.co.jp/ifree/funds/index.html

iFree8資産バランス 62億6500万円
iFreeNYダウ 48億5000万円
iFreeS&P500 30億4000万円
iFree外国債券 16億4400万円
iFree新興国株 14億9300万円
iFree新興国債券 14億7400万円
iFree日経225 11億9000万円

14種類のうち、純資産額が10億円以上のものは上記の7種類しかなく、残りの半分は数億円規模です。
しかも、純資産額が30億円以上のものに絞れば、上位3種類に激減します。

ちなみに、イーマクシススリムシリーズは、全7種類のうち、新規設定直後の日経225を除き、全て10億円以上です。
このことからも、iFreeシリーズが厳しい運営状況であることが分かります。

iFreeNEXTとActive

売れる気が全くしません。

iFreeシリーズは、S&P500指数に連動する超低コストインデックスファンドをリリースしましたが、より低コストな楽天全米株にダブルスコアを喫して敗北しています。
しかも、運用会社はiFreeS&P500の新げ規設定の際、5億円の自己資金を投入し、その熱意に投信ブロガーを感動させましたが、どうやら既に自己資金は引き揚げられているようです。

月次報告書を見ると、組入銘柄が列記されています。
昨年12月末日時点では、米国ETF19.7%、先物11.7%の合計31.4%が現物株以外で運用されていました。
ところが、今年1月末日時点では、米国ETF2.7%、先物3.6%の合計6.3%に激減しています。

1月15日付けの純資産額は30億4870万円ですが、1月16日付けの純資産額は28億5750万円であり、1日で2億円の純資産額が減っています。
この間の基準価額は11397円→11391円でほぼ同額ですから、純粋に資産が流出したことになります。

私は、これを見て、自己資金を引き揚げたのではないかと考え、電話して聞いてみたところ、「回答できない」という一点張りでした。

自己資金は、いずれは引き揚げることから、現物株ではなくETFや先物で運用しておく必要があります。
私は、ETFと先物の割合が1か月で5分の1に激減したということは、ETFと先物を売って自己資金を回収し、その金を利用して今回の新シリーズを立ち上げたのではないかと推測しています。

もしそうだとしたら、注力すべき部分を見誤ったと言わざるを得ません。

iFreeS&P500は、確かに純資産額が30億円に到達しましたが、楽天全米株に大差をつけられている現状で自己資金を引き揚げることは、iFreeS&P500の競争力を奪うことに直結します。

iFreeシリーズが放つべき起死回生の一手は、今回のような良く分からない新シリーズではなく、時価総額比の

●全世界株ファンド(新興国株はスマートベータではなくMSCI指数に連動するもの)
●全世界債券ファンド
●全世界株50:全債券50の全世界ファンド

の3種類を超低コスト(イーマクシススリムシリーズで自作したときと同額)で出すことしかありません。

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コメント

No title

現在、つみたてNISAでslim先進国株を
特定口座で野村つみたて外国株を積み立てしているのですが、野村つみたて外国株の純資産がいまだ8億円ということで、slimに変更するべきか迷っています。
野村アセットが売れないからと繰り上げ償還をしないか心配なためです。
どうやら野村証券は色々と前科があるらしいので、、、。

No title

コメントありがとうございます。

>野村アセットが売れないからと繰り上げ償還をしないか心配なためです。

繰上償還をすると金融庁受けが悪くなりますので、やらないと思います。

ただし、ベビーファンドの純資産額が増えないと、いくらマザーファンドが巨額でもコストが高くなりがちですから、望ましい事態ではありません。

まだ積立買付したばかりで、含み益もそれほどないでしょうから、特定口座でもスリム先進国株に変更したらどうでしょうか。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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