投資金額が少ない人はSBI証券でeMAXIS Slim先進国株を買うべきである

1月30日、eMAXIS Slim先進国株は信託報酬を異次元の0.1095%に値下げしました。

その結果、販売会社の報酬は0.0845%から0.04475%に減額されたことから、SBI証券は投信保有ポイントの付与率を0.05%から0.03%に引き下げ、赤字を回避しました。

しかし、楽天証券は、従前どおりの0.048%の付与率を維持しています。
そのため、複数の投信ブログでは、楽天証券でeMAXIS Slim先進国株を購入することを推奨しています。

しかし、投資金額が少ない人は、楽天証券ではなくSBI証券で購入すべきです。
また、つみたてNISAについても、SBI証券を選択すべきです。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●貴乃花は小泉純一郎になれるか
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-768.html#more

広告

そもそも、楽天証券は、なぜ、ポイント付与率を減額ないしゼロにしなかったのでしょうか?

これは推測するほかありませんが、楽天証券のポイントシステムは、特定のファンドの付与率を減額したりゼロにすることを予定していなかったのかもしれません。
つまり、今回のeMAXIS Slim先進国株の値下げによって、eMAXIS Slim先進国株のポイント付与率だけを変更しようとすると、システム全体の設計をいじらなければならないことになり、その分のコストがかかります。

これに対し、楽天証券の顧客全員のeMAXIS Slim先進国株の保有額は幾らか分かりませんが、仮に10億円としてその0.048%は48万円、20億円としても96万円にすぎません。
しかも、Tポイント等の他社ポイントに交換されてしまうSBIポイントとは異なり、楽天ポイントは楽天グループ内で消費されることが強く期待されます。

つまり、楽天証券が楽天ポイントを配布しても、どうせ楽天グループ内で消費されることになるため、実際の楽天の金銭的負担はそれほどでもなく、むしろ楽天ポイントの付与をきっかけにして、楽天グループの様々なサービスを使うことで、ひょっとしたらどこかのサービスの常連になってくれるかもしれません。
販促費として考えれば、余分な楽天ポイントをあえて配布し、利用の呼び水にすることにも意味があります。

私は、楽天証券がポイント付与率をそのままにした理由をこのように推測しています。

とはいえ、0.04475%を受け取って0.048%を吐き出すわけですから、赤字であることは間違いありません。
楽天証券におけるeMAXIS Slim先進国株の取扱残高が増えれば増えるほど、赤字もまた増えていきます。
そして、その赤字が許容できない額にまで膨らんだ時、楽天証券は、システムを修正してポイント付与の対象外にするという経営判断をすることになるでしょう。

問題は、それがいつかは現時点では予測できないという点です。

特定口座であれば、最悪、3240円の手数料を払ってSBI証券に移管するという方法がとれます。
しかし、つみたてNISA口座は既に購入した枠を移管することができません。過去の非課税投資枠はそのまま楽天証券に残ることになります。
そのため、つみたてNISA口座はSBI証券にしたほうがよいでしょう。

では、特定口座ではどうでしょうか。

SBI証券のポイント付与率は0.03%であり、これは楽天証券の0.048%より0.018%だけ低いものです。

そのため、投資金額が1000万円のときは、1000万円の0.018%は1800円ですから、このままの状態が1年10か月以上続くと考えるのであれば、楽天証券のポイント除外後に移管手数料を支払ってSBI証券に移管することを前提としても、eMAXIS Slim先進国株を楽天証券で買ったほうが得ということになります(3240円÷1800=1.8年)。

また、投資金額が500万円であれば3年7か月以上(3240円÷900=3.6年)、投資金額が100万円であれば18年以上(3240円÷180=18年)が必要です。

したがって、投資金額が低い人ほど、楽天証券ではなくSBI証券でeMAXIS Slim先進国株を購入すべきであると考えます。

広告

コメント

No title

たわら男爵さん、いつもブログを読ませて頂いています。
たわら男爵さんは、もうつみたてNISAの金額設定をされましたでしょうか?
私はカブドットコム証券からSBI証券に変更したのですが、書類で変更事項が来ると思っていたら、もうネット上で変更の設定してあったので2月からどう設定するのが一番いいのかわからなくなりました。
大変申し訳ありませんが、たわら男爵さんの積立設定を教えて頂きたいと思います。

No title

コメントありがとうございます。

>たわら男爵さんは、もうつみたてNISAの金額設定をされましたでしょうか?大変申し訳ありませんが、たわら男爵さんの積立設定を教えて頂きたいと思います。

私は、昨年末にマネックス証券からSBI証券に非課税口座を移しましたが、マネックス証券のミスで手続が遅れています。

マネックス証券によると、税務署に対するデータ送信をしなかったらしく、税務署からデータが来ていないという指摘を受けてようやくそれに気付いて対応したとのことです。

SBI証券に確認したところ、私のつみたてNISA口座の開設日は2月13日を予定しているとのことでした。

というわけで、私は、SBI証券のつみたてNISA口座にログインすることができませんので、具体的な設定方法は分かりません。

ただ、毎月100円設定をし、2月の適当な日をボーナス払39万9900円とすれば、一括払をすることができるのではないでしょうか。

その後はボーナス払の日を引渡日が年初の第1営業日になるような年末の営業日に変更しておけばよいのではないかと考えています。

投資金額が低いについて

こんにちは。

「投資金額が低い」「投資金額が高い」

具体的にいくらで、切り分けられるのでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>具体的にいくらで、切り分けられるのでしょうか?

本文で試算したとおり、投資金額が500万円でも、移管手数料3240円分をまかなうくらいの差額を得るには3年7か月が必要です。

1000万円なら1年10か月ですので、1000万円以上であれば楽天証券を選択してもよいかもしれませんね。

No title

たわら男爵さん、お返事ありがとうございました。
たわら男爵さんが書かれた通りに設定しましたがエラーが出ます。
申し訳ありませんが2月13日以降に、たわら男爵さんが設定される通りに真似させて頂こうかと思います。

つみたてNISAの他に月5万円ほど積立てたいのですが、eMAXIS Slim先進国株でいいでしょうか?こちらは30年くらい積立てをしたいです。

色々と質問をして申し訳ありませんが、たわら男爵さんは老後の資金をおいくらくらいにお考えでしょうか?
私は子供が一人しかいないのですが、他にも終身保険や定期預金があり、月5万投信積立をすると相続税が発生しそうです。
(現在主人は50代後半、私は40代後半です)
でも夫婦二人の老後のことを考えると沢山のお金が必要になりそうで(施設に入るかもしれませんので)贈与などもしていません。
年金も何歳から受け取るのがいいのかとも思っています。
たわら男爵さんの老後に対する考え方を教えて頂きたいです。

No title

コメントありがとうございます。

>申し訳ありませんが2月13日以降に、たわら男爵さんが設定される通りに真似させて頂こうかと思います。

設定したら記事にしますので、ご覧ください。

>つみたてNISAの他に月5万円ほど積立てたいのですが、eMAXIS Slim先進国株でいいでしょうか?こちらは30年くらい積立てをしたいです。

日本株や新興国株がどうしても欲しいというのでない限り、スリム先進国株100%でよいと考えます。

>私は子供が一人しかいないのですが、月5万投信積立をすると相続税が発生しそうです。
でも夫婦二人の老後のことを考えると沢山のお金が必要になりそうで贈与などもしていません。

死亡時に確実に余ると確信できなければ贈与すべきではありません。
年を取って金がないことほど惨めなことはありませんので、きちんと自分で握っておくべきです。

>年金も何歳から受け取るのがいいのかとも思っています。

私は、少子化対策に真剣に取り組まない限りみんな高齢者になるわけですから、年金を支給できるほどの財源はなく、支給開始年齢がどんどん引き上げられるのではないかと予想しています。

私は、免除申請をしていますので半分しかもらえませんが、貰える年金の額が減ったとしても、いずれ貰えなくなるかもしれませんので、貰える年齢になったらできるだけ早く受給したいと考えています。

>たわら男爵さんの老後に対する考え方を教えて頂きたいです。

私は、死ぬまでに十分な金があると判断して引退しましたので、正直、老後については深く考えてはいません。

我々には、どのみちインデックス投資をすることしか選択肢はないわけですから、働けるうちにより多くのeMAXIS Slim先進国株を買い、世界経済の発展に身をゆだねるべきです。

No title

たわら男爵さん、いつも丁寧なご返答ありがとうございます。
大変感謝しています。
老後にお金がないと本当にみじめですね。改めてそう思いました。

仮想通貨等ついついもっと儲かるのでは?と思って余計な投資を考えてしまいそうですが、その時はたわら男爵さんのブログを読んで気持ちがブレないようにしたいと思います。

またつみたてNISAの設定の記事及びブログの更新を楽しみにしています。

No title

コメントありがとうございます。

>仮想通貨等ついついもっと儲かるのでは?と思って余計な投資を考えてしまいそうです

リスクとリターンは表裏一体ですから、大きなリターンが期待できるものには、同じだけの大きなリスクが潜んでいます。

普通の人は手を出さないほうがよいでしょうね。

また何かご質問があればご連絡ください。
非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●楽天証券で「たわら男爵15種」の毎月2回100円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投信ブロガーのトップレベルの知識を得ることができます。

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理