聞いてみました。
楽天VYMは極力分配金を出さない方針とのことです。
極力分配金を出さない方針は、楽天VYMだけでなく、楽天バンガードファンドシリーズ全般に妥当することなのかも聞いてみました。
今後については約束できないが、現時点では、楽天バンガードファンドシリーズは極力分配金を出さない方針で運用しているとのことです。
一般に、分配金を出すと、分配金の20.315%が源泉徴収されて運用原資が減ることから損をします。
しかし、配当所得について、所得税は総合課税として確定申告し、住民税は確定申告しないことを選択できるようになった現時点では、低所得者は確定申告したほうが得をします。
源泉徴収税のうち所得税率は15.315%であるのに対し、総合課税の所得税率は課税所得195万円以下は5%、330万円以下は10%だからです。
この課税所得は各種控除をした後の金額になりますので、なおさら有利です。
※私が米国ETFの分配金を確定申告することで、納税額が源泉徴収された所得税額の5%で済む(95%が還付される)見込みであることは、次の記事をご覧ください。
●米国ETFの分配金を確定申告してみます
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-733.html#more私は、分配金を総合課税として確定申告することによる余りの破壊力に衝撃を受けているところですが、源泉徴収された所得税の還付という恩典を受けるには確定申告というひと手間がかかります。
もっとも、「特定口座源泉徴収あり」で売買していれば証券会社が郵送してくれる年間報告書に記載された金額をそのまま上記記事でご紹介した確定申告ソフトに入力するだけです。数分でできます。
米国株や米国ETFは、第1に配当金や分配金の10%をアメリカが源泉徴収する点、第2に配当控除が一切受けられない点で、日本株や日本のETFと比べて損をします。
しかし、長期的に多額の資金を日本株に託せるかどうかを考えると、これらの不利益があったとしてもなお米国ETFで配当金生活をしたほうがよいと考えます。
楽天バンガードファンドシリーズは、全世界株、全米株、新興国株を次々にリリースしました。
三重課税コスト問題を抱え、信託報酬0.19%のeMAXIS Slim新興国株という強力なライバルを持つ新興国株を除き、順調に純資産額を集めています。
果たして、米国高配当株ファンドは成功するのでしょうか。
楽天バンガードファンドシリーズの今後の展開を占う試金石となりそうです。
コメント