たわら先進国株、今日から0.2%に値下げ

たわら先進国株は、本日付けで、信託報酬を税抜0.225%から0.2%に値下げしました。
そして、昨日付けで、純資産額は190億円に到達し、200億円に迫る勢いです。

しかし、順風満帆かに思えたたわら先進国株に存続の危機が訪れました。
そう、eMAXIS Slim先進国株の異次元の値下げです。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

投資信託の二重課税の解消方法は米国ETFと全く同じ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-718.html#more

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eMAXIS Slim先進国株は、昨日付けで、信託報酬を税抜0.1095%に値下げする旨を公表しました。

●eMAXIS Slim先進国株、0.1095%に値下げ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-716.html#more

上記記事でお伝えしたとおり、これはEXE‐iつみたて先進国株の税抜の信託報酬に対抗値下げしたものです。
EXE‐iつみたて先進国株の情報がエディネットに掲載されたのは12月26日ですから、わずか2日半で決断し、公表したことになります。
侵略すること火の如き。
前代未聞の超低コストだったEXE‐iつみたて先進国株は文字通りの三日天下に終わりました。

これによって、野村つみたて外国株投信は終わりました。

野村つみたて外国株投信の最大の武器は「新興国株を混ぜても先進国株ファンドより低コスト」というものでしたが、税抜0.1095%のeMAXIS Slim先進国株の前では何ら魅力がないからです。

日経電子版2017年12月28日12:00の「先進国株式型に資金流入 2017年の投信市場」という記事には2016年と2017年の資金の流出入の一覧表が掲載されています。

2016年→2017年
国内株 -4994億円→-1兆3742億円
先進国株 -1046億円→1兆6287億円
新興国株 -1416億円→5942億円
全海外株 4961億円→7089億円

新興国株の市場は先進国株の市場より規模が小さいことが分かります。
しかも、野村つみたて外国株投信の配分比は、先進国株88:新興国株12であることから、新興国株が欲しい人は新興国株ファンドを買うでしょう。
そうすると、野村つみたて外国株投信の潜在的な顧客層は「先進国株ファンドをメインにしつつ新興国株も欲しい又は新興国株を混ぜてもよい」という人たちであることが分かります。
このうち「新興国株を混ぜてもよい」という人たちは、それほど新興国株を望んでいたわけではなく「先進国株ファンドと同じコストなら新興国株も混ぜてみようか」という程度の気持ちしかありませんので、今回の件で脱落するでしょう。

したがって、今回の件で、野村つみたて外国株投信の顧客として残る可能性があるのは、「先進国株と新興国株を時価総額比で保有したい」という強い意欲がある人たちだけになってしまいました。
しかも、そのような強い意欲がある人の中でも、eMAXIS Slim先進国株と新興国株の双方を保有して自分でリバランスしていくことを希望する人が相当数いるでしょうから、これから野村つみたて外国株投信の潜在的顧客層ははかなりのニッチ層に限定されることになります。

私は、野村つみたて外国株投信はその超低コストさと巨大なマザーファンドを背景とした安定運用という2大利点によって、つみたてNISAの花形ファンドになると予想していましたが、第1の誤算は新興国株ファンドの信託報酬が0.19%に下がったことであり、第2の誤算は先進国株ファンドの信託報酬が0.1095%に下がったことです。

これほどの超低コストファンドが投入されると、もはや野村つみたて外国株投信のコストは競争力を失ってしまいます。

そして、これと同じ悲運がたわら先進国株にも襲いかかりました。
まさに侵略すること火の如く。
eMAXIS Slimは全てを焼き尽くすでしょう。

たわら先進国株の設定来リターンは25.68%ですから、相当数の顧客は含み益を抱えていると思われます。
たわら先進国株を売却すると、含み益の20.315%が源泉徴収されてしまいますので、たわら先進国株を売却してまで乗り換える顧客は少ないでしょうが、新規流入資金は確実に止まるはずです。

●つみたてNISAはeMAXIS Slim先進国株にします
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-717.html#more

上記記事で検討したとおり、SBIポイントを考慮すれば、たわら先進国株をホールドしたほうが得になることも、ホールドを継続する強い動機となりますが、暴落によって含み益が激減すれば、乗り換えの強い契機となるでしょう。

運用会社は、たわらのメリットを3点あげています。

すなわち、運用会社は国内最大級であること、マザーファンドが大きいこと、低コストであることの3点です。

しかし、これら3点はeMAXIS Slimシリーズにもいえることです。
しかも、「アセットマネジメントONE」という由来が意味不明な名称が、「三菱UFJ国際投信」という日本人であれば誰でも知っているビックネームに勝てるとは到底思えません。

たわら先進国株の最大の強みは、現在の純資産額が190億円ということです。
これに対し、eMAXIS Slim先進国株はようやく30億円に到達したばかりです。

そこで、直ちにeMAXIS Slim先進国株と同額に対抗値下げし、ガチンコ勝負を仕掛けるべきです。
まだ間に合います。
しかし、決断が遅くなればなるほどeMAXIS Slim先進国株に純資産額を増やす時間を与えてしまいます。
やがて地獄の業火が全てを焼き尽くし、もはや誰も対抗することができなくなるでしょう。

超低コスト戦争は、信託報酬0.25%の三井住友DC全海外株が一般開放されたことがきっかけとなりました。当時の最安値はニッセイ外国株の0.39%でした。
そして、2015年12月、たわら先進国株が0.225%で登場したことで、全てのファンドを巻き込む世界大戦が開始され、そして、eMAXIS Slim先進国株の0.1095%の値下げによって終戦を迎えつつあります。

インデックスファンドの顧客はコストしか見ません。だからこそ、ニッセイ外国株があれほどの乖離問題を抱えながらもナンバーワンファンドの座を維持してこれたのです。
そして、今後はその座はeMAXIS Slim先進国株が座ることになります。

いちにもコスト、にもコスト、何が何でも低コストでなければ顧客は付いては来ません。

「徹底的にコストにこだわらないとダメなんです」

ニッセイ外国株が先進国株ファンドの覇者となったキーワードがこれです。
eMAXIS Slimシリーズは、有言実行をもって徹底的にコストにこだわる姿勢を明らかにしました。

たわら先進国株が生き残れるかは、ひとえに、徹底的にコストにこだわることができるかどうかで決まるでしょう。

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コメント

株式の国内:先進国:新興国の配分で迷っております。
いまの私は国内は投資しなく、先進国:新興国で9:1程度を考えています。
たわら男爵さまは先進国のみでも良い?と考えてるようですが、どのような考えからそこに行きついたのか教えてくださいますと幸いです。

No title

コメントありがとうございます。

>たわら男爵さまは先進国のみでも良い?と考えてるようですが、どのような考えからそこに行きついたのか教えてくださいますと幸いです。

下記記事をご覧ください。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-7.html#more

No title

三菱が金融庁でのブロガーミーティングでeMaxis slimの新商品投入をほのめかしたようですね。
販売中のeMaxis全世界株(除く日本)かNYダウあたりかなあと想像していますが、野村つみたて外国株やiFreeNYダウの刺客になりそうです。
eMaxis slim先進国ですが、あとはsbiポイントや楽天ポイントの取り扱いの動向が注目ですね。・

回答ありがとうございます。
過去に記事があり失礼しました。
良いお年をお迎えください。

No title

コメントありがとうございます。

>三菱が金融庁でのブロガーミーティングでeMaxis slimの新商品投入をほのめかしたようですね。

全世界株ファンドには否定的で、何か新しい配分比のバランスファンドっぽいことを言っていたそうですね。

私は、新記事のとおり、王道を進むべきだと考えています。

>あとはsbiポイントや楽天ポイントの取り扱いの動向が注目ですね

ポイントは赤字になりますから、難しいでしょうが、付いたら嬉しいですね。

>回答ありがとうございます。過去に記事があり失礼しました。

いえいえ、また何かご質問等があればコメントいただければ嬉しいです。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入(+特定口座で4万円×4回=毎月16万円の積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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