つみたてNISAはeMAXIS Slim先進国株にします

本日付けで、信託報酬を0.1095%に値下げする旨を発表したeMAXIS Slim先進国株の純資産額が節目の30億円に到達です。

新規設定日は2017年2月27日ですから、10か月での到達となります。

【2018年1月1日 19:41追記】
EXE‐iつみたて全世界株に0.03%のSBIポイントが付与されているのにゼロであるとの誤った記載をしたことから、それを改め、新たな事実関係を前提とした考察を加えました。
新たな事実関係のもとでも結論は変わらず、値下げ後のeMAXIS Slim先進国株にはSBIポイントは付与されないと予測しますが、それよりも証券会社の報酬が低いEXE‐iつみたて全世界株に0.03%のSBIポイントが付与されているわけですから、eMAXIS Slim先進国株にもSBIポイントが付与される可能性はわずかながら残ったといえるでしょう。


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●eMAXIS Slim先進国株、0.1095%に値下げ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-716.html#more

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純資産額の推移です。

2/27 新規設定
5/22 5億円
8/3 10億円
9/5 15億円
11/1 20億円
12/8 25億円
12/29 30億円

最初のうちはコバンザメ作戦が嫌われ、純資産額が伸び悩んでいましたが、最近は非常にいい感じです。
そして、本日の衝撃的な発表により、今後の新規資金はeMAXIS Slim先進国株が独占することになるでしょう。

他方で、たわら先進国株は、本日、純資産額が190億円に到達し、200億円を目前にしました。
たわら先進国株の強みは、なんといっても「実質コストナンバーワン」であるということでしたが、本日の発表で、その座はeMAXIS Slim先進国株に奪われてしまいました。


まずは、値下げ予定を踏まえた信託報酬ランキングです。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.1095(0.11826)
2、ニッセイ外国株 0.189(0.20412)
3、iFree外国株 0.19(0.2052)
3、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)
5、たわら先進国株 0.2(0.216)
(参考)野村つみたて外国株投信 0.19(0.2052)


つぎに、信託報酬を除く実質コストランキングです。
なお、(マザーファンドの純資産額)を併記しました。

1、Funds-i外国株 0.021%(3680億0352万円)2017.9.6
2、外国株式インデックスe 0.034%(2264億8618万円)2017.2.7
3、たわら先進国株 0.038%(2789億6300万円)2017.10.12
4、SMTグローバル株式 0.04%(3064億8400万円)2017.11.10
5、三井住友DC外国株S 0.068%(1655億8300万円)2016.11.30
6、iFree外国株 0.06978%(796億3099万円)2016.11.30
7、eMAXIS先進国株 0.094%(2701億6464万円)2017.3.27
8、ニッセイ外国株 0.119%(629億1132万円)2016.11.21
(参考)野村つみたて外国株投信 0.0414
※0.021×88%=0.01848、0.191%×12%=0.02292、これらの合計額は0.0414


最後にトータルコストランキングです。

1、eMAXIS Slim先進国株 0.21226
2、i-SMTグローバル株 0.2425
3、たわら先進国株 0.254
4、iFree外国株 0.27498
5、ニッセイ外国株 0.32312
(参考)野村つみたて外国株投信 0.2466

たわら先進国株との差は0.04174%。これは1000万円あたり4174円です。

問題は、値下げ後のeMAXIS Slim先進国株に投信保有ポイントが付与されるかどうかですが、私は付与されないと予測します。

eMAXIS Slim先進国株の値下げ後の信託報酬は0.1095%ですが、信託銀行の報酬が0.02%ですので、証券会社の報酬は0.04475%となります。

まず、楽天証券は付与しないでしょう。
現在、全ての投資信託に0.048%の楽天ポイントを付与していますが、値下げ後のeMAXIS Slim先進国株にポイントを付与すると、赤字になってしまうからです。

つぎに、SBI証券です。
たしかに、SBI証券の報酬が0.05%である楽天バンガードファンドシリーズには0.03%のSBIポイントを付与しました。
しかし、SBI証券はEXE‐iつみたてシリーズのうち、全世界株には0.03%のポイントを付与するものの、新興国株にはSBIポイントを付与していません。

EXE‐iつみたてシリーズの証券会社の報酬は次のとおりです。

全世界株 0.04%(SBIポイント0.03%)
新興国株 0.02%(SBIポイントなし)
先進国株 0.03%(2018年1月12日新規設定であり、ポイント付与の有無は未発表)

SBI証券が楽天バンガードファンドシリーズに0.03%のSBIポイントを付与したのは、0.048%の楽天ポイントを付与する楽天証券に対抗するためだったと思われますが、今回、楽天証券はeMAXIS Slim先進国株に楽天ポイントを付与しないと推測されますので、SBI証券も付与しないものと思われます。

このようにすると、報酬が0.04%のEXE‐iつみたて全世界株には0.03%のSBIポイントを付与しながら、それより微差ながら報酬の高いeMAXIS Slim先進国株には一切付与しないという不均衡が発生します。
しかし、EXE‐iつみたて全世界株は自社商品であり、SBIグループ全体で利益を得ることができるのに対し、eMAXIS Slim先進国株は他社商品ですから、取扱いが異なったとしても仕方がないことです。
とはいえ、SBI証券が「自社商品のあからさまな優遇である」との非難を受けることを嫌い、eMAXIS Slim先進国株に0.03%のポイントを付与する可能性もあります。そうなったらラッキーですね。

そうすると、たわら先進国株が値下げをしない限り、eMAXIS Slim先進国株との信託報酬差は0.04174%ですので、これはたわら先進国株に付与されるSBIポイント0.05%を下回ります。

したがって、ポイントを考慮すれば、たわら先進国株のほうが有利ですので、たわら先進国株のホルダーはeMAXIS Slim先進国株に買い替える必要はないと考えます。

私のたわら先進国株の含み益は36.98%ですので、買い替えると含み益の20.315%の税金を払うことになって損をしますし、SBIポイントを考慮すれば損はしませんので、買い替えることはしません。

悩むのは、野村つみたて外国株投信の毎営業日1万円積立て及びつみたてNISAをどうするかです。

本日付けの野村つみたて外国株投信の純資産額は4億8000万円です。
積立買付専売でここまで純資産額を積み上げたのは素晴らしいと評価できますが、eMAXIS Slim先進国株の衝撃的な値下げによって、つみたてNISAの需要を一手に引き受けるという目論見が崩れてしまいました。

先進国株のみで0.1095%
新興国株も含んで0.19%

これでは野村つみたて外国株投信を買う人はいませんね。

というわけで、残念ですが、野村つみたて外国株投信の時代は、つみたてNISAが開始する前に終わってしまいました。

私がどうするかですが、

ジュニアNISAと未成年口座は、たわら先進国株からeMAXIS Slim先進国株に切り替えます。

毎営業日1万円積立ては、野村つみたて外国株投信からeMAXIS Slim先進国株に切り替えます。

つみたてNISAは、eMAXIS Slim先進国株の年初一括40万円購入にします。

【2017.12.29 22:47追記】

ふと思いましたが、VTの経費率は0.11%、そのインデックスファンドの信託報酬は0.17%です。
日本や新興国株を含むか、小型株を含むかという違いはあるとはいえ、インデックスファンドで0.1095%という数字がいかに破壊的かが分かります。

たわら先進国株が新規設定された2年前、誰もが、FOYの真の王者はニッセイ外国株ではなくたわら先進国株だと思いました。
そして、来年1月に発表されるFOYでも、誰もが真の王者はニッセイ外国株ではなくeMAXIS Slim先進国株であると思うことでしょう。

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コメント

参考になる記事をいつもありがとうございます
私もつみたてNISA、ジュニアNISA共に野村つみたてを辞めてイーマクシススリムにすることにしました。現時点で最安な上に迅速に他社に対抗値下げする安心感は他を圧倒していると思います。インデックス投信は国内も先進国も新興国もバランスもイーマクシススリムシリーズで決まりですね。

No title

コメントありがとうございます。

>インデックス投信は国内も先進国も新興国もバランスもイーマクシススリムシリーズで決まりですね。

そうですね。
eMAXIS Slimが全ての株式ファンドを制覇したことになります。

野村つみたて外国株投信にはSBIポイントが0.05%着くので、まだ優位性はあると思うのですが・・・

No title

eMAXIS Slim先進国+新興国にも野村つみたて外国株は負けますか?

No title

コメントありがとうございます。

>野村つみたて外国株投信にはSBIポイントが0.05%着くので、まだ優位性はあると思うのですが

ポイントを考慮すれば、たわらも野村も値下げ後のeMAXIS Slim先進国株に勝ちます。

しかし、野村は、eMAXIS Slim先進国株の値下げによって今後の純資産額の伸びが期待できなくなったことが一番の痛手です。

純資産額が伸びないファンドに未来はありません。

>eMAXIS Slim先進国+新興国にも野村つみたて外国株は負けますか?

ポイントを考慮しない純粋なトータルコストで比較すると、やはり野村が負けます。

0.11826×88%=0.1040688
0.2052×12%=0.024624
実質コスト0.104%
合計0.2326928%

野村つみたて外国株投信
実質コスト0.2566%(うち信託報酬を除く部分は0.0514%)

No title

いつも読み応えのある記事をありがとうございます。
私は新興国にこだわりはないため、つみたてNISAは、slim先進国の年初一括投資を行う予定ですが、野村について「純資産額が伸びないファンドに未来はない」ことに賛同はするものの、確かに伸びは鈍化することは事実ですが、新興国は欲しいが、Slim先進国+新興国によるリバランスが面倒というニーズが一定程度あるものと考えるため、まだ「終わった」とまで言えないような気がします…
ただ、純資産額の伸びの鈍化は確かであるため、つみたてNISAを野村に決めていた人たちは悩んでいるでしょうね。

コメント

いつも参考にしております。
私も野村を積み立てることを考えていましたが、今回の値下げを受けeMAXIS Slim先進国株に切り替えることを検討しました。
しかしeMAXIS Slim先進国株はインデックスに配当が含まれていないこと、野村の伸びが期待できなくなったことを考慮するとたわらがベターなのではとも思います。
水瀬さんは以下のように考えているようです。
https://twitter.com/minasek/status/946625728249917440
上記について男爵殿はどのようにお考えでしょうか?

No title

コメントありがとうございます。

>新興国は欲しいが、Slim先進国+新興国によるリバランスが面倒というニーズが一定程度あるものと考えるため、まだ「終わった」とまで言えないような気がします

そういうマニアな人は、イーマクシスシリーズで自作しそうです。

元々、新興国株ファンドの顧客層は薄く、先進国株に比べると各ファンドの純資産額は非常に少ないことから、新興国株が欲しい人はイーマクシススリム新興国株を買うでしょうし、先進国株が欲しい人はイーマクシススリム先進国株を買い、あえて野村つみたて外国株投信を選ぶ人は少ないと考えます。

>水瀬さんは以下のように考えているようです。eMAXIS Slimシリーズの信託報酬の引き下げっぷりは天晴ですが、純資産額が積み上がったある日突然、「配当分上ブレ運用をやめて、目論見書どおり配当除く指数に連動することにしま~す!」と開き直るリスクが残ります。ベンチマークについて何かアナウンスがほしいところ。

アイドルがマネージャーと結婚して怒っている人がいることは分かりましたが、水瀬さんが何を言いたいかは全く分かりません。

インデックスファンドですから、指数が配当込か配当除くかは、運用に一切関係ありません。
本人は書き込んだ当時は面白い冗談だと思ったのでは?

No title

男爵様
年末までありがとうございます。
配当については、例えば、吊られた男さんの記事などのことかと思います。
http://www.tsurao.com/archives/2015-09-24-1845491

運用方針上、配当分をどう扱うのかということについて変更されるリスクについて、水瀬さんは懸念を表明されたのかと。

男爵様も配当込が好きと記事にされていましたので、この部分についてはいかがでしょうか。

ともあれ、年の暮れに素晴らしいニュースが続きましたので、個人投資家は嬉しいですね。

はじめまして。
いつも男爵様のブログで勉強させて頂いています。
今回、emaxisが予想以上の値下げをしたことにより、野村外国株が今後の資金流入の期待ができないとのことですよね。
私は、はじめての投資を積立nisaでスタートさせました。
考えた末に、元日付けで野村外国株を30万分、残りの枠分は日々積立としました。
既に30万は約定済みで、日々積立分についてらslimへ切り替えはしようと思いますが
30万を野村にしてしまった事が非常にショックです。
私にとって信託報酬についてはそこまで気になりませんが、男爵様が仰る、今後の野村に資金流入が期待できない場合のリスクはどのような方が考えられますでしょうか?
積立nisaではあるものの、やはり繰り上げ償還まで将来的にはありえるのでしょうか?
考えると非常に怖いです。30万をドブに捨てた気持ちにすらなりそうです。

No title

こんにちは。
たわら先進国株は「配当込み」指数連動、emaxis slim先進国株は「配当除く」指数連動をめざしているようですが、この「配当込み」、「配当除く」については、どのようにお考えでしょうか。どっちがいいのでしょうか。

No title

あ、ごねんなさい。コメントと読み飛ばしていました。
「配当込み」か「配当除く」かは、どちらでも同じで、特に気にする必要がないのですね。

No title

コメントありがとうございます。

>運用方針上、配当分をどう扱うのかということについて変更されるリスクについて、水瀬さんは懸念を表明されたのかと。

配当は再投資する以外の扱い方はありませんので、指数が配当込みか配当除くかが運用方針に影響することは一切ありません。

ただ、配当除く指数に連動したほうが配当分だけ指数より上振れることで運用が成功した印象を与えることができてズルいという感情的な問題は残りますが、だからといって投資しないのは自分が損するだけだと考えます。

>積立nisaではあるものの、やはり繰り上げ償還まで将来的にはありえるのでしょうか?
考えると非常に怖いです。30万をドブに捨てた気持ちにすらなりそうです。

そもそもの組成の動機が金融庁を忖度したものですから、繰上償還するはずがありません。
また、組成の動機が金融庁を忖度したものである以上、ある程度の純資産額を積み上げて実績を上げる必要がありますし、野村はこれを投資ビギナーのドアノック商品として利用するつもりでしょう。

しかし、私が想定していたように、野村つみたて外国株投信がつみたてNISAの花形商品として多くの顧客の支持を得るという前提は崩れてしまいました。

野村つみたて外国株投信の現状の運用状況は指数ときちんと連動しているようですので、ずっと20年間ホールドし、その後は特定口座に自動移管すれば相当な儲けが得られるでしょう。

>「配当込み」か「配当除く」かは、どちらでも同じで、特に気にする必要がないのですね。

そのとおり気持ちの問題に過ぎません。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

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