割り切って8資産均等バランスを買ってもよい

少し前にいただいたご質問です。
遅くなって申し訳ありませんでした。


いつも楽しみに拝見いたしております。
丁度、外株7日本国債3の手動リバランスから、emaxisスリム8資産均等に変更しようかと悩んでいた私にはタイムリーな話題でした。その判断の確認の意味でも、お考えを教えていただけたら幸いです。
現金を幾ら持っているべきか、今はその現金をリスク資産に投入すべきか否か、という判断を自信を持って出来ない人を初心者というならば、債券を混ぜてリスクを下げたバランスファンドを選ぶ事には意味が有るのではないでしょうか。
別の言い方ですと、将来的にプラスとなるタイミングで追加資金を投入するのでなければ、期待リターンを上げつつシャープレシオが高いアセットアロケーションとすることが、将来の収益の最頻値を上げることに繋がるのだと理解していましたが、あっていますでしょうか?
今後値下がりする事がわかっている日本債券部分にも手数料を払っているのは釈然としない気もしますが、暴落時に躊躇なく資金投入やリバランスを実行するには、バランスファンドや自動リバランスのようなシステム化が一番のように思いました。

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ご質問をいただいた元記事はこれです。

●バランスファンドは自動ナンピンシステムである
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-654.html

上記記事の中で、ヤマゲン先生の下記コメントを引用しました。

特に、FP(ファイナンシャル・プランナー)のような他人にアドバイスをする職業の人には気を付けて欲しい。「素人にすすめやすいから」とか「私は好きだから」といった不適切な理由で、アドバイスの内容が左右されるようでは、正しいプロフェッショナルとは言えない。

本日付けで、ヤマゲン先生が「運用の個人最適化への疑問。他人に任せるのは、実は難しい?」というコラムを公開しています。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/11128

「初心者や運用が面倒くさい人は、他人任せの運用もアリだと思う…」というようなことを言うアドバイザーは、運用がまるでわかっていないか、「任せられることで儲かる人」の手先になっている腹黒い人だと疑って警戒するのが、「大人の経済常識」というものだろう。

バランスファンドを強力に推奨し、「バラつみ投資」(バランスファンドを積立買付する投資法)を編み出したのは、カンチュンドさんです。
カンチュンドさんの腹が真っ黒かどうかは知りませんが、私もイーマクシススリムバランスを推奨しています。

銘柄は「たわら先進国株」だけでよい。先進国株100%ではどうしても安心できない人は、イーマクシススリムバランスを選択すること。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-24.html#more

その理由は、そもそも、「eMAXIS Slimバランス」のコンセプトは、8種類のアセットクラスのうち、どれが儲かるかは事前に確実に予測することはできないから、とりあえず全部同じだけ買っておこうという実に潔いものだからです。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-411.html

結局のところ、インデックス投資で最も重要なのは、「何があっても愚直にひたすら均等額積立買付を継続する」ということです。
それさえ守ることができれば、株100%でも、株50:債券50でも、リートを混ぜても、時価総額比でもGDP比でも大差はありません。

「わたしのインデックス」というサイトがあります。
http://myindex.jp/
このサイトには「資産配分ツール」があり、自分の好きな配分比でシミュレーションができます。

上記ツールを利用して計算したリスクとリターンです。

4資産均等 4.5 9.9
8資産均等 6.5 12.7
セゾングロバラ(5資産時価総額比) 5.5 12.4
世界経済IF(6資産GDP比) 6.3 13.6
VT(全世界株、時価総額比) 6..3 18.8
たわら先進国株 6.2 19.1
野村つみたて外国株投信 6.4 19.4

これを見て分かるとおり、どれを選んでも大差はありません。
繰り返しますが、重要なのは、自分が信じられる投資先を見つけ、均等積立買付設定をしたら、何があっても積立買付を継続することです。

イーマクシススリムバランスは、リスク比リターンが非常に優れています。
4資産均等バランスのほうが優れていますが、投資先はニッセイ4資産均等バランスしかありません。これは値下げが遅れたことから、純資産額が19億円しかありません。
これに対し、イーマクシススリム8資産均等バランスは、バランスファンドでいち早く超低コスト化したことで人気を集め、純資産額は昨日付けで65億円を突破しました。

ニッセイ4資産均等バランスは、運用が不安定なニッセイ外国株と同じマザーファンドであること、純資産額の伸びが悪いことから、バランスファンドを選択するのであればイーマクシススリムバランスのほうを選択すべきでしょう。

また、より高コストで、リスク比リターンも悪く、アクティブファンドであるセゾングロバラや世界経済インデックスファンドを選択する必要は全くありません。

●アクティブファンドとは何か(セゾングロバラはやっぱりアクティブファンド)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-602.html

あとは、債券を混ぜるか、株100%でいくかは好みです。
株100%のほうが、8資産均等バランスよりも、リスク比リターンは悪いです。

私は、既に引退しており、子供の教育資金を含めて相当額の無リスク資産を保有しなければならないことから、4割の無リスク資産を確保した上で、残りの6割でリスク資産を買っています。今は歴史的な超低金利時代であり、債券は極めて割高であるという投資判断もあります。

そのため、私は、リスク資産は株100%にしていますが、債券が極めて割高であっても、超低金利時代が続く限りそれは維持されるわけですし、利上げをすれば国債の金利負担が増え、国家財政を圧迫することから、簡単には利上げに踏み切らないのではないかという予測をする人もおり、その予測も極めて説得的です。

そこで、余計な投資判断もリスクですから、素人が予測をして投資判断をしても仕方ないと割り切って、全部買っておくのもひとつの見識だと考えます。

ただし、債券を混ぜたから暴落時に強いと考えてはいけません。

「わたしのインデックス」のシミュレーションによれば、リーマンショック時、バランスファンドは28.6%から37.7%下落しました。
先進国株や全世界株の下落率は50.2%ですから、債券を混ぜても10~15%程度の差しかないからです。

リスク資産の半分がふっとんでも、3~4割がふっとんでも、悲しさは同じです。大差はありません。
しかし、それが自分の信じた投資先でないと、損切りの美名で自分をごまかし、リスク資産を処分し、リスク市場から退場してしまいます。これでは儲かりません。

繰り返します。

最も大切なことは、何があっても均等額積立買付を継続することです。

8資産均等バランスがふさわしいと思った人は8資産均等バランスを選択すればよいし、たわら先進国株とともに歩むのだと決めた人はたわら先進国株を買えばよいだけのことです。

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コメント

毎日、楽しく読ませていただいております。nisaの有効利用として、ダウレバレッジetfのspxlを120万購入し、15%アップで売り、15%ダウンで難平作戦は、どうでしょうか?
リスク資産割合は、40%ぐらいに落とそうと思います。

楽天VYMが登場したので

たわら男爵さんいつもブログを見ております
楽天VYM(高配当ETF)が来年の1月10日に取り扱うらしいのですがブログで記事にする予定ありますか?

No title

コメントありがとうございます。

>nisaの有効利用として、ダウレバレッジetfのspxlを120万購入し、15%アップで売り、15%ダウンで難平作戦は、どうでしょうか?

忙しそうですね。
心が安まる暇がなさそうです。

>楽天VYM(高配当ETF)が来年の1月10日に取り扱うらしいのですがブログで記事にする予定ありますか?

先ほど新記事にしました。

ただ、米国高配当株ETFを買うだけファンドにどれほどのニーズがあるか疑問です。
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Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

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●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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