たわら先進国株の新規設定は2015年12月18日ですので、3年目に入った初日での達成となります。
最近の純資産額の勢いは、設定時をほうふつとさせるものがあります。
110億円は13日、115億円は10日、120億円は13日、125億円は13日、130億円は15日、135億円は14日、140億円は6日、145億円は11日、150億円は10日、155億円は6日、160億円は5日、165億円は10日、170億円は27日、175億円は9日、180億円は10日で、それぞれ5億円の増加です。
凄まじい勢いで純資産額を増やしています。
とはいえ、前回も指摘したように、純資産額の伸びは、
たわら先進国株が頑張ったおかげではなく、順調な株価と為替(円安)に助けられたものですから、株価と為替が崩れないうちに純資産額を集め、いずれ到来するであろう相場の暴落に備える必要があります。
ところで、
たわら先進国株は、12月11日、第2期運用報告書を公表し、第1期と同様に低コストで安定運用がなされていることを確認することができました。
しかし、
たわら先進国株は、12月13日、
たわら先進国株の信託報酬について、9月5日の発表どおり0.2%とすることを改めて公表しました。
これにより、先進国株
インデックスファンドのコストはこうなります。
【先進国株の信託報酬を除く実質コストランキング(参考:マザーファンドの純資産額)2017.12.12改訂版】
1、Funds-i外国株 0.021%(3680億0352万円)2017.9.6
2、外国株式
インデックスe 0.034%(2264億8618万円)2017.2.7
3、
たわら先進国株 0.038%(2789億6300万円)2017.10.12
4、SMTグローバル株式 0.046%(3103億1663万円)2017.5.10
5、三井住友DC外国株S 0.068%(1655億8300万円)2016.11.30
6、iFree外国株 0.06978%(796億3099万円)2016.11.30
7、eMAXIS先進国株 0.094%(2701億6464万円)2017.3.27
8、ニッセイ外国株 0.119%(629億1132万円)2016.11.21
【信託報酬ランキング(値下げ予定後)】
1、ニッセイ外国株 0.189(0.20412)
1、eMAXIS Slim先進国株 0.189(0.20412)
3、iFree外国株 0.19(0.2052)
3、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)
5、たわら先進国株 0.2(0.216)
(参考)野村つみたて外国株
投信 0.19(0.2052)
【トータルコストランキング(2017.12.12改訂版)】
1、i-SMTグローバル株 0.2512
2、たわら先進国株 0.254
3、iFree外国株 0.27498
4、eMAXIS Slim先進国株 0.29812
5、ニッセイ外国株 0.32312
(参考)野村つみたて外国株
投信 0.2466
※0.021×88%=0.01848、0.191%×12%=0.02292、これらの合計額は0.0414
たわら先進国株が0.189%に値下げしていれば、名実ともにトップファンドとなることができ、ニッセイ外国株から顧客を奪う可能性もありましたが、0.2%にしたことでその可能性は全くなくなりました。
しかし、ファンドの安定運用という見地からすると、たわら先進国株に新規資金が大量に流入する状況は好ましくありません。
たわら先進国株の運用は極めて安定していますが、その理由は、マザーファンドが極めて安定しているからです。
運用報告書45頁を見ると、マザーファンドを構成するベビーファンドが列挙されています。
ベビーファンド群の中核は「DIAM外国株式
インデックスファンド(DC年金)」です。
このファンドは純資産額1261億9700万円の超巨大ファンドです。
このファンド1本で、マザーファンドの元本の38.6%、純資産額の45%を占めます。
また、ベビーファンドのうち「適格機関投資家専用ファンド」の元本の合計額は467億8500万円ですが、これはマザーファンドの元本の50.7%です。
適格機関投資家とは銀行や保険会社のことですから、これらのファンドは顧客から集金したお金の運用先となっていることが分かります。
つまり、先ほどのDCファンドとあわせてマザーファンドの元金の88.6%が頻繁に売買されない性質を持つベビーファンドで固められていることになります。
たわら先進国株が低コストで安定運用できているのは、極めて安定している超巨大なマザーファンドがあるからであることを改めて確認できました。
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