アメリカ株に集中投資してよいのか?

最近、米国株のブログがにぎわっています。

アメリカは唯一の絶対的な覇権国であり、アメリカ経済がくしゃみをすれば先進国経済は風邪をひき、新興国経済は肺炎になるから、アメリカ株だけを買っておけば十分であるという極論を唱える人もいます。

しかし、これは非常に危険です。

広告

チャールズ・エリスは、新著「インデックス革命」の中で、次のとおり述べます。

よくできたインデックスファンドのような市場全体の構成から自分の資産配分が離れてしまっていると、離れている分だけ追加的なリスクを負うことになる。
自分がこれだと思う株を市場の示す配分比率以上に買うと、その判断を間違えるリスクを負う。
その判断は正しいかもしれないが、少なくともうまくいくためには買いと売りの2回、正しい判断ができなければならない。


※「インデックス革命」は「チャールズ・エリスのインデックス投資入門」という邦題で発売されています。
アマゾンで買いたい人は下記画像をクリックしてください。kindle版もあります。

楽天ブックスで買いたい人は下記画像をクリックしてください。kobo版もあります。


まず、たわら先進国株の最新の月報によれば、米国株の比率は62.1%です。
http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/313125/313125_mr.pdf
つぎに、野村つみたて外国株投信の最新の月報によれば、米国株の比率は55%です。
https://www.nomura-am.co.jp/fund/monthly1/M1140714.pdf
最後に、楽天全世界株の最新の月報によれば、米国株の比率は52.1%です。
https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivge/pdf/rivge_M201711.pdf

このように、先進国株を買えば、その6割はアメリカ株ですから、十分にアメリカ株に投資しているといえます。

同書の別のページで、エリスは次のとおり述べます。

大きく儲けた話はよく語られるが、長期投資が成功するかどうかは損を出さないことのほうが重要だー不必要な大きな損を出さないこと。
大きく儲けようとしたり、リスクを取りすぎると危ない。慎重に大きな損失を避けようとしていれば、必ず勝利を得ることができる。
広く分散投資されたインデックスファンドは、大きく儲けたいという誘惑から投資家を守り、自分の長期投資戦略から外れないようにしてくれる。


アメリカ株に集中投資する人は、そのほうが先進国株や全世界株よりも大きく儲かると思うからこそアメリカ株に集中投資しています。
しかし、リターンとリスクは裏返しであり、大きなリターンには大きなリスクが隠れています。投資の分野では、低リスク高リターンなものは存在しません。

エリスは「敗者のゲーム」を提唱しています。

敗者のゲームとは、プロプレーヤーは勝つためのショットを打たなければ勝てないが、アマチュアは相手のミスショットを待つだけで勝つことができるというものです。
逆に言うと、アマチュアが負けるのはミスショットを相手よりも多く打つからであり、ミスショットが少ないほうが勝ちます。
投資の世界は、かつては優れたアクティブファンドマネージャーのウイニングショットによって勝敗が決まる勝者のゲームでしたが、現在は敗者のゲームであり、ミスの少ない者が勝ちます。

アメリカ株に集中投資し、ウイニングショットを狙うのではなく、全世界株や先進国株に分散投資し、自らの投資判断に原因するミスを減らしていくことこそが、勝利への道にほかなりません。

広告

コメント

No title

リスクも米国株だけのほうが低いですが
過去データですがね

No title

コメントありがとうございます。

>リスクも米国株だけのほうが低いですが

そう考えるのであれば、高いリターンは期待できず、米国株に集中投資する前提を欠きます。
非公開コメント

広告

プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
●カテゴリ「この投資信託がすごい」では、ベストバイファンドの具体名を明示しています。
●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

新着記事通知用のツイッターアカウントはこちら。
https://twitter.com/tawaradanshaku

インデックス投資家必読の書

ブログ記事検索

他の投信ブログはこちら

管理