実質コストが大切なのは、乗り換える必要がなくなるからである

私たちは、超低コストファンドというとき、しばしば信託報酬で比較してしまいがちです。

しかし、重要なのは、そのファンドを保有する際にかかるトータルコストです。

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まずは、いつもおなじみの「実質コストランキング」です。

【信託報酬を除く実質コストランキング(参考:マザーファンドの純資産額)】2017.11.24改訂版
1、Funds-i外国株 0.021%(3680億0352万円)2017.9.6
2、外国株式インデックスe 0.034%(2264億8618万円)2017.2.7
3、たわら先進国株 0.0366%(2426億9400万円)2016.10.12
4、SMTグローバル株式 0.046%(3103億1663万円)2017.5.10
5、三井住友DC外国株S 0.068%(1655億8300万円)2016.11.30
6、iFree外国株 0.06978%(796億3099万円)2016.11.30
7、eMAXIS先進国株 0.094%(2701億6464万円)2017.3.27
8、ニッセイ外国株 0.119%(629億1132万円)2016.11.21

つぎに、これもいつもおなじみの「信託報酬ランキング」です。

1、ニッセイ外国株 0.189(0.20412)
1、eMAXIS Slim先進国株 0.189(0.20412)
3、iFree外国株 0.19(0.2052)
3、i-SMTグローバル株 0.19(0.2052)
5、たわら先進国株 0.2(0.216)
(参考1)野村つみたて外国株投信 0.19(0.2052)
(参考2)三井住友・DC外国株S 0.16(0.1728)

さらに、またまたいつもおなじみの「トータルコストランキング」です。

1、i-SMTグローバル株 0.2512
2、たわら先進国株 0.2526
3、iFree外国株 0.27498
4、eMAXIS Slim先進国株 0.29812
5、ニッセイ外国株 0.32312
(参考1)野村つみたて外国株投信 0.25164
※0.021×88%=0.01848、0.233%×12%=0.02796、これらの合計額は0.04644
(参考2)三井住友・DC外国株S 0.2408

信託報酬ランキング同率1位のニッセイ外国株とイーマクシススリム先進国株が、なんと、トータルコストランキングではブービー賞(最下位と最下位から2番目)です。
そして、信託報酬では圧倒的低コストな三井住友・DC外国株Sが、たわら先進国株と0.0118%差しかありません。

これが何を意味するのかというと、もし三井住友・DC外国株Sが一般開放され、イーマクシススリム先進国株が税抜0.029%の対抗値下げをして信託報酬を同率にしたとしても三井住友・DC外国株Sには勝てないが(三井住友・DC外国株Sの純資産額は391億5200万円あり、トータルコストでも優位だからです)、たわら先進国株は税抜0.011%の値下げで勝てるということです。

私が、ニッセイ外国株、イーマクシススリム先進国株ではなく、たわら先進国株を推奨しているのは、たとえ三井住友・DC外国株Sが一般開放されたとしても、たわら先進国株とのトータルコスト差は0.0118%しかなく、これは1000万円あたり1180円にすぎないからです。

ファンドを乗り換えるために旧ファンドを売却すると、確定利益の20.315%の譲渡所得税が源泉徴収税されてしまいます。そうすると、運用元金がその分減ることから、源泉徴収税相当額の運用益を得ることができなくなってしまいます。
そこで、できる限りファンドの乗り換えは避けるべきですが、たわら先進国株を買っておけば、たとえ三井住友・DC外国株Sが一般開放されたとしても、そのままたわら先進国株をホールドし続けるという選択肢を選ぶことができます。

また、私が野村つみたて外国株投信を推奨しているのも同様の理由です。

●他社ファンドが値下げしても、野村つみたて外国株投信を買うべし
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-659.html

上記記事で検討したとおり、もしたわらシリーズやイーマクシススリムシリーズが信託報酬が同率の全海外株ファンドを新規設定したとしても、野村つみたて外国株投信がトータルコストで勝ちますし、イーマクシススリム全世界株が信託報酬を税込0.15%にしたとしても、野村つみたて外国株投信との差は1000万円あたり年750円にすぎません。

つまり、野村つみたて外国株投信も、たわら先進国株と同様に、他社ファンドが値下げしたとしても乗り換える必要はないことになります。

乗り換える必要がないファンドを買うと、積立買付を継続する以外、何もすることはありませんので、心穏やかに過ごすことができます。
他のファンドが多少の値下げをしようが、トータルコストで勝っているわけですから、信託報酬の追随値下げを気長に待とうという気持ちの余裕も生まれます。もし追随値下げをしなくても、トータルコストでは勝っているわけですから損はしません。

たわら先進国株は純資産額がもうすぐ175億円ですし、販路が心配だった野村つみたて外国株投信も楽天証券が加わりました。

特に野村つみたて外国株投信は、楽天証券の新規取扱日が11月17日だったにもかかわらず、11月の月間積立設定金額ランキング7位、月間積立設定件数ランキング9位と健闘しています(先週の週間積立設定金額ランキングは3位、週間積立設定件数ランキングは5位と極めて順調です)。
また、SBI証券でも、11月の月間積立設定金額ランキング3位、月間積立設定件数ランキング9位と好調です。

来月からはつみたてNISAが開始されます。
野村つみたて外国株投信にとってはようやく前哨戦が終わったというところです。これから純資産額も積み上がっていくことでしょう。

このように、たわら先進国株も野村つみたて外国株投信も、どちらも乗り換えが必要ないという点でベストバイファンドといえます。

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コメント

No title

たわら先進国株は現在の先進国株のベストファンドかと思いますが、
以下の通り質問があります。
私もたわらを積立していますが、少し不安になってしまいご教授いただければと思います。

・ファンドの純資産額とマザーファンドの資産額は多ければよいと思いますが、先進国株ではどの程度であれば安全圏と思われますでしょうか。
 ニッセイ外国株は現状はコストが高いですが、数年以内に単体で1000億円に到達しそうな勢いです。
 1000億円程度が安全圏の目安でしたら、近いうちに逆転されそうにも思ってしまいました。
 (楽天証券のランキングのリターンを見ると、ニッセイの方が直近1年は成績がよさそうにも見えました) 

・i-SMTはトータルコストでたわらを抜きましたが、どの程度資産が積み上がれば本格投資を検討すべきでしょうか。
 先進国は他の低コストファンドも多く、後発であることから、あまり資産が増えなそうにも思いますが、
 ご参考までに見解をお伺いさせていただきたいと思います。

No title

コメントありがとうございます。

>先進国株ではどの程度であれば安全圏と思われますでしょうか。

全く分かりませんが、有名どころは2000億円ですから、2000億円がひとつの目安でしょう。

たわら先進国株のマザーファンドは企業DCファンドの集合体ですから、ニッセイ外国株とは客層が異なりますので、たわら先進国株のマザーファンドがニッセイに流れることはあり得ません。

>1000億円程度が安全圏の目安でしたら、近いうちに逆転されそうにも思ってしまいました。

先進国株インデックスファンドの壁はこれまで500億円でしたので、ニッセイ外国株が果たして1000億円に到達できるかは疑問です。
特に、いまは超低コストファンドの戦国時代ですから、ニッセイ外国株だけに資金が集中することはないでしょう。

>楽天証券のランキングのリターンを見ると、ニッセイの方が直近1年は成績がよさそうにも見えました

インデックスファンドにとって重要なのは、指数との連動性です。
ニッセイ外国株は非常に悪く、ジェットコースターのように上振れ下振れを繰り返しています。
700億でもダメですから、仮に1000億になったとしてもダメでしょう。

http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-663.html#more

>i-SMTはトータルコストでたわらを抜きましたが、どの程度資産が積み上がれば本格投資を検討すべきでしょうか。

投資すべきではありません。

あれは500億のSMTグロ株の実質コストを流用しただけですから、新たに立ち上げる際のブレによって実際のコストはあれより高くなると思われるからです。

現在、たわら先進国株だけを買っているならば、今後もたわら先進国株だけを買い続けたほうが良いと思います。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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