定年まで10年を切った人はどうすればよいのか?

ご質問をいただきました。
さっそく回答します。


初めまして。突然失礼いたします。今年から投資を始めた超々初心者です。
なので、イデコ(楽天)から開始。どんな商品を選んでいいかわからず、最初は定期で入り、ネット等で情報収集、たわら男爵さんのブログにもいきつき、時々拝見させて頂いています。可能であれば、ご意見頂きたく質問をさせて頂きました。

①イデコですが、非課税を考慮し2か月前から積極的に配分変更しました。
海外株式:たわらノーロード先進国株式→80%、国内株式 10%、海外新興国株式→10%
たわらノーロード先進国株式→100%として特定口座で三井住友日本株等を少し加えるのがよいでしょうか(積立NISAも踏まえてですが)。ちなみに、51歳、現在は公務員で月12000です。あと9年ですね。

②来年1月からつみたてNISAも検討中です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・全米株式インデックス・ファンド ぐらいで考えていましたが、野村つみたて外国株 が良さそうに思え検討中です(余裕があれば、特定口座で三井住友日本株を少し加える)。
たわら男爵さんは、たわら先進国株をホールドされて、つみたてNISAは野村の予定ですね。
つみたてNISAは変更できないといった所がイデコとは異なりますが、たわら男爵さんの「野村つみたて外国株は新規設定されたばかりで、コスト、乖離率の点で不利益を受けるリスクがある」のコメントが理解できることもあり、気になっています。
長期的なことを考えると たわら先進国株の方が無難なのでしょうか?または、野村つみたて外国株とたわら先進国株を1:1が無難でしょうか。
小さい子供が3人(2.5.7歳)いて、ジュニアNISAにも興味があります。この場合も選択するのは同じ商品がよいですか(ちなみに上2人の子供は一括で学資保険を払い済み、一番下の子は年払いで開始))。他に妻にもつみたてNISAするとか(資金に余裕があるわけではにので、自身のつみたてNISA、妻のつみたてNISA、ジュニアNISAのどれを優先していくか等)。現在、自由に使える資金は、500万程で公務員(今後、職場が変わる可能性もありますが)の共済貯金に入れています(現在は、一時より下がりましたが年利1%)。

③現在、証券口座は持っていません。楽天証券の特定口座で15種類のファンドの100円投資も面白そうで検討中ですが、つみたてNISAの証券会社は楽天よりSBIがいいでしょうか。

素人の質問なので、おかしな質問になっているかもしれませんが、アドバイス頂ければ幸いに存じます。

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前提となる事実関係を整理します。

51歳、公務員。定年まで残り9年。
妻子あり。子は3人で、上から7歳、5歳、2歳。
楽天証券のiDeCoを除いて証券口座は保有しておらず、iDeCoでは毎月1万2000円ずつ投資している。
学資保険は7歳、3歳の子は一括で払込済、2歳の子は分割払をしている。
余剰資金は500万円あり、共済(年利1%)で運用中。
毎月の積立買付に回せる資金余力は、iDeCoの1万2000円のほかは、自身のつみたてNISA、妻のつみたてNISA、ジュニアNISAのどれかを利用する程度。

質問内容は次のとおりです。

1、iDeCoでは何を買えばよいか。
2、つみたてNISAでは、どの証券会社で何を買えばよいか。
3、妻のつみたてNISA、子供のジュニアNISAはどうしたらよいか。


まず、最初にiDeCoを選択したのが良くありませんでした。
なぜなら、iDeCoは呪われているからです。

●iDeCo様の呪いじゃあぁぁぁぁぁ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-252.html

iDeCoは途中でやめられませんし、ずっと資金拘束されたままです。
節税効果といっても、課税を定年後に繰り延べるだけであり、退職金控除があるとはいえ、最終的には、利益だけでなく、自身が投資した元金にも課税されます(職場から支給される退職金で退職金控除が埋まってしまうと悲しいことになります)。
しかも、証券会社に支払う運用管理手数料がゼロ円でも、国民年金基金連合会と信託銀行に対し、月額164円、年額2004円を支払う必要があります。
月額1万2000円の掛金に対して164円のコストを支払ということは、購入手数料1.366%の投資信託を買うことと同じ結果となります。

iDeCoにはこのようなデメリットがありますので、まずは他の手段を検討すべきでした。
しかし、もう運用中だということですから、月額164円の維持コストを無駄にしないためにも、やるしかありません。

そこで、何を買うかですが、

>非課税を考慮し2か月前から積極的に配分変更しました。海外株式:たわらノーロード先進国株式→80%、国内株式 10%、海外新興国株式→10%

これだとリバランスが面倒になります。
新興国株と日本株にそれぞれ10%ずつ割り付けたとしても、金額にすれば月額1200円ずつにしかなりません。
リバランスは、年に1回、何があっても必ず実行しないと、逆にリターンが悪化してしまいます。

人間は欲深い生き物ですから、儲かっている資産クラスは「もっと儲かるのではないか」と考え、簡単には売却することができません。
まして「リバランス」とは、調子のいい資産クラスを売却し、調子の悪い資産クラスを購入するものですので、なおさら自身の気持ちが抵抗します。
私は、わずかなリターンを求めてこのような葛藤を毎年するのは馬鹿馬鹿しいと考えますので、iDeCoはたわら先進国株100%のほうがよいでしょう。

つぎに、つみたてNISAですが、野村つみたて外国株投信100%にしましょう。
私が同じ状況に置かれたとしたならば、こちらもたわら先進国株100%にします。月額3万3333円のうち、12%を新興国株にしても、リターンがそれほど増えるとは思えないからです。

だとするならば、無難なたわら先進国株を選択したほうがよいと考えます。大切な金を託すわけですから、やはりここは「はらたいら」でしょう。
しかし、既にiDeCoで新興国株と日本株を混ぜているということは、常にはらたいらではなく、たまには竹下景子にもいきたいという気持ちなんだろうと推察します。
はらたいらはトップオブトップですが、常に正解するわけではなく、竹下景子のほうが成績が良い放送回もあります。ついうっかり篠沢教授にいかないためにも、つみたてNISAは野村つみたて外国株投信100%でよいのではないでしょうか。

そして、さらに余力があれば、自身の特定口座でたわら先進国株を買うべきです。
妻のつみたてNISAは妻自身の財産、ジュニアNISAは子供自身の財産になってしまいます。余力があれば検討すべきですが、ほぼ余力がないというわけですから、残り少ない余力は自身の特定口座に回すべきです。

また、自身の特定口座であれば、必要があれば簡単に解約することができます。しかし、ジュニアNISAの解約は制度上無理ですし、妻のつみたてNISAを解約しようとすれば、自分の財産だと思っている妻が抵抗するでしょう。
特に、子供が7歳、5歳、2歳ということは、これから多額の教育費がかかるということを意味します。学資保険を払い込んだ点は非常に良い選択だったといえますが(あなたが死んだら、払い込んだ掛金は返金され、かつ、学資保険金が満額おりるからです)、学資保険だけで足りるかといえば足りないでしょう。
余剰資金とはいえ、必要に迫られる可能性がありますので、運用するのであれば、自由度の高い特定口座を選択すべきです。

最後に、証券会社ですが、iDeCoはそのまま楽天証券でよいでしょう。

つみたてNISAは、楽天証券が野村つみたて外国株投信を採用銘柄にするかどうか分からないこと(※コメント欄でご指摘いただきましたが、楽天証券でも採用銘柄になっています)、今後40年(20本目の運用期間は2037年からスタートします)の長い付き合いになるわけであり、楽天グループを一代で築いた三木谷さんの死後に楽天グループがどうなるか全く予測ができないことから、ネット証券最大手のSBI証券のほうがよいと考えます。
投信保有ポイントも、楽天証券よりSBI証券のほうが得です。

そして、特定口座ですが、つみたてNISAをSBI証券にするのであれば、特定口座もSBI証券を選択すべきです。
そうすることで、つみたてNISAとあわせて多少まとまったSBIポイントを獲得できます。

なお、
>楽天証券の特定口座で15種類のファンドの100円投資も面白そうで検討中です

投資は資産形成の手段と割り切るべきであり、楽しさとか面白さを求めてはいけないと考えます。
なぜなら、投資に楽しさや面白さを求めると損するからです。

私が「たわら男爵15種」を買っているのは、より儲けようと考えているからではなく、ベスト15種を選択する際、いろいろと考えることができ、しかも購入時3%のポイントがもらえるからです。

とはいえ、たわら男爵15種を買ったとしても、毎月1500円、配当金再投資の有無で同じ銘柄が毎月2回積立買付設定することができるという裏技を使っても毎月3000円にすぎませんし、たわら男爵15種は広範に分散されたベストファンドの集まりですので、FXやビットコインに手を出したくなる気持ちを抑えるための自身の心の保険として買ってみるのもよいかもしれません。

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コメント

>楽天証券が野村つみたて外国株投信を採用銘柄にするかどうか分からないこと

楽天証券のつみたてNISA取扱商品
https://www.rakuten-sec.co.jp/nisa/tsumitate/products.html

には、野村つみたて外国株投信が追加されていますね。
公開当初は入っていなかったと記憶していますが。

No title

コメントありがとうございます。

>楽天証券のつみたてNISA取扱商品には、野村つみたて外国株投信が追加されていますね。

特定口座で新規取扱いが開始されたばかりなのに、対応が迅速ですね。

情報提供ありがとうございました。

高コストのインデックスファンドの扱い

はじめまして

投資歴一年の超初心者なんですが、いつもブログ参考にさせてもらっています


質問なんですが、投資を始めて右も左もわからないころに積立はじめた高コストのインデックスファンドの扱いというか乗り換えを検討しています

今は低コストのものがでてきているので、
SBI証券で
① iFreeのS&P500を月1万
② たわら先進国株を月5千
松井証券で IシェアーズS&P500米国株ETF1655を毎月2~3株ずつ購入
楽天証券で、たわら男爵15種+5種を100円で毎月2000円ずつ購入しています


扱いに悩んでいるのは、セゾングロバラ(NISA口座)とSMTダウジョーンズインデックスオープンとSMT米国株配当貴族インデックスオープンです

この三つは私が投資始めに購入したものばかりです。いずれも現時点でプラスの利益は出ているのです。

1.今後この三つをこのままホールドしたままにしておくのか(自分は三十代、定年後まで)

2.利益確定してしまうか、

3.最低金額でも投資を続けるべきか

悩んでいます

(SMTのほうはどちらもSBI証券で100円からできますが、セゾングロバラは最低投資金額が5千円)

いっそ税金を払ってでもいいから利益確定して、売却金で低コストインデックスファンドのほうに資金を回してしまおうかとも考えているのですが、その選択は正しいのかわかりません

ぜひ意見を聞かせていただければ幸いです
よろしくお願いします

NISAか積立NISAか

はじめまして、男爵にアドバイスを頂きたく、書き込み致します。

現在の状況は下記のとおりです。
・40歳 妻子持ち
・小学生2人(5年、3年)
・教育資金は800万/人確保済(定期預金)
・学資保険300万/人 半額程度支払済
・教育資金以外の資産1300万
 (勤務先の預金で、約0.8%ほど)
・住宅ローン700万
・IDECO たわら外国株 約1年(12万)
・特定口座 野村つみたて外国 3,500円/日
・特定口座 三井積立NISA日本  500円/日
 →特定口座分は一月ほど経過

先日、10年前になんとなくやったドル建て年金13000ドルが20000ドルになりました。
円資産が多すぎると思い、ドルで受け取ったところです。

海外ETFを検討していますが、意外に手数料が高く躊躇しています。調べたところ、NISA口座であれば、買付手数料は無料のようです。(SBI)1月から積立NISAを始めようと思い、準備していましが、やはりNISAにして、海外ETFを積み立てるか迷っております。

せっかくドルで受け取ったのですが、積立NISAの恩恵を受けるためには円に戻して投資信託を買うしかないと思います。

男爵であれば、この20000ドルを外貨で運用するか円に戻し運用するかどうお考えになりますか?

お忙しいとは思いますが、アドバイスを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。




No title

コメントありがとうございます。

お二人のご質問に対し、さきほど新記事でご回答しましたので、ご覧ください。

No title

idecoに関しては年金受取で5年程にわければ、控除枠に収まり全額非課税で受け取れませんか?

初めまして。いつも楽しく読ませて頂いております。

Idecoが呪われているのは重々承知しておるのですが、どうしても目先の節税効果に惹かれてしまいます。課税所得がある程度高い場合には、控除金額の43〜50パーセントは節税になるわけで、個人の給与所得の高低で、加入すべきかどうかも変わって来ることはございませんでしょうか?もちろん節税分は特定口座でたわら先進国株式を買う予定です。

No title

相談例の方であれば、公的年金控除を使えばiDeCoは無税にできることないですか?

51歳からiDeCoを始めたと想定すると、
・61歳~65歳でiDeCoを5年間の年金として受給
・66歳から公的年金を繰り上げ受給

iDeCoの年間受取額が70万円には達しないと思いますので、税金は0になります。
私だったらそうします。

No title

たわら男爵様、お忙しい中、迅速にお返事頂きありがとうございます。

iDeCoを選択したのが良くない。:月12000、年間144000のiDeCoしていますが、所得税33%、住民税10%払っているので、年間62000の税金対策にはなっています。
凍結中の特別法人税が徴収されるようになると、この制度は完全に崩壊しませんかね(好景気になると有りうるかもしれませんか?)。
もう1つ、出口戦略の検討が大切で、退職金として無税で受け取れる上限を一時金で受け取り、残りを年金控除枠内で無税で毎年受け取る計算をしないといけない かなと(現在の公務員継続なら65歳退職予定なので、10年経過の60歳すぎの受け取り時期とは異なりますが)。楽天証券は一時金と年金での受取の割合を自分で選択し、割り振ることが出来ることから選択しました。

iDeCoはたわら先進国株100% への配分変更を検討します。
つみたてNISA・特定口座をSBI証券(この場合、毎日コース:毎営業日を選ぶべきですか?)、たわら男爵15種×2 を楽天証券で検討してみます。
つみたてNISAですが、たわら男爵様は たわら先進国株をすすめられていますが、他の投稿されている方々は野村つみたて外国株を選ばれている様ですね。これもよく検討してみます。
今後とも、宜しくお願い致します。

No title

コメントありがとうございます。

>idecoに関しては年金受取で5年程にわければ、控除枠に収まり全額非課税で受け取れませんか?

受け取る年金の額によるでしょうから、自分で計算できる人はそれでも良いと思います。
ただし、年金控除額を超えると、国保の掛金が跳ね上がるので、要注意です。

>課税所得がある程度高い場合には、控除金額の43〜50パーセントは節税になるわけで、個人の給与所得の高低で、加入すべきかどうかも変わって来ることはございませんでしょうか?

リンク先の記事でも言及したように、既に所得税率が高い人は、後でどのような受け取り方をしても今より損することはありませんので、話は簡単になります(ただし、国保の掛金は注意)。
低所得者ほど、課税の繰り延べによる利益を受けることができなくなります。

>相談例の方であれば、公的年金控除を使えばiDeCoは無税にできることないですか?

自身の状況を踏まえて、自身で判断できる能力があるのであれば、そのほうが良いと思います。

>凍結中の特別法人税が徴収されるようになると、この制度は完全に崩壊しませんかね

もし国家公務員で、財務省に影響を及ぼせる相応の地位にあるのであれば、ぜひ頑張ってほしいです。

>出口戦略の検討が大切で、退職金として無税で受け取れる上限を一時金で受け取り、残りを年金控除枠内で無税で毎年受け取る計算をしないといけない

ご自身の定年後の状況を十分に理解されているのでしたら、何ら問題ありません。
なんとなくiDeCoに入れば得するかなという軽い気持ちで参加するとひどい目にあうということをお伝えしたかったのです。

>つみたてNISA・特定口座をSBI証券(この場合、毎日コース:毎営業日を選ぶべきですか?)

私は、つみたてNISAは割り切れないと嫌ですので、月額3万3333円を3回に分けて1万1111円ずつ積立買付しようと考えています。
どうせ特定口座で毎営業日1万円積立てをしていますので、つみたてNISAであえて毎営業日積立てをしなくてもよいかなと。

毎営業日積立ては、その月によって営業日の日数が異なるため、毎月の積立額が決まっているときは、うまく均等額に割り付けることができませんので、積立金額を幾らにするかを悩む必要があります。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
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●カテゴリ「インデックスファンドの基礎知識」を読めば、誰でも簡単に投資信託の必須知識を得ることができます。

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