他社ファンドが値下げしても、野村つみたて外国株投信を買うべし

ほんの1か月半前、「他社ファンドが値下げしても、野村つみたて外国株投信のほうが低コスト」という記事を書きました。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-592.html#more

その中で、

将来どうなるか分からないことを悩んでも仕方ありません。
現状では、野村つみたて外国株投信が抜群に安いことは確実ですし、新興国株インデックスファンドの信託報酬が楽天VWOと同率まで下がり、かつ先進国株インデックスファンドの信託報酬が0.18%まで下がらない限り、野村つみたて外国株投信のコスト面での優位性は動きませんので、現状では野村つみたて外国株投信を買うべきだと考えます。

と書きました。

しかし、昨日、

●eMAXIS Slim新興国株、EXE-iに対抗値下げし、0.19%(12/13~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-658.html#comment-top

という衝撃の事態が発生しました。

楽天VWOの0.2696%でも激安だったのに、イーマクシススリム新興国株がそれよりも0.0644%も安くするとは想定外でした。
そこで、この状態でも、野村つみたて外国株投信を買うべきなのかを検討します。

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●野村つみたて外国株投信

信託報酬 税込0.2052%(税抜0.19%)
実質コスト 0.2566%(うち信託報酬を除く部分は0.0514%)
純資産額 2億3000万円(2017年10月3日新規設定)

マザーファンドの規模
先進国株 3846億0868万円
新興国株 250億6426万円

※信託報酬除く実質コストは、同じマザーファンドに投資するFunds-i外国株0.028%、Funds-i新興国株0.233%を88:12の割合で割り付けて推定した。

たわらシリーズ、イーマクシススリムシリーズの実質コストです。

たわら先進国株 実質コスト0.2526%(信託報酬0.2%に値下げ後)
たわら新興国株 実質コスト0.63621%(信託報酬0.34%に値下げ後)

●eMAXIS Slim先進国株 実質コスト0.29212%(信託報酬0.189%に値下げ後)
●eMAXIS Slim新興国株 実質コスト0.38564%(信託報酬0.19%に値下げ後)

このように、実質コストが最安になる組み合わせは、たわら先進国株とeMAXIS Slim新興国株になります。
これを88:12の配分比で組み合わせます。

先進国株 0.2526%×88%=0.222288
新興国株 0.38564%×12%=0.0462768
トータルコスト 0.2685648%

野村つみたて外国株投信のトータルコストは0.2566%ですから、現時点の最強先進国株ファンドと最強新興国株ファンドがタッグを組んでも勝てません。

では、たわら全世界株、eMAXIS Slim全世界株が信託報酬0.19%で新規設定されたらどうでしょうか。

たわら全世界株
信託報酬 税込0.2052%(税抜0.19%)
実質コスト 0.2696892%
※0.0366%×88%=0.032208、0.26901%×12%=0.0322812、これらの合計額は0.0644892%
野村つみたて外国株投信差 0.0130892%

●eMAXIS Slim全世界株
信託報酬 税込0.2052%(税抜0.19%)
実質コスト 0.3042928%
※0.088%×88%=0.07744、0.18044%×12%=0.0216528、これらの合計額は0.0990928%
野村つみたて外国株投信差 0.0476928%

【先進国株の信託報酬を除く実質コストランキング(参考:マザーファンドの純資産額)】
1、Funds-i外国株 0.028%(3846億0868万円)
2、たわら先進国株 0.0366%(2426億9400万円)
3、SMTグローバル株式 0.042%(2720億4800万円)
4、外国株式インデックスe 0.043%(2004億1100万円)
5、iFree外国株 0.06978%(796億3099万円)
6、三井住友DC外国株S 0.072%(1655億8300万円)
7、eMAXIS先進国株 0.088%(2275億1400万円)
8、ニッセイ外国株 0.119%(629億1132万円)

【新興国株の信託報酬を除く実質コストランキング(参考:マザーファンドの純資産額)】
1、eMAXIS Slim新興国株 0.18044%(356億1800万円)
2、Funds-i新興国株 0.233%(250億6426万円)
3、たわら新興国株 0.26901%(361億9600万円)


このように、野村つみたて外国株投信の実質コストは最安であることから、もしたわらシリーズ、イーマクシススリムシリーズが野村つみたて外国株投信の信託報酬と同額で全世界株を組成したとしても、野村つみたて外国株投信の勝ちです。

では、実現可能性は極めて低いものの、もしイーマクシススリムシリーズがEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドと同額の税込0.15%の信託報酬で全世界株(除く日本)を新規設定したとしたらどうでしょうか。

●eMAXIS Slim全世界株
信託報酬 税込0.15%
実質コスト 0.2490928%
※0.088%×88%=0.07744、0.18044%×12%=0.0216528、これらの合計額は0.0990928%
野村つみたて外国株投信差 -0.0075072%

野村つみたて外国株投信にようやく勝てました。
しかし、0.0075072%差ということは、1000万円で750円差でしかありません。


結論です。

(1)野村つみたて外国株投信は、現時点の最強先進国株ファンドと最強新興国株ファンドを組み合わせたものよりも低コスト

(2)たわら全世界株、イーマクシススリム全世界株が新規設定されても、信託報酬が同額(0.19%)であれば野村つみたて外国株投信の勝ち

(3)イーマクシススリム全世界株が信託報酬を税込0.15%にしたとしても、野村つみたて外国株投信との差は1000万円あたり年750円にすぎない

(4)以上のことから、野村つみたて外国株投信の最強の座は揺るがない

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コメント

No title

色々迷いましたが、私はSBI証券、妻は楽天証券と分け、各々野村つみたて外国株投信をつみたてNISA口座で毎月33,333円を積み立てようと考えています。

No title

またまた詳細比較ありがとうございました。
こうなったら野村つみたて全世界株も登場したら万全だったのにと思います。
6分散とか日本株を並べるなら、なぜ全世界株を投入しなかったのか、、、
マザーがないからか、運用コストがかさむのか、、、

No title

コメントありがとうございます。

>色々迷いましたが、私はSBI証券、妻は楽天証券と分け、各々野村つみたて外国株投信をつみたてNISA口座で毎月33,333円を積み立てようと考えています。

先ほど実質コストランキングを更新しましたが、野村つみたて外国株投信が新興国株を含みながらも超低コストであることが分かりました。
つみたてNISAで野村つみたて外国株投信が今後のスタンダードになるかもしれませんね。

>こうなったら野村つみたて全世界株も登場したら万全だったのにと思います。

日本株がTOPIXになってしまい、指数連動性が失われるからでしょうね。

きっと、先進国株8、新興国株1、日本株1の全世界株ファンドという新たな道を率先して切り開く手間まではかけたくなかったのでしょう。

日本を除く全世界株ファンドがそれほど売れていない現状では、日本を含む全世界株ファンドは新設されないと思います。
そのニーズは既に楽天VTが吸収してしまっているでしょうし、あれと同程度の信託報酬ではうまみがありません。

No title

FTSEと全く関係ない指数に連動するファンドを寄せ集めたEXE-i つみたてグローバル(略)がインデックスファンドとして認められるなら、TOPIXを組み入れてACWI連動ファンドですと言うのも認められるような気がしてきましたね。
馬鹿馬鹿しくて誰もやらないのでしょうね。

No title

コメントありがとうございます。

>FTSEと全く関係ない指数に連動するファンドを寄せ集めたEXE-i つみたてグローバル(略)がインデックスファンドとして認められるなら、TOPIXを組み入れてACWI連動ファンドですと言うのも認められるような気がしてきましたね。

指数との乖離率は要件ではありませんから、つみたてNISAの対象銘柄になることができるでしょう。
ただ、インデックスファンドを標榜しつつ、内心では指数連動性を求めないわけですから、顧客の支持を得られるか疑問です。

結局のところ、よいファンドは自然と顧客の支持を得て純資産額を伸ばしていくことでしょう。
ついに山崎先生もニッセイ外国株を見限りましたし。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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