くりっく株365の買いポジションに金利がかかります(12/18~)

私は、くりっく株365を高く評価しており、ダウ指数のインデックスファンドの最適な代替物であると考えていました(ただし、無職者がくりっく株365をやると、国民健康保険料の基礎収入となり、掛金が跳ね上がります)。

●トライオートはダメだけど、くりっく株365のダウは長期投資に向いています
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-135.html

しかし、残念ながら改悪です。

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くりっく株365で買いポジションを維持する場合、かかるコストは、

(1)売買手数料
(2)金利

の2種類ですが、金利は、日銀の政策金利(無担保コール翌日物金利)を流用していることから、マイナス金利の影響を受け、2016年3月以降はゼロでした。

そのため、売買手数料(マネックス証券もSBI証券も税込153円)だけで買いポジションを維持することができ、しかも配当金相当額まで得ることができました。

しかし、本日、くりっく株365の仕様変更が発表されました。

取引所株価指数証拠金取引(以下、「くりっく株365」)のうち、NYダウ証拠金取引を含む海外株価指数の金利相当額算出の適用金利を、平成29年12月18日より、円金利から、各々の対象指数の外貨金利に変更致します。
https://www.tfx.co.jp/newsfile/article/20171122-01?_fsi=jYwVVeOr

早速マネックス証券が試算しています。
https://info.monex.co.jp/news/2017/20171122_02.html

マネックス証券によれば、ダウ指数の買いポジションの場合、これまで0円だった金利コストが1日あたり102円かかることになるようです。
これまでは、最初に153円を払うだけで、その後は配当金相当額(5~6万円)がもらえたのが、これからは年3万7230円の金利コストを払う結果、差し引きで1~2万円しか儲からなくなります。
しかも、アメリカが利上げすれば(アメリカは来月に利上げすると予測されています)、金利コストも更に上がってしまいます。

年3万7230円の金利コストは、投資元本の1.6%です。
例えるならば、信託報酬がゼロ円のダウインデックスファンドを保有していたところ、いきなり年1.6%の信託報酬を支払うことになったようなものです。

というわけで、くりっく株365でダウ指数の買いポジションを維持することでインデックス投資をすることは最早できなくなりました。
くりっく株365が特定口座源泉徴収ありに対応する制度改正がなされることを期待していたのですが、その前に改悪されてしまいました。残念です。

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コメント

No title

いつも大変参考になる記事を有り難うございます。

くりっく株365のダウについては、私もまさにたわら男爵様のおっしゃる「信託報酬ゼロのダウインデックスファンド」(円建て)として長期保有のつもりで保有し、継続的に買い増していました。

ところが、今年の10月頃から、急速に、スプレッドが異常に拡大し、気配数量が減少し(気配枚数が一桁なんてざらで、気配値が表示されないことすらしばしば生じています)、原指数から著しく乖離するようになり(最も酷いときで、1500くらい上方乖離し、下落局面で一気に乖離がほぼ解消されたこともあります)、とても投資対象にはできないクソ商品に成り下がりました。理由はよく分かりませんが、売り買い差し引き後の建玉残高がこの頃から急速に買い超過になっていることが影響しているのかもしれません。それにしてもマーケットメーカーは仕事しろよという感じですが。

それに加えて、今回の記事の改悪ですので、もう完全に終わった監事ですね。

No title

連投失礼致します。

先ほどの投稿は、記事で紹介頂いているTFXのリンク先を読む前に書きましたが、リンク先を読むと、私が指摘した現象と、今回の措置は関連性があるようですね。今回の措置により、私が指摘した現象は緩和されるのかもしれませんが、いずれにしても商品としての魅力はありませんね。

No title

何度も申し訳ありません。もう少し良く考えてみました。

私がくりっく株のダウをインデックス投信代わりに使うことにした理由はいくつかありますが、
(1)信託報酬不要、
(2)配当相当額が含み益として買付余力に加算されるため、現地課税も日本での課税もない状態での配当再投資が可能、という点に加えて、
(3)為替に伴うメリットもあると考えていました。

この商品は円建てですが、別途FXで同量のドル買い・円売りポジションを建てることにより、ドル建てと同じ経済効果が得られます(CFD口座とFX口座に証拠金が分散するので、急落時にロスカットされないように注意する必要がありますが)。そうすると、このFXの方でスワップの受取が生じますので、その分プラスアルファのリターンとなることになります。実際、私もCFDの建玉相当額の一部について、FXでドル買いもしていましたが、このスワップ相当額は結構おいしいと感じていた部分でした。

よくよく考えて見ると、ドル建て指数について円建て投資をしようとする場合、買い方はドル建て指数の買い+ドル売り円買いの為替取引となり、売り方はその逆となるはずで、買い方の金利支払い、売り方の受取となるのがむしろ自然ともいえると思います。これまでくりっく株CFDではその金利授受がなされていませんでしたが、これは、買玉・売玉がバランスしている部分については買い方が本来より得して売り方が本来より損している状態で、買い超過・売り超過の部分はMMが吸収している状態であったが、買い超過が大きくなってきたためMMが耐えられなくなったということかもしれません。

というわけで、今回の措置は、ある意味では本来あるべき姿になったといえるのかもしれません(そうはいっても、商品としての魅力が損なわれたことには変わりがありませんが)。

No title

コメントありがとうございます。

>今年の10月頃から、急速に、スプレッドが異常に拡大し、気配数量が減少し(気配枚数が一桁なんてざらで、気配値が表示されないことすらしばしば生じています)、原指数から著しく乖離するようになり(最も酷いときで、1500くらい上方乖離し、下落局面で一気に乖離がほぼ解消されたこともあります)、とても投資対象にはできないクソ商品に成り下がりました。
私が指摘した現象と、今回の措置は関連性があるようですね。


東京金融取引所は、

10月以降のNYダウの最高値更新を受け、買い建玉が大きく増加した結果、MMのカバー市場における建玉残高に日々コストが発生しています。そのため、MMは金利差によるコストを抑えるために、現物価格より相当高い売値提示と売数量を少なくせざるを得ない現象が発生しています。
今回の商品仕様の変更により、MMが提示する「くりっく株365」市場の価格と現物価格との価格差が縮小することとなります。

と言っていますので、改善が期待できそうですね。

>買玉・売玉がバランスしている部分については買い方が本来より得して売り方が本来より損している状態で、買い超過・売り超過の部分はMMが吸収している状態であったが、買い超過が大きくなってきたためMMが耐えられなくなったということかもしれません。

マーケットメイカーは、原資産の先物市場でヘッジをして、NYダウ証拠金取引のプライスを提示するため、時間帯に関わらずレートが提示されており、取引時間中いつでも売買することが可能です。
https://www.clickkabu365.jp/sp/contents01.html

との記載からすると、マーケットメーカーが先物の金利で損をすることを避けるため、金利分を上乗せしたプライスを提示することで凌ごうとしたものの、余りの乖離に顧客から苦情が続出し、今回の制度変更に至るというように推測できますね。

いずれにせよ、

>商品としての魅力が損なわれたことには変わりがありません

くりっく株365を利用したインデックス運用ができなくなったことは確かです。
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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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