●iFreeダウ
信託報酬 0.243%
信託報酬を除くコスト 0.086%
トータルコスト 0.329%
純資産額29億7800万円
マザーファンドの規模 同じ
新興国株(0.9707%)のような一見して明らかな高コストではないものの、0.086%が高いのか安いのかは他ファンドと比較する必要があります。
●SMTダウ
信託報酬 0.54%
信託報酬を除くコスト 0.03412%
トータルコスト 0.57412%
純資産額 41億3000万円
マザーファンドの規模 258億6807万円
●eMAXISダウ
信託報酬 0.648%
信託報酬を除くコスト 0.061%
トータルコスト 0.706%
純資産額 48億8000万円
マザーファンドの規模 同じ
内訳を見てみます。
●株式委託手数料
iFree0.031→eMAXIS0.032→SMT0.012
●保管費用
iFree0.045→eMAXIS0.024→SMT0.14
iFree新興国株も保管費用がやけに高かったのですが、iFreeダウの保管費用も高いことが分かります。
他方で、株式委託手数料は、SMTには負けるものの、eMAXISとほぼ同額であり、初年度にしてはかなり頑張ったといえるでしょう。
SMTは、マザーファンドの巨大さ(258億円)による恩恵を受けています。
指数との乖離率を見てみます。
指数との乖離率は運用報告書を見てもよく分かりません。
なぜなら、配当込み指数には税引き前指数と税引き後指数の2種類あること、指数はドルで提供されており、円貨換算しているのは各運用会社であることからです。
そこで、端的に半年リターンで見てみます。
●iFreeダウ
4/26 12572
10/25 14502
騰落率 15.3515%
騰落率+コスト 15.516%
●SMTダウ
4/26 15632
10/25 18026
騰落率 15.3147%
騰落率+コスト 15.60176%
●eMAXISダウ
4/26 16339
10/25 18801
騰落率 15.0682%
騰落率+コスト 15.4212%
●たわらダウ
4/26 10130
10/25 11668
騰落率 15.1826%
騰落率+コスト 不明
「騰落率+コスト」を記載した意味は、コスト控除前のリターンを出したかったからです。
eMAXIS15.4212→iFree15.516→SMT15.60716
このように、コスト控除前リターンはeMAXISとSMTの中間になりました。
指数との乖離率は心配する必要はなさそうです。
また、SMTは、やはりマザーファンドの巨大さ(258億円)の恩恵を受けています。
それにしても、たわらダウのリターンが悪いですね。
より高コストなSMTダウに負けています。純資産額も6億2500円しかありませんから、ベストバイダウ投信はiFreeダウで決まりです。
また、iFreeシリーズからは注目のS&P500がリリースされています。
コストがダウと同程度とすると、トータルコストは0.329%となります(信託報酬はiFreeダウと同額)。
これに対し、楽天全米株のコストは、
信託報酬 0.1296%
VTIの経費率 0.04%
推定コスト 0.05%
合計 0.2196%
です。
これはiFreeSP500の66.74%ですから、本当に推定コストが0.05%で収まるかどうかという懸念はあるものの、楽天全米株の優位性は動きません。
コメント
本文中、楽天全世界株とあるのは楽天全米株ではないでしょうか?
たわら男爵様の記事を今後も楽しみにしております。
2017/11/29 22:37 by 公務員米国株投資家 URL 編集
No title
>本文中、楽天全世界株とあるのは楽天全米株ではないでしょうか?
本文を訂正しました。
ご指摘ありがとうございました。
2017/11/29 23:07 by たわら男爵 URL 編集