ニッセイ新興国株が新規設定も、乖離・高コストの予感

ニッセイ新興国株が新規設定されます。

第一報は、いつものとおりアウターガイさんです。
●ニッセイAMが<購入・換金手数料なし>シリーズに新興国株式と6資産均等型の2本を追加
https://www.valuetrust.net/entry/2017/09271014.htm


※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●野村つみたて外国株投信vsたわら、eMAXIS Slim
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-573.html#more

●iFreeS&P500は10億円を突破+楽天全米株に勝手に助言
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-572.html#more

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信託報酬は、税抜0.339%。
イーマクシススリム新興国株、たわら新興国株の0.34%を下回りました。

やりましたね。
これで値下げが内定しているTOPIX、先進国株に続き、新興国株も対抗値下げされるでしょう。
【参考記事】
●eMAXIS Slimシリーズ初の値下げへ。まずは先進国株から
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-561.html

ニッセイ新興国株の役割はこれで終わりになりそうです。

まず、ニッセイアセットマネジメントには新興国株インデックスマザーファンドがありませんので、新設であろうと推測されます。
つまり、ニッセイ外国株と同様に、ベビーファンドと一緒にマザーファンドも育っていく方式ですね。

しかし、これには重大な欠陥があります。
重大な欠陥とは、指数との乖離率、コストが高くなるリスクです。

ニッセイ外国株のマザーファンドの指数との乖離率です。

2014年11月 -0.2
2015年5月 +0.2
2015年11月 +0.2
2016年5月 +0.1

上に行ったり下に行ったり、実に忙しいです。

参考までに、たわら先進国株のマザーファンドの乖離率です。

2012年 -0.4
2013年 -0.5
2014年 -0.2
2015年 -0.3
2016年 -0.2

美しいですね。ニッセイ外国株とは全く違います。

※指数との乖離率を見る場合は、指数が3種類あることから(http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-299.html)、単純に数字を比較してはダメです。同じマザーファンドの決算期ごとの乖離率が一定であれば運用は安定しており、ブレ幅が大きいときは運用は不安定であると推測できます。
ニッセイはマイナスになったりプラスになったりとブレ幅が大きいのに対し、たわらはマイナス乖離の小さい幅に収まっています。

新興国株の運用は実に難しいです。

先物100%運用の三井住友DC新興国株のマザーファンドの乖離率を見てみます。

2012年11月30日 1.1% 1億1900万円
2013年12月02日 5% 1億3200万円
2014年12月01日 1.5% 1億6600万円
2015年11月30日 0.2% 9億9300万円
2016年11月30日 0.1% 68億0600万円

三井住友アセットマネジメントは、当初とんでもない乖離率をたたき出しましたが、マザーファンドが大きくなるにつれ、運用が安定していることが分かります。

ニッセイアセットマネジメントは、ニッセイ外国株で意味不明の下方乖離を連発した前科がありますから、三井住友アセットマネジメントより上手に運用することができるとは思えません。
先進国株以上に上下のスリルが味わえそうです。
【参考記事】
●たわら先進国株、ニッセイ外国株を0.412%上回る(11/9~1/16)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-292.html

また、ニッセイ外国株は高コストです。
信託報酬除く実質コストで比較したとき、先進国株インデックスファンドの中で最も高いのはニッセイ外国株です。
【参考記事】
●ニッセイ外国株に忍び寄る悪夢
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-560.html#more

ベビーファンドと一緒にマザーファンドも成長する方式の場合、純資産額ベースで先進国株インデックスファンドのナンバーワンとなったニッセイ外国株であっても、コストは最も高くなってしまいます。
ニッセイ外国株は低コストインデックスファンドの先駆けでしたが、ニッセイ新興国株にはベストバイ投信であるイーマクシススリム新興国株がいます。イーマクシススリム振興国株は対抗値下げに動くでしょうから、コスト差も一時的なものですし、そもそも、現状の0.001%のコスト差はあってないようなものです。

とすると、ニッセイ新興国株がニッセイ外国株のように純資産額をどんどん増やしていくことはないでしょう。
ニッセイ新興国株は、高いコストと乖離率に悩まされることになりそうです。

以下は余談です。

ニッセイアセットマネジメントの売りは、電話して聞けば誠実に対応するという点でした。
あの意味不明な下方乖離についても、電話すれば原因を丁寧に説明してくれたことから、私はニッセイアセットマネジメントは情報公開に積極的だと理解していました。

しかし、先ほど電話して、ニッセイ新興国株にマザーファンドがあるかどうか聞いたところ、「公開情報ではなく一切回答できない」という驚くべき回答を得ました。

「エディネットで公開したはずでは?」と聞いてみたら、「エディネットへの登録情報は確定情報ではない」という驚くべき回答をされました。
「販売会社としてSBI証券と楽天証券が明記されていますよね?」と聞いてみたら、「まだ両社で販売するとは確定していない。未確定情報だ」という驚くべき回答をされました。

つまり、ニッセイアセットマネジメントによれば、金融庁に対し、確定してもいない情報を適当に届け出たことになりますし、それにSBI証券や楽天証券を巻き込んだことになります。

もしこれが本当であれば、余りに監督官庁をなめていますし、もしこれが嘘であれば、余りに顧客(私)をなめています(私も、楽天証券でニッセイ外国株の100円投資をしているので、顧客のひとりです)。

驕る平家は久しからず。
ニッセイアセットマネジメントは、ニッセイ外国株の純資産増に浮かれてしまったようです。

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コメント

No title

 いつも情報早いですね。

 ニッセイ新興国株はマザーファンド無しだとすると、生き残り厳しそうですね。

 あと、たわら男爵さんに対するニッセイアセットマネジメントの対応は、同じ投資家として残念に感じます。

No title

コメントありがとうございます。

>ニッセイ新興国株はマザーファンド無しだとすると、生き残り厳しそうですね。

時機を失した感があります。
今頃からマザーファンドを構築するのでは遅すぎます。

楽天全米株の着想をパクッて、VWOを買うだけの新興国株投信を出せば、面白い勝負ができたことを思うと残念です。

朗報です

本日のedinetで見ましたが、
楽天全世界株、全米株ともに
SBIで10/20から、マネックスで9/29から取り扱い開始のようです。
実際の販売開始日は後ずれするかもしれませんが。

No title

情報提供ありがとうございます。
確かに朗報ですね。
早速記事にさせていただきます。

EDINET掲載でも未確定で正しいかと

「EDINETに届掲載=その届の内容が効力を持つ」わけではないと金融商品取引法で定められている話なので、運用会社が監督官庁をなめてるとかそういう話ではないでしょう。

正式に効力を持つまでは届の内容は一切の効力も持たないので、未確定と答えるのは法令的にも正しい回答かと。

No title

コメントありがとうございます。

社内的には販売会社をどこにするか確定してからエディネットに載せたはずですから、このような言い方は、客商売としては最悪のやり方だと思います。

No title

販売会社でもないのですから,他社の情報を勝手にリークすることはできないと思います。

「おれはSBI証券で売るつもりで●●証券とにぎった」でもニッセイAMは販売会社ではありません。
実際に販売する側が売ることを公表していない以上,販売会社でもない卸側が勝手に「販売決定!」と先行リークしてしまうことは問題になりうることだと思います。

一般の商取引でも、販売店が発売を正式発表していないのに、取引契約を結んだメーカー側が勝手に「ヨドバシカメラで取り扱い確定!」みたいに言ったら「いやいや、リークするなよ」ということでダメでしょう。

コンプライアンスの観点から販売情報は原則として販売会社が回答することであって運用会社が答えてはいけない情報かと思います。

No title

コメントありがとうございます。

>コンプライアンスの観点から販売情報は原則として販売会社が回答することであって運用会社が答えてはいけない情報かと思います。

運営会社が提出した有価証券届出書に記載された情報ですから、運営会社が答えてはいけない理由は全くないと思います。

そもそも、有価証券届出書が効力を発生するまでに待期期間が設けられた趣旨は、投資家に熟慮する期間を与えるためですから、運用会社の都合で変更されることは予定されていません(その場合は訂正有価証券届出書を提出する必要があります)。

つまり、有価証券届出書に記載したということは、

(1)運用会社の社内的には確定した情報である
(2)投資家は有価証券届出書を見て効力発生までの間に熟慮するわけであり、有価証券届出書に運用会社の連絡先が明記されていることからも、不明な点は運用会社が照会に応じることが前提となっている

ということですから、回答を拒絶するというニッセイの対応はあり得ないわけです。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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