松井証券の全世界株リバランス積立は高コスト

ご質問をいただきました。

たわら男爵さん、こんにちは。松井証券の「たわら全世界株リバランス積立」は、もうすっかり、やめてしまっていたのですね。
もう、売却も済ませて現金化されたのでしょうか。それとも、積立買付けを停止されたということでしょうか。

さっそく回答します。

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私は、これまで松井証券の投信工房を強く支持し、たわらシリーズを使った「たわら全世界株リバランス積立」を提唱していました。

しかし、松井証券が次々にアクティブファンドを採用するばかりか、出口戦略にとって毎月分配型ファンドがよいなどという不合理な自己弁護に走ったことで失望し、解約することにしました。
出口戦略にとって必要なのは、毎月分配型ファンドではなく「リバランス解約」の導入であることは誰でもすぐに分かることです。リバランス解約を導入せず、信託報酬が高い毎月分配型ファンドを導入し、顧客のためであると強弁するとは、余りに顧客を馬鹿にしています。

ところで、松井証券は、明日25日から、ようやくイーマクシススリム新興国株の取扱いを開始します。
イーマクシススリム新興国株の新規設定は7月31日ですから、2か月遅れとなります。

しかし、私は既に解約した後ですが、これによっても結論は変わりません。

現在、先進国株でもっとも実質コストが安いのはたわら先進国株です。
また、新興国株でもっとも実質コストが安いのはイーマクシススリム新興国株です。
最後に、TOPIXでもっとも実質コストが安いのは三井住友・DCつみたてNISA・日本株となります。

松井証券では、これら3種類を取り扱うことから、たわら先進国株、たわら新興国株、たわらTOPIXによるたわら全世界株ではなく、イーマクシススリム新興国株と三井住友・DCつみたてNISA・日本株を組み合わせた「全世界株リバランス積立」を組むという選択肢もあります。

しかし、そのためには、たわら新興国株とたわらTOPIXを一括売却し、同日、イーマクシススリム新興国株と三井住友・DCつみたてNISA・日本株を一括購入しなければなりません。
松井証券のリバランス積立を組む限り、古いファンドをホールドすることはあり得ません。
なぜなら、新たな銘柄で「全世界株リバランス積立」を組むわけですから、このようにしないと、毎営業日の積立金は全て自動的に新興国株とTOPIXを買ってしまうことになり、古いファンドと合わせると、新興国株とTOPIXを買いすぎることになってしまうからです。

つまり、松井証券での全世界株リバランス積立による運用を維持するにしても、たわら先進国株を除く2銘柄の全売却をしなければなりません。それなりの手間がかかってしまいます。

また、SBI証券では、来月中旬ころから毎営業日積立てが可能となります。
これにより、松井証券の強みの1つが失われてしまったことになります。

そして、松井証券の強みのもう1つの「リバランス積立」ですが、これもまた、野村つみたて外国株投信の登場で失われてしまいました。

●野村つみたて外国株投信

信託報酬 税込0.2052%(税抜0.19%)
実質コスト 0.2566%(うち信託報酬を除く部分は0.0514%)
純資産額 ゼロ(2017年10月3日新規設定)

マザーファンドの規模
先進国株 3846億0868万円
新興国株 250億6426万円

※信託報酬除く実質コストは、同じマザーファンドに投資するFunds-i外国株0.028%、Funds-i新興国株0.233%を88:12の割合で割り付けて推定した。


たわら先進国株(信託報酬が0.216%に値下げ後)とイーマクシススリム新興国株のトータルコストを88:12の割合で割り付けてみます。

0.2526×88%=0.222288
0.54764×12%=0.0657168
合計 税込0.2880048%

野村つみたて外国株投信の推定コストは0.2566%ですから、素のままでも勝てません。
しかも、野村つみたて外国株投信には0.05%のSBIポイントが付与されます。

たわら全世界株リバランス積立の強みは「最安のコストで全世界株を持てる」という点でしたから、野村つみたて外国株投信の登場でこの前提が崩れてしまいました。

したがって、どうしても日本株を入れたいという人を除き、SBI証券で野村つみたて外国株投信の毎営業日積立てをしたほうがよいと考えます。
また、どうしても日本株を入れたいと考えるのであれば、少し手間ですが、SBI証券で野村つみたて外国株投信を9、三井住友・DCつみたてNISA・日本株を1ずつ購入していき、1年に1回、90:10の配分比になるようにリバランスすればよいでしょう。

私は、野村つみたて外国株投信の登場は、既存の先進国株ファンドを陳腐化する重大なインパクトを生じさせる可能性があると考えています。

もはや新興国不要論は不要になりました。
先進国株100%運用に100万円あたり40円をプラスするだけで日本を除く全世界株ファンドが簡単に買えるわけですから、新興国株の高いコストや購入の手間はもう過去のものになったからです。

もう、あえて先進国株100%で運用する理由はなく、どうするか迷ったら、とりあえず野村つみたて外国株投信を買っておけばよいと考えます。

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コメント

No title

たわら男爵さん こんばんは。記事を拝見しました。松井証券の「たわら全世界株リバランス積立」の件。積立を停止し。さらに、保有投信も解約したとのこと。

「野村つみたて外国株投信」の近日登場を踏まえて、比較検討された理屈も、なるほどと納得しました。

一方で2点、お聞きしたい点があります。
一つ目は、解約に伴う徴税のことです。含み益に対して約20%の税金を支払ってまで、松井証券の解約をするのは妥当だったのでしょうか。
二つ目は、投資方針の維持や変更についてです。今後も、より条件の良い投資方法が現れたときには、積極的に投資方法を変えるのでしょうか。もちろん、計算上より好ましい条件が見つかった場合、投資方針を変更することはより好ましい結果を生むのかもしれません。しかし、一方で、先の質問の通り、含み益に対して徴税され、いわゆる複利の効果を低減させてしまう弊害もあるのではないかと思うのです。具体的な数字や条件により、どちらが将来より最適な投資方法であるかは判断もかわるかもしれません。総論的で漠然としたご質問かもしれませんが、ご意見をきかせていただければと思います。

ちなみに、結婚は、最適条件を何度も採用することはしないですね。笑  結婚と離婚を繰り返すと、得るものよりも、失うものも、大きいような気がします。比較として不適切ですが。

つみたて男爵様!?

こんにちは。
私はたわらから野村への乗り換えを考えている以前質問させていただいた者です。

その節は誠にありがとうございました。
お陰様で現在は松井証券でたわら先進国株を毎営業日積み立てで行っています。
・・・が今は全てが陳腐化してしまったようで謎の焦りを感じています。

さて早速ですが以下、引用で大変恐縮ではございますが、、、
--
>私は、野村つみたて外国株投信の登場は、既存の先進国株ファンドを陳腐化する重大なインパクトを生じさせる可能性があると考えています。

もはや新興国不要論は不要になりました。
先進国株100%運用に100万円あたり40円をプラスするだけで日本を除く全世界株ファンドが簡単に買えるわけですから、新興国株の高いコストや購入の手間はもう過去のものになったからです。

もう、あえて先進国株100%で運用する理由はなく、どうするか迷ったら、とりあえず野村つみたて外国株投信を買っておけばよいと考えます。
--

本日の記事、特に上記引用部分を拝見し、家族揃ってのSBI証券開設及び野村つみたて外国株投信購入を検討しています。

男爵様が今、仮に初めて投資信託を購入するとしたら、SBI証券で野村つみたて外国株投信を毎営業日積み立てで開始されるのでしょうか。

主体性が無いようでも成功者の物真似が成功への近道と考えますので、どうか回答いただけますと幸いにございます。

No title

コメントありがとうございます。

徳米さん
先ほど、新記事でご回答しましたので、よろしければご覧ください。

たわら見習いさん
これから作成する別の記事でお答えします。
今日中にはアップしますので、よろしければご覧ください。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

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