回答
(1)10月13日から楽天証券の特定口座で購入できます。
(2)極力分配金を出さない方針です。
(3)楽天証券以外の他社でも取扱ってもらえるよう、積極的に働きかけています。
つみたてNISAの対象
投信にもなりますので、つみたてNISA口座、iDeCo口座でもぜひ取り扱ってほしいです。
というわけで、楽天
投信投資顧問株式会社は、楽天全世界株・楽天全米株の今後の販路拡大に極めて意欲的でした。
この点、単にVT、VTIを買うだけで税込0.1296%の信託報酬、推定0.05%の諸経費を継続的に払うのは高いのではないかという考えもあります。
たしかに、1000万円分の楽天全世界株を購入すると、VTの経費(年1万1000円)に加えて年1万2960円の信託報酬、年5000円のコスト(年1万7960円)が継続的にかかることになります。もっとも、年5000円のコストは
投信保有ポイントと同額であることから、実質的な継続コストは1000万円あたり年1万2960円の信託報酬相当額だけです。
しかし、冒頭の参考記事でお伝えしたとおり、楽天全世界株は無分配
投信ですから、分配金の17.4241755%相当額の運用益を手にすることができます。
●VTの分配金が年2.5%のとき
分配金は年25万円。その17.4241755%は4万3560円。
4万3560円を年5%で運用できたとき、運用益は年2178円。およそ6年(5年と347日)で信託報酬額を回収でき、6年目以降は年2178円ずつ儲かる。
4万3560円を年3%で運用できたとき、運用益は年1306円。およそ10年(9年と337日)で信託報酬額を回収でき、10年目以降は年1306円ずつ儲かる。
●VTの分配金が年2%のとき
分配金は年20万円。その17.4241755%は3万4848円。
3万4848円を年5%で運用できたとき、運用益は年1742円。およそ7年6か月(7年と161日)で信託報酬額を回収でき、7年7か月目以降は年1742円ずつ儲かる。
3万4848円を年3%で運用できたとき、運用益は年1045円。およそ12年8か月(12年と219日)で信託報酬額を回収でき、12年9か月目以降は年1045円ずつ儲かる。
このように、楽天全世界株を買った場合、VTとのコスト差は、早くて6~7年程度、遅くても10年程度で取り戻すことができ、それ以後は繰り延べ分の源泉税の運用益相当額だけ毎年儲かることになります。
もっとも、既にVT、VTIを保有している人が楽天全世界株、楽天全米株に乗り換えるかどうかは、今後の1年間の運用を見て、実際にかかった運用コストが推定値0.05%程度かどうかを確認してからにすべきです。
また、ファンドの規模が大きくなれば、ひとりひとりの顧客が負担しなければならない運用コスト(固定額)は希釈化されますので、楽天証券だけでなく、SBI証券が販売会社となるかどうかは、このファンドの将来性を占うにあたり、非常に大きなポイントになるでしょう。
楽天
投信投資顧問株式会社は他にも複数の
投資信託を運用しています。全ての
投資信託の販売会社を確認しましたが、楽ラップ専用ファンドを除いて、SBI証券も販売会社に含まれていますので、この両ファンドが楽天証券専売でなく、運用会社が販路拡大に積極的である以上、高い確率で、いずれSBI証券が販売会社に加わるでしょう。
現時点での私の予定(変更の可能性あり)は、
(1)マネックス証券のVTの乗り換えはせず、まずは1年後の実際の運用コストを確認する
(2)楽天証券で、両ファンドの均等額積立てを開始する
というものになります。
※SBI証券を待たずに楽天証券で積立てを開始する理由は、
(1)両ファンドを新規設定した楽天に敬意を表するため
(2)SBIポイントと楽天ポイントはほぼ同額であるため
(3)SBI証券がいつ来るか不明なため
(4)SBI証券で
たわら先進国株をストロングホールドしていることから、リスク分散させたいため
です。
ただし、10月13日前にSBI証券での取扱いが発表されたときは、その時点で再考します。
コメント
No title
楽天やりますね。
つみたてNISA開始を来年に控え、各社俄然やるきになってきた感じです。
といっても既存の低コストインデックス投信を持たなかった楽天だからバンガードのETFを使って今回のようなウルトラCができたのかもしれません。
今回と同じ商品設計で他社がより低コストで仕掛けてくれば海外ETFの定期購入者のマーケットも奪って激アツになってくれるのですが。
SBIアセットはEXE-iシリーズを既に持ってるので難しいでしょうかね。
それとも対抗的に何かやってくれるか。。
2017/09/13 13:34 by ぽんすけ URL 編集
No title
>今回と同じ商品設計で他社がより低コストで仕掛けてくれば海外ETFの定期購入者のマーケットも奪って激アツになってくれるのですが。
私は、これ以上の値下げはないと考えています。
楽天全世界株・全米株の信託報酬は、運用会社0.05、証券会社0.05、信託銀行0.02です。
証券会社の0.05を削ると、投信保有ポイントのほうが多いという逆ザヤになります。
そして、証券会社の報酬を0.05とする以上、
運用会社の報酬は0.05を下回ることはできません。
信託銀行の報酬も0.02が相場です。
私は、他社が類似の新ファンドを出す未来ではなく、楽天全世界株・全米株が多くの証券会社で購入でき、その純資産額が積みあがる未来を期待しています。
2017/09/13 15:53 by たわら男爵 URL 編集
No title
当方、現在、海外旅行中で西安におり、情報に接するのが少し遅れてしまいました。
私は、楽天全世界株をSBI証券が取り扱ってくれれば積立NISAにより同証券で、取り扱いがなければ楽天証券で積立NISAにより積み立てる予定です。
VTのファンドオブETFを長い間待っていました。
楽天投信に大感謝です。
ところで、たわら男爵さんのこのブログ、こちらではVPNを利用しないと見れません。
そのほかにも規制や管理がとても厳しいです。
2017/09/13 23:28 by 旅するインデックス投資家 URL 編集
No title
参考にしていただけたようで、よかったです。
>ところで、たわら男爵さんのこのブログ、こちらではVPNを利用しないと見れません。
国民の幸福の総和のためではなく、一部の特権階級の既得権益の維持のために国家運営がなされるのは実に嘆かわしいといえますね。
私なんか、怖くて中国旅行などできません。
無事のご帰国をお祈りしています。
2017/09/14 00:13 by たわら男爵 URL 編集
No title
2017/09/29 20:39 by URL 編集
No title
>10月20日からSBI証券での取扱が決まり、日系中小型株指数とかと同じ道になりましたな。
SBI証券は、楽天やマネックスと比べて、新規設定ファンドの取扱いが遅れる傾向にありますね。
2017/09/29 23:27 by たわら男爵 URL 編集