この投資信託がすごい(2017年8月、TOPIX編)

「この投資信託がすごい」シリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

TOPIXについては、8月7日付けの記事で「他の投信と異なり、TOPIXには決定版といえるほどの投信は存在しません。」と記載しましたが、ベストバイ投信が登場しましたので、改訂版を書くことにしました。

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●三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

信託報酬 0.1728%(税抜0.16%)
実質コスト 0.1828%(うち信託報酬を除く部分は0.01%)
純資産額 65億9900万円
マザーファンドの規模 2046億92046800万円

いつものとおり、ますい画伯の該当記事をご覧ください。
http://www.masuitousi.com/blog-entry-1148.html

この表は少し前のもので、ここから3点の大きな変動が生じています。
時系列で流れを示すと、

(1)信託報酬が税抜0.17%の「Smart‐iTOPIXインデックス」が新規設定される(8/29~)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-502.html

(2)eMAXIS Slim国内株が対抗値下げの意向を示す
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-518.html#more

(3)三井住友・DC日本株Sが、改名と信託報酬の値下げ(9/21~)を発表する
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-519.html#more

となります。

ここでますい画伯作成の表を見てみます。

前回の記事で指摘しましたが、超低コストTOPIX投信は、いずれも純資産額が非常に少ないという問題点があります。
マザーファンドがいくら大きくても、ベビーファンドの純資産額が少ないと、コストと乖離率の2点で不利益を受けます。
【参考記事】
●ベビーファンドの純資産額が小さいことによるデメリット
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-485.html#more

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドの純資産額65億円は、

eMAXIS TOPIX 223億円
SMT TOPIX 116億円
ニッセイTOPIX 89億円

に続く4位であり、日本株ファンドであれば問題がない水準といえます。
また、マザーファンドは2000億円の規模ですから、全く問題がない水準であると断言できます。

とはいえ、構成銘柄数が1636銘柄というのは少なすぎます。
なぜなら、TOPIX(東証株価指数)の銘柄数は、2016年8月末日時点で1972銘柄、2017年7月末日時点で2021銘柄だからです。
http://www.jpx.co.jp/markets/indices/related/value/

指数との乖離率が気になるところです。
比較してみます。

●イーマクシススリム国内株
構成銘柄数 2010銘柄
2017年2月27日 9896円(純資産額100万円)
2017年8月29日 1万0415円(純資産額4億3700万円)
騰落率 5.2445%
純資産額 4億3600万円up

●三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
2017年2月27日 2万2481円(純資産額37億4200万円)
2017年8月29日 2万3652円(純資産額66億9900万円)
騰落率 5.2088%
純資産額 29億5700万円up

●検討
イーマクシススリム国内株は、新規設定から6か月がたつのに、純資産額は4億円しか増えていません。
純資産額が伸びない理由は、同率1位作戦をとったことが顧客に嫌われたからだと推測されます。
それにしても、イーマクシススリム国内株の騰落率は三井住友DC比で+0.0357%ですから、予想外に良いですね。

たわらTOPIX
構成銘柄数 1979銘柄
2017年3月21日 1万円(純資産額100万円)
2017年8月29日 1万0326円(純資産額1億5400万円)
騰落率 3.26%
純資産額 1億5300万円up

●三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
2017年3月21日 2万2910円(純資産額40億1600万円)
2017年8月29日 2万3652円(純資産額66億9900万円)
騰落率 3.2387%
純資産額 26億8300万円up

●検討
たわらTOPIXは、新規設定から5か月がたつのに、純資産額は1.5億円しか増えていません。イーマクシススリム国内株より悪いです。
純資産額が伸びない理由は、同率1位作戦をとったイーマクシススリム国内株の新規設定から1か月後に同率1位作戦をとったことで、イーマクシススリム国内株以上に顧客に嫌われたからだと推測されます。
それにしても、たわらTOPIXの騰落率は三井住友DC比で+0.0213%ですから、予想外に良いですね。

よく分からなくなったので、構成銘柄数と純資産額が最大のイーマクシス国内株と比較してみます。

●イーマクシス国内株
2017年8月29日 2万0294円
2016年8月30日 1万6388円(1年騰落率23.8345%)
2014年8月29日 1万5467円(3年騰落率31.2083%)
2012年8月29日 8775円(5年騰落率131.2706%)

●三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド
2017年8月29日 2万3652円
2016年8月30日 1万9066円(1年騰落率24.0532%)
2014年8月29日 1万7931円(3年騰落率31.9056%)
2012年8月29日 1万0162円(5年騰落率132.7494%)

より高コストであるイーマクシス国内株よりリターンが悪かったらどうしようと思っていましたが、無事、イーマクシス国内株よりリターンが良いことが確認できました。

両者のリターン差は、

1年 0.2187%
3年 0.6973%(1年分は0.2324%)
5年 1.4788%(1年分は0.29576%)

です。

両者の信託報酬差は0.2268%ですから、直近1年は少し残念ですが、それを除けば信託報酬差以上のリターン差があることから、構成銘柄数が少ないことによる問題性は認められないといってよいと考えます。
また、SBI証券で保有すれば0.2%相当のポイントが付与され、超低コスト投信に付与されるポイント0.05%との差は0.15%ですが、リターン差がそれ以上あることから、SBIポイント狙いであえてイーマクシス国内株をこれから買う必要はなく、損するだけです。

というわけで、イーマクシススリム国内株やたわらTOPIXよりもリターンが悪いことが気になりますが、イーマクシス国内株と比較したときに、総じて、信託報酬差以上のリターン差があったことから、構成銘柄数が少ないことを気にする必要はないといえます。

また、新規設定投信が指数より上振れたり下振れたりすることはよくあることです。
イーマクシススリム先進国株も、4か月間、たわら先進国株よりもリターンが良かったのですが、5か月目でたわら先進国株に追い抜かれたということもあります。
【参考記事】
たわら先進国株vsニッセイ外国株vsインデックスe、SMTグロ株、Funds‐i外国株(16)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-513.html#more

イーマクシススリム国内株、たわらTOPIXは、純資産額が低水準で伸び悩んでいるという深刻な問題を抱えています。

他方で、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」は、信託報酬が最安であるばかりか、純資産額が新旧低コスト投信中の第4位であり、DCファンドが一般開放されたものであることから、途中償還の可能性は皆無であるという利点があります。
また、今回、税抜0.19%から0.16%への大幅値下げがなされたことから、今後の値下げにも期待が持てます。

というわけで、TOPIXのベストバイ投信は「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」に輝きました。

なお、「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」という名称から、確定拠出年金とつみたてNISA専用投信ではないかとの疑問が生じましたので、確認したところ、「三井住友DC日本株Sが2種類に分かれるわけではなく、単に名称変更と値下げがなされただけである」と明言されました。

また、

(1)TOPIX以外の三井住友DCシリーズも「DCつみたてNISA」シリーズに名称変更されるのか
(2)先進国株インデックスファンドが一般開放されていないが、つみたてNISAを睨んで一般開放される予定はあるのか

についても聞いてみたところ、否定はされず、「現状で公開できるのは日本株Sだけで、他のDCシリーズについての公開情報は存在しない」との回答を得ました。

三井住友DC外国株S改め「三井住友・DCつみたてNISA・外国株インデックスファンド」

期待できるかもしれませんね。

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
2017年10月10日より、SBI証券で野村つみたて外国株投信の毎営業日1万円積立てを実行中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券と大和証券を行ったり来たり)で運用中。

パソコン版右端の「検索フォーム」と「カテゴリ」が便利です。

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