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経緯は次のとおりです。

(1)ヒカルというユーチューバーがバリューを開始した。
(2)ヒカルは、8月15日午前0時20分頃、ツイッターに以下のコメントを投稿した。
ア 「明日からVALU(バリュー)で動き出す予定!」
イ 「仮想通貨のちょっと難しい話なので分からない方は気にしないでください!裏でちょっと面白いことを企画しています。」
(3)これを見て、優待制度の創設だと誤解した者がヒカルのバリューの購入注文を出す。
(4)ストップ高。
(5)ヒカルの知人(井川)が、8月15日の朝、保有していたヒカルのバリューを売却する。
(6)ヒカルが、8月15日午前11時ころ、保有していた自己の手持ちバリューを全て放出する。
(7)ストップ安。
(8)ヒカルは、優待制度を導入しないとのコメントをツイッターで投稿する。
(9)インサイダー取引だとか詐欺だとの非難がネット上を席巻する。
(10)8月15日午前の閣議後の記者会見で、麻生副総理・財務相が懸念を表明する。
(11)8月16日午前0時6分、ヒカルはツイッターで次のコメントを出し、火に油を注ぐ。
「そういうルール、サービスだとわかって買ったんじゃないんですか?利益を得る目的で。そして誰かが損をするのを承知で。損する側に回っただけですよ。」
(12)8月17日午前2時52分、ヒカルはツイッターで謝罪コメントを出し、放出したバリューを買い戻すこと、優待制度を新設することを約束する。
(13)日本経済新聞が8月17日、8月18日の2日連続で本件を取り上げる。

すごい騒動ですね。

バリューという良く分からないものをビットコインで売買するというよく分からない仕組みのせいで、ヒカルが法的責任を負うのかどうかを確信を持って説明できる人が弁護士を含めて誰もいないという素敵な状況が混迷を深めています。

しかし、確実に言えることが2点あります。

1点目。
弁護士ユーチューバーが特需でウハウハであること。

2点目。
税務当局が動くであろうということです。

現在、ビットコインを売買して譲渡益が出た場合、どの時点で課税されるのかが不明確な状況になっています。
日本円に換えた時点(現実に出金しなくても、取引所でJPN表示になった時点)で確実に課税されることは間違いないのですが、円転する前の時点でも課税対象になるのではないかという見解が税務当局の中で強まりつつあるようです。

そして、今回のバリュー騒動です。
ヒカルはバリューを売却し、その代金として多額のビットコインを入手しています。

私は、財務大臣がコメントを出したことから、その外局である国税が動き、この段階で課税するのではないかと推測しています。
売却費用から購入費用を除いた値上がり益課税をすることを前提とすると、株式類似のものとして譲渡所得とされそうです。

問題は、ヒカルがバリューを買い戻したことは、8月15日の売却に関する譲渡所得の課税の際には考慮されない(買い戻したバリューを再び売却した際にかかる譲渡所得税の取得費として考慮されるにすぎない)のではないかということです。

ヒカルは5465万円相当のビットコインを使って買い戻すとのコメントを出し、既に相当額の買戻しを行ったようです。

そうすると、ヒカルは、

(1)8月15日の売却時に入手したビットコインの時価相当額について譲渡所得として課税される
(2)買戻しの際に使った5465万円は塩漬けになったまま(バリューの価値がゼロになれば5465万円を損する)

という状況に陥る可能性があります。

ヒカルが8月15日の売却をした真意は不明ですし、一転して方針を変えて謝罪コメントを出し、買戻しと優待制度の創設を表明したのは、おそらく法的責任追及を免れる意図があるのではないかと疑われるところですが、税務当局はこういう人を嫌いますので、かつて多くのFXトレーダーが見せしめのために血祭りにされたのと同じことが本件でも起こるかもしれません。

【注意事項】
私は税理士ではありませんので、税務上の理解が間違っている可能性があります。その場合はコメント欄でご指摘ください。

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日
男爵になった日 同年8月30日

40代男性(高等遊民)。
投資歴12年。
妻子あり。持家あり。

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券が最強)で運用中。

カテゴリごとに記事を整理しました。
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