地獄の底でこそ積立投資

先ほど、「地獄の底まで積み立て投資をする決意をした。」というブログを読みました。
http://etf-investment.com/?p=2379

その内容は次のとおりです。

(1)VTを毎月10万円購入するほか、節約した金でVTを買っていた。
(2)現在は高値圏にあることから、毎月10万円ずつの積立ては継続するものの、余剰分の積立ては控えてきた。
(3)しかし、当初の方針を堅持することこそが大切だと考え直し、余剰分の積立てを再開することにした

というものです。

非常に良い内容です。
しかし、1点だけ賛成できません。私ならば、余剰分は地獄が来るまでとっておきます。

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まず、毎月の積立額を堅持するという方針は正しいと考えます。

インデックス投資とは指数の期待リターンを得ることを目的とする投資方法である以上、より早い時期により多額のリスク資産を投入したほうがより儲かることは自明だからです。

しかし、今の相場は未来の安値であるとはいえ、株価は一直線に右肩上がりをするわけではなく、短期的には上下に蛇行しながら、長期的に右肩上がりをしていきます。
つまり、より早い時期により多額のリスク資産を投入するほうがより儲かる可能性が高いとはいえ、株価が史上最高値を連日更新している現在のような時期に一括購入してしまうと、その後に相場が短期的に暴落した際、多額の含み損を抱えてしまうリスクがあります。

そのようなときに全力でリスク資産を購入済だと、含み損を見ているだけになってしまい、投資を続ける気力を維持できません。

マルキール先生は次のように述べます。

投資の専門家の中には、ドル・コスト平均法を勧めない人もいる。それは、右肩上がりの相場の下では、このアプローチはベストとは言えないからだ。
しかし、この方式は少なくとも将来株価が大きく下落した時に対する保険の役割を果たしてくれる。そして、相場サイクルのピーク時にまとめて高値で投資した後、運悪く相場が崩れた時に陥る後悔や自己嫌悪の念を和らげてくれる効果は大きい。
(ウォール街のランダム・ウォーカー原著第11版440頁)

できれば、相場が急落した時に多めに追加投資できる機動性を確保するために少々現金を持っているほうが有利だろう。このことは決して相場の先行きを読むことを勧めているのではない。
しかし、相場が急落し、その後すぐに回復する見込みがないような場合は、結果的にその時が絶好の買い場ということが多い。期待と欲望が相乗効果で膨れ上がってバブルを生むのと同じように、悲観と落胆が折り重なって、市場のパニックを引き起こすことも多い。
大々的なパニックは、最も華々しいブームと同じように、理由が何もないことが多い。どれほど見通しが暗かろうと、物事は徐々に快方に向かっていることが多いのである。つまり、一旦下がったものは、必ずまた上がるのだ。
(同書442頁)

マルキール先生の教えに従って、毎月の積立ては淡々と続けた上で、相場が暴落し、地獄の底まで落ちた時点で積立額を増額し、絶好の買い場に飛び乗れるように、少々の現金を持っておくべきです。

私も、相場が下落したときは、たわら先進国株の毎営業日積立てを再開する予定です。
その時までにSBI証券で毎営業日積立設定ができるようになっていてほしいものです。

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日
男爵になった日 同年8月30日

40代男性(高等遊民)。
投資歴12年。
妻子あり。持家あり。

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券が最強)で運用中。

カテゴリごとに記事を整理しました。
とりわけ「この投信がすごい」「公開 誰でもできる究極の投資」「たわら先進国株が他を圧倒する理由」は必見です。

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