この投資信託がすごい(2017年8月新興国株、エグゼアイ編)

このようなご質問をいただきました。


以前、たわら新興国がリリースされた際の記事でもあまり評価されておらず、インデックスファンドではありませんがEXE-i新興国という選択肢もありと書かれていましたね。
たわらとは直接関係ありませんが、更に低コストのeMAXIS Slim新興国株とEXE-i新興国との比較についてたわら男爵さんがどのように考えられているのか興味があります。


私は、「この投資信託がすごい(2017年7月、新興国株編)」で、eMAXIS Slim新興国株式インデックスをベスト投信としました。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-491.html#comment518

イーマクシススリム新興国株とエグゼアイ新興国株。
どちらがよいか気になる気持ちはよく理解できます。

さっそく回答しましょう。

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まずは復習です。

●eMAXIS Slim新興国株式インデックス

信託報酬 0.3672%(税抜0.34%)
実質コスト 054764%(うち信託報酬を除く部分は0.18044%)
純資産額 0円(2017年7月31日新規設定)
マザーファンドの規模 356億1800万円

これに対し、

●EXE‐i 新興国株式ファンド

信託報酬 0.2484%(税抜0.23%)
実質コスト 0.416%(投資先のETFの経費率0.131%を含む)
純資産額 61億8000万円
ETFの規模 41億3500万ドルの大中型株指数ETFが90%+354億6160万ドルの小型株指数ETFが10%

両者の実質コストの差 0.13164%

こうして比較してみると、エグゼアイ新興国株も十分に魅力的です。
2015年まで20億円前後だった純資産額が2016年に入ってから劇的に増えています。

2014年12月末 15億4300万円
2015年12月末 24億4500万円
2016年12月末 40億7700万円
現在 61億8000万円

きてますね。
すごい勢いです。

しかし、私は、「ETFを買う投信を買うくらいなら、自分で直接VWOを買ったほうがいいじゃない」と思ってしまうのです。

●VWO
経費率 0.14%
509億9100万ドル

VWOは、全世界の新興国の大中小株(中国A株を含む)で構成された新興国株ETFの決定版です。

しかも、エグゼアイ新興国株は、純粋なインデックスファンドではなく、米国株ETFを買うだけのファンドです。
私は、「米国株ETFを買うだけなのに、ETFの経費率のほかに、保有残高の0.285%のコストを毎年支払うのはもったいない」と考えてしまうのです。

さらに、SBIポイントの観点からは、イーマクシススリム新興国株は0.2%、エグゼアイ新興国株は0.05%が付与されることから、両者のポイント差は0.15%です。
実質コスト差は0.13164%ですから、付与ポイントを考慮するとイーマクシススリム新興国株のほうが安くなります。

ちなみに、たわら新興国株の実質コストは0.80361%ですから、ポイント差を考慮してもなおエグゼアイ新興国株のほうが安いです。

以上をまとめます。

(1)エグゼアイ新興国株は、コストは安いし、ベビーファンドもそこそこ大きく、マザーファンド(ETF)は巨額である。

(2)しかし、エグゼアイ新興国株のコストが安いのは単にETFを買うだけだから。ETFを買うだけと考えると、保有残高の0.285%のコストを毎年支払うのはもったいなく思えてくる。

(3)これに対し、イーマクシススリム新興国株は、SBIポイントを考慮すればエグゼアイ新興国株より安くなるし、自前のマザーファンドで現物株を買っていながら、ETFを買うだけのエグゼアイ新興国株と同程度のコストなのは非常に頑張っている。

私は、このような理由で、エグゼアイ新興国株ではなく、イーマクシススリム新興国株をベスト投信にしました。

もっとも、根源的な理由を言うのであれば、エグゼアイ新興国株はインデックスファンドではなく、ファンドオブファンズですから、そもそも選考の対象投信とはなりません。

とはいえ、エグゼアイシリーズが人気を集め、その純資産額が増えれば増えるほど、超低コストインデックスファンドに対して値下げプレッシャーを与えることになります。
このような理由で、私は、もう終わったかに思えたエグゼアイシリーズが昨年から今年にかけて急速に人気を回復したことを非常に喜ばしく感じています。

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いつもながら明快な回答ありがとうございました。
イーマクシススリム新興国株を最有力候補に更に検討したいと思います。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日
男爵になった日 同年8月30日

40代男性(高等遊民)。
投資歴12年。
妻子あり。持家あり。

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券が最強)で運用中。

カテゴリごとに記事を整理しました。
とりわけ「この投信がすごい」「公開 誰でもできる究極の投資」「たわら先進国株が他を圧倒する理由」は必見です。

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