この投資信託がすごい(2017年7月、新興国株編)

新シリーズ「この投資信託がすごい」の第2弾は、新興国株編です。

このシリーズは、インデックスファンドのうち、私が最高だと考えるものをご紹介するというものです。

それでは、さっそく最優秀新興国株インデックスファドの発表です。

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●eMAXIS Slim新興国株式インデックス

信託報酬 0.3672%(税抜0.34%)
実質コスト 0.54764%(うち信託報酬を除く部分は0.18044%)
純資産額 0円(2017年7月31日新規設定)
マザーファンドの規模 356億1800万円

※実質コストはイーマクシス新興国株の信託報酬を除く実質コスト(018044%)を流用しました。

他のファンドとの比較は、相互リンク先のますい画伯が分かりやすい表を作ってくれています。
http://www.masuitousi.com/blog-entry-1149.html

信託報酬は、ダントツの1位です。
これまで1位だった「たわら新興国株」の0.5346%(税抜0.495%)よりも0.1674%も安いです。

もちろん、これはイーマクシススリムシリーズの基本戦術(同率1位作戦)に沿ったもので、iFree新興国株と同額です。
しかし、iFree新興国株はスマートベータ指数であり、時価総額比の伝統的な指数ではないことから、結果的に単独首位に躍り出たことになります。

しかも、たわら先進国株とは異なり、信託報酬に諸費用を含めたトータルコスト(実質コスト)で比較したとしても、たわら新興国株はイーマクシススリム新興国株に勝てません。

実質コスト
●eMAXIS Slim新興国株 054764%(ただし、推計値)
たわら新興国株 0.80361%
●両者の差 0.25597%

信託報酬の差が0.1674%ですから、実質コストで差が開いてしまいました。
つまり、たわら新興国株のほうがイーマクシススリム新興国株よりも実質コストがかかっていることになります。

マザーファンドの実質コストで比較してみます。

●eMAXIS Slim新興国株 0.206%
たわら新興国株 0.309%
●両者の差 0.103%

イーマクシススリム新興国株のマザーファンドのほうが低コストであることが分かります。

しかも、たわらシリーズは、これまで値下げをしたことがありません。
たわら先進国株は、ニッセイ外国株よりも安い信託報酬を売りに新規設定されましたが(新規設定時はわが国最安)、その後、ニッセイ外国株が値下げしたのに対抗値下げをせず、現在では4位に甘んじています。

そうすると、イーマクシススリム新興国株は、

(1)マザーファンドの実質コストでたわら新興国株より安い
(2)ベビーファンドの信託報酬でたわら新興国株より安い

ということになります。

しかも、たわら新興国株の純資産額は23億6300万円しかありません。
たわら新興国株の新規設定日は2016年3月14日ですから、既に1年4か月前であり、増加率が悪いです。

指数との乖離率を推測する簡単な方法は、マザーファンドとベビーファンドの純資産を見ることです。
なぜなら、ファンドの規模が大きければ大きいほど、コストが希釈化され、新規流入資金の影響を受けづらくなるため、ファンドの運営が安定化するからです。
【参考記事】
●ベビーファンドの純資産額が小さいことによるデメリット
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-485.html#more

しかし、たわら新興国株の純資産額は23億6300万円ですから、ファンドの運営が安定する規模とまではいえません。

以上のことから、あえてイーマクシススリム新興国株ではなく、たわら新興国株を選択する理由はないと考えます。

なお、たわら新興国株以外の新興国株インデックスファンドは、イーマクシススリム新興国株よりコストが高く、マザーファンドの規模も小さいことから、比較の俎上にのせることすらできません。

イーマクシススリム新興国株のマザーファンドの運用が安定しているかどうかは、ベンチマークが配当除く指数であることから分かりません。
しかし、

(1)信託報酬が最安であること
(2)実質コストも最安であること
(3)マザーファンドの指数との乖離率は配当除く指数であることからよく分からないものの、マザーファンドの規模はわが国最大級であり、コストも安いことから、乖離率も少ないものと推測されること
(4)信託財産留保額がないことから、将来より良いファンドが出ればコストゼロで乗り換えられること
(5)同率1位作戦をとるイーマクシススリムシリーズであるため、もしより安いファンドが出ても対抗値下げされるであろうこと

から、「この投資信託がすごい(2017年7月、新興国株編)」の栄冠は「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」に輝きました。

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コメント

No title

以前、たわら新興国がリリースされた際の記事でもあまり評価されておらず、インデックスファンドではありませんがEXE-i新興国という選択肢もありと書かれていましたね。

たわらとは直接関係ありませんが、更に低コストのeMAXIS Slim新興国株とEXE-i新興国との比較についてたわら男爵さんがどのように考えられているのか興味があります。

No title

コメントありがとうございます。

先ほど新記事をアップしましたので、よろしければご覧ください。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
2017年10月10日より、SBI証券で野村つみたて外国株投信の毎営業日1万円積立てを実行中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券と大和証券を行ったり来たり)で運用中。

パソコン版右端の「検索フォーム」と「カテゴリ」が便利です。

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