イーマクシススリム、次の一手は?

イーマクシススリムシリーズは、7月31日、新興国株をリリースします。

これにより、イーマクシススリムシリーズは、TOPIX、先進国株、新興国株、国内債券、先進国債券、バランスを揃えたことになり、一応の区切りを付けたことになります。

そこで、イーマクシススリムの次の一手は何かを勝手に考えてみました。

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ずばり、ダウと全世界株が来るでしょう。

まず、ダウについて見てみます。

●eMAXIS NYダウインデックス
純資産額 43億4400億円
実質コスト(信託報酬を除く) 0.061%
マザーファンドの規模はイーマクシスダウと同額。

超低コストのダウ投信は、たわらダウとiFreeダウの2つです。
しかし、

●「たわらノーロードNYダウ」の基本情報
信託報酬 税込0.243%
純資産額 4億9000万円

●「iFree NYダウ・インデックス」の基本情報
信託報酬 税込0.243%
純資産額 21億1600万円

であり、これらのマザーファンドはいずれも新設ですから、規模においてイーマクシススリムダウに勝てません。

もっとも、43億円の純資産額を持っているのはイーマクシスダウであり、イーマクシススリムダウはイーマクシスダウのマザーファンドを利用するとはいえ、ベビーファンド自体は新設ですから、ベビーファンドの純資産額がある程度の規模になるまで、新規流入資金によって運用が不安定になるおそれがありますし、実質コストが高くなるおそれがあります。

したがって、ベビーファンド自体の純資産額が21億円もあるiFreeダウは、近日中に公開されるであろう運用報告書で実質コストを検証する必要がありますが、実質コストが低ければ、イーマクシススリムダウに勝てる可能性があります。

※マザーファンドの規模が大きくても、ベビーファンドの規模が小さいとファンドの運営に悪影響を与えることについては、明日の記事で説明します。

また、ダウ指数に連動するインデックスファンドには、SMTダウもあります。

●SMTダウ・ジョーンズ インデックス・オープン
純資産額 38億2900億円
実質コスト(信託報酬を除く) 0.034%
マザーファンドの規模はSMTダウと同額。

信託報酬が0.54%であることから考慮外ですが、実質コストはイーマクシスダウの55%です。
SMTが優秀なのか、あるいはイーマクシスがダメなのかは、iFreeダウの運用報告書(近日公開)で判断できます。
実に楽しみですね。

つぎに、全世界株です。

全世界株といっても、日本株を除く先進国株と新興国株の合成指数です。
日本株を含む、本来の意味での全世界株インデックス投信は、残念ながら存在しません。

●eMAXIS全世界株式インデックス
純資産額 67億0800万円
実質コスト(信託報酬を除く) 0.104%
マザーファンドの規模 
(1)先進国株 2558億円
(2)新興国株 351億円

超低コスト投信の全世界株(除く日本株)は、三井住友DC全海外株です。

●三井住友・DC全海外株式インデックスファンド
信託報酬 0.27%(税抜0.25%)
純資産額 49億6900万円
実質コスト(信託報酬を除く) 0.084%
マザーファンドの規模 
(1)先進国株 1655億円
(2)新興国株 68億円

三井住友DC全海外株は、1億円程度しかない新興国株のマザーファンドを救うために一般公開されたわけですが、

2014年12月 1億6600万円
2015年11月 9億9300万円
2016年11月 68億0600万円

というように急速にマザーファンドを増やしています。

運用報告書を見ると、新興国株のマザーファンドは依然として先物運用をしていますが、驚くべきことに、その運用技術は年々高まっています。
ベンチマーク(配当込指数)との乖離率は次のとおりです。

2012年11月 -1.1%
2013年12月 -5%
2014年12月 -1.5%
2015年11月 -0.2%
2016年11月 +0.1%

私は、かつて、新興国株のパフォーマンスの悪さの原因として、純資産額が少ないこと、先物運用をしていることの2点を指摘しました。
1億円程度の純資産額ではどうしようもなかったパフォーマンスが、10億円近くなってから一気に安定していることが分かります。
ここまで運用がうまいと、もうずっと先物運用でいいような気がしてきますね。

もっとも、先物運用のコストは金利の影響を受けますので、金利が上がるとコストが増えていきます。
今のパフォーマンスをどの程度維持できるか、あるいは現物運用に切り替えていくのかが今後の見所です。

というわけで、イーマクシススリムシリーズの今後の有力な候補であるダウと全世界株をみてきました。
どちらにも極めて有力なライバルがおり、イーマクシススリムバランスや新興国株のような一人勝ちにはなりそうにありません。

とはいえ、現在は、ダウではiFreeダウ、日本を除く全世界株では三井住友DC全海外株しか選択肢がない状態ですから、ここにイーマクシススリムが殴り込み、健全な競争をすることは我々にとって望ましいといえます。

たわらシリーズが勝つ方法は、先進国株と新興国株を値下げした上で、いち早く「たわら全世界株」を出すことであり、iFreeシリーズが勝つ方法は「iFreeS&P500」と「iFree米国株配当貴族」を出すことだと考えますが、たわらは動きが鈍すぎて好機を逃しそうです。

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コメント

No title

おはようございます男爵様

スリムで4資産(各25%)も来るのかなーと思ってるのですが

ニッセイが出しますが、ライバルがいないので
信託報酬0.34%(税抜)

需要も多そうな気がするのですが、
ないですかねぇ。

個人的に出てほしいだけですが(笑)

No title

コメントありがとうございます。

「eMAXISバランス(4資産均等型)」の純資産額は4億0200万円(新規設定日は2015年8月27日ですから、もうすぐ2年です)しかありませんから、スリムシリーズに加わる可能性はないと考えます。

>需要も多そうな気がするのですが、ないですかねぇ。

ニッセイも2年で15億3900万円しかありませんから、4資産バランスのニーズは余りなさそうです。

スリムシリーズは、たわらシリーズのような失敗(数を増やしすぎて先進国株が埋もれる)をしないように、慎重に少しずつ増やす作戦をとっていると考えています。

たわらも、訳の分からないplusシリーズを出すのではなく、スリムのような作戦をとり、バランスファンドを出していればよかったのにと思います。

No title

お返事ありがとうございます

>4資産バランスのニーズは余りなさそうです

私のだけだったようでお恥ずかしい。

またブログ更新楽しみにしています♪
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たわら男爵

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Painter:ますい画伯
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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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