VTとたわら全世界株のどちらが儲かるか

全世界株のETFの「VT」とインデックスファンドの「たわら全世界株」。

※「たわら全世界株」とは、松井証券のリバランス積立を利用し、たわら先進国株80、たわら新興国株10、たわらTOPIX10の配分比で株式100%のバランスファンドを自作したものです。

どちらを買うべきでしょうか。

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「VTのインデックスファンド(VTWSX)の実質コストは0.21%だった」
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-454.html#more

で整理したとおり、VTのコストは次のとおりです。

「Management Fees」(信託報酬) 0.17%
「Other Expenses」(コスト) 0.04%
「Total Annual FundOperating Expenses」 (実質コスト) 0.21%

これに対し、たわら全世界株のコストは次のとおりです。

たわら先進国
「Management Fees」(信託報酬) 0.243%
「Other Expenses」(コスト) 0.0366%
「Total Annual Fund Operating Expenses」(実質コスト) 0.2796%

たわら新興国株
「Management Fees」(信託報酬) 0.5346%
「Other Expenses」(コスト) 0.269%
「Total Annual Fund Operating Expenses」(実質コスト) 0.8036%

たわらTOPIX
「Management Fees」(信託報酬) 0.1944%
「Other Expenses」(コスト) 0.005%
「Total Annual Fund Operating Expenses」(実質コスト) 0.1949%
※運用報告書作成前のため、「Other Expenses」はDIAM国内株式パッシブファンドの「Other Expenses」と同値とした。

上記3ファンドの「Total Annual Fund Operating Expenses」を80:10:10にすると、

0.22368+0.08036+0.01949=0.32353となります。
これが「たわら全世界株」の実質コストです。

VTの分配金は年によって変動しますが、おおよそ年利2.0~2.5%です。
現在、分配金の約3割が税金として徴収されますので、もし無分配であれば、税金として徴収されるはずだった3割相当額を運用することができます。

したがって、VTとたわら全世界株のどちらが儲かるかは、3割相当額の運用益と実質コスト差(0.32353‐0.11=0.21353)を比較すれば判明することになります。

1、年利2.0%のケース

税率は、アメリカ10%、日本20%として30%。
年利2%の30%は0.6%。
VTは、毎年、保有残高の0.6%を税金で失うことになる。

(1)期待リターン5%の場合
期待リターンを年利5%とすると、保有残高の0.6%の運用益相当額は、保有残高の0.03%(0.6×5%)となる。
両者の保有コスト差0.21353%は、7年1か月(0.21353÷0.03)で取り戻すことができ、7年2か月以降はたわら全世界株のほうが儲かる。

(2)期待リターン3%の場合
期待リターンを年利3%とすると、保有残高の0.6%の運用益相当額は、保有残高の0.018%(0.6×3%)となる。
両者の保有コスト差0.21353%は、11年10か月(0.21353.÷0.018)で取り戻すことができ、11年11か月以降はたわら全世界株のほうが儲かる。

2、年利2.5%のケース

税率は、アメリカ10%、日本20%として30%。
年利2.5%の30%は0.75%。
VTは、毎年、保有残高の0.75%を税金で失うことになる。

(1)期待リターン5%の場合
期待リターンを年利5%とすると、保有残高の0.75%の運用益相当額は、保有残高の0.0375%(0.75×5%)となる。
両者の保有コスト差0.21353%は、5年8か月(0.21353.÷0.0375)で取り戻すことができ、5年9か月以降はたわら全世界株のほうが儲かる。

(2)期待リターン3%の場合
期待リターンを年利3%とすると、保有残高の0.75%の運用益相当額は、保有残高の0.0225%(0.75×3%)となる。
両者の保有コスト差0.21353%は、9年5か月(0.21353.÷0.0225)で取り戻すことができ、9年6か月以降はたわら全世界株のほうが儲かる。

検証の結果、おおよそ10年程度ホールドするのであれば、無分配インデックス投信であるたわら全世界株のほうが儲かることが分かりました。

前回の検証では、実質コスト0.21%のVTWSXとVTの比較でしたが、VTWSXが儲かるホールド期間は5年程度でした。
今回のたわら全世界株の儲かるホールド期間は10年と倍増しましたが、実質コスト差は0.1%から0.21353に増えただけです。つまり、実質コストが0.1%増えただけで、儲かるホールド期間が5年延びる計算になります。

とはいえ、長期投資をする以上、10年以上ホールドするのは当たり前ですから、0.11%という夢のような低コストETFであるVTでさえ、0.32353%のインデックスファンドには勝てないことが分かります。

VTは大中小株を含む全世界株投信であり、大型株を中心とする「たわら全世界株」と単純に比較することはできないとしても、超低コスト戦争の洗礼を受けつつある日本のインデックスファンドの世界においては、もう購入手数料と分配金再投資の手間をかけてVTを購入する時代は終わったといえるでしょう。

※松井証券のリバランス積立の利用を前提にしていることから、投信保有ポイントは考慮していません。
SBI証券の投信保有ポイントは0.05%であるため(たわら新興国株は0.2%)、もしポイントを考慮するのであれば、儲かるホールド期間は5年程度短くなると推測されます。

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たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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