たわら先進国株は値下げに踏み切るか?

ご質問をいただきました。

たわら男爵様
初めまして。
いつもブログを拝見させていただいております。
私はたわら先進国が設定された時期とほぼ同じく投信デビューをしており、たわら先進国をコツコツと積み立てているビギナーです。
さて、今回のご質問
信託報酬ですが、男爵様が以前雑誌でたわら値下げ検討的な内容を掲載したとの記事を見ましたが、たしかにあれから音沙汰がありません。
私の見解ですが、おそらく値下げは実施されると思います。
金額は他社と横並びまでで、時期は2回目の決算以降の実施になると思っております。
もしよろしければ、男爵様の見解も教えていただきたいのですが、いかがでしょうか?

では、さっそく回答します。

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私は値下げはしないと考えています。

信託報酬について、同率最安値作戦(他社が値下げしたら同額に追随値下げするというもの)を宣言したイーマクシススリムのせいで、値下げ競争には重い歯止めがかかりました。

たわら先進国株の値下げについてスクープをしたのは日経ヴェリタスです。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-236.html

日経ヴェリタス452号(11月6日発行)22面には「信託報酬引き下げ競争が再現」というコラムがあり、次のように記載されていました。

「低信託報酬を売りにした「たわらノーロード」シリーズを展開するアセットマネジメントOneはすでに社内で引き下げのタイミングを吟味するよう指示が飛んだ。」

イーマクシススリム先進国株が新規設定されたのは2017年2月27日で、そのことが公表されたのは2月8日の日経新聞でした。
つまり、たわら先進国株は、値下げのタイミングを吟味していたら、2月8日、イーマクシスリムという黒船の来航を知ったということになります。

私は、その際、「ポン菓子作戦」を提唱しましたが、たわら先進国株は微動だにしませんでした。
【参考記事】
「ポン菓子」作戦で、目指せ500億
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-318.html

結果的には、それは非常な悪手でした。

●イーマクシススリム先進国株 0円→6億4200万円
たわら先進国株 71億8000万円→102億0100万円(+30億2100万円)
●ニッセイ外国株 424億4300万円→516億1700万円(+91億7400万円)

自然増の4%相当額を考慮してもなお、たわら先進国株は+27億円、ニッセイ外国株は+74億円ですから、圧倒的にニッセイ外国株に資金が流入していることが分かります。

ニッセイ外国株が一人勝ちした理由は明らかです。
つまり、信託報酬が最安値で、純資産額がSMTグロ株に次ぐ2位だからです。

普通の人は「実質コスト」という言葉は知りませんので、ニッセイ外国株が一番安いと考えてニッセイ外国株を買っているのでしょう。
イーマクシススリム先進国株が見込み違いをしたように、同率首位作戦をしても、純資産額が多いニッセイ外国株が勝つだけです。

たわら先進国株はこのように考えて、きっと、現状のぬるま湯につかり続けるという判断をするでしょう。

たわら先進国株がリリースされた2015年12月当時、ニッセイ外国株の純資産額は200億円にすぎませんでした。
しかし、現在は516億円。
たわら先進国株がようやく100億円になったのと同じ期間で、ニッセイ外国株は300億円増えています。

ここから挽回するのは非常に難しいです。

しかし、たった一つだけ、起死回生の妙手があります。

それは、たわら先進国株の信託報酬を0.19%に値下げするのと同時に、「たわら全世界株」を信託報酬0.2%でリリースすることです。
もしこれが実現すれば、非常なインパクトがあるでしょう。なにより新興国株インデックスファンドをもたないニッセイは対抗できませんから、商品の訴求力は絶大です。

とはいえ、たわら先進国株が、心地がいいぬるま湯を脱し、再び厳しい戦いに身を投じる決意をすることはおそらく期待できないでしょう。
残念です。

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コメント

No title

たわら男爵様

まかさ記事にしていただけるとは思っておりませんでした。
ありがとうございます。

値下げは無さそうですか。残念ではありますが、最低でもこのまま実質コスト最安値を維持して欲しいものですね。
というか、この部分も無くなってしまえば存在価値自体が疑問視されそうですがね。

No title

コメントありがとうございます。

>値下げは無さそうですか。残念ではありますが、最低でもこのまま実質コスト最安値を維持して欲しいものですね。

単なる根拠のない予測ですが、純資産額が100億円に達したことで満足してしまう可能性がありそうだと考えています。

挑戦者であるとの気概を持ってアグレッシブに戦ってほしいところです。

なお、実質コスト最安値は、ニッセイとスリムの実質コストが高いだけの敵失にすぎません。
とはいえ、今までダメだった両者が急に生まれ変わるとは思えませんので、たわら先進国株の実質コスト最安値の座は揺るぎそうにありません。

たわら全世界株いいですねー

たわら全世界株。出たらすごく嬉しいですねー。もう少しコスト高くても、配分バランスにもよりますが最近は、債券リート不要派になってきているので投信はこれ一本でいいわ。ってなっちゃいます。。リバランス有とリバランス無しの固定配分の2種類とかでたら、もう悩みますね。同額両方積み立てて、比べてニヤニヤしたりとか・・まー、出ないだろうとは思いますが。。。

No title

コメントありがとうございます。

>たわら全世界株。出たらすごく嬉しいですねー。

今日の記事で、ますい画伯の一覧表をご紹介しましたが、あの表を見ると、ますます「たわら全世界株」がほしいくなります。

私は、運営会社にとって一番面倒がないのは、先進国株9、新興国国株1、日本株1の割合のバランスファンドだと考えています。
基本的には、新規流入資金でノーセルリバランスしていき(安いものから上記配分比に戻るまで買っていく)、年に1回、売却を伴うリバランスをするだけです。

ノーセルリバランスは、松井証券のリバランス積立の毎営業日積立てと一緒ですから、最初にシステムさえ作ってしまえばファンドマネージャーに負担をかけずに済みますしね。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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