「eMAXIS Slimバランス」と「eMAXISバランス」の比較

「eMAXIS Slimバランス」(イーマクシススリムバランス)がリリースされて、最初の30日がたちました。

スリムシリーズのコンセプトは、イーマクシスシリーズを単純に値引きするというものですが、新規設定投信だけに指数との乖離率が気になるところです。
そこで、先日の「eMAXIS Slim先進国株」に続き、両者を比較してみることにしました。

【参考記事】
「eMAXIS Slim先進国株」と「eMAXIS先進国株」の比較
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-429.html#more

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1、2017年5月10日時点の基準価額(純資産額)
(1)eMAXIS Slimバランス 1万0051円(1000万円)
(2)eMAXISバランス 1万8626円(220億7400万円)

2、2017年6月9日時点の基準価額(純資産額)
(1)eMAXIS Slimバランス 9974円(13億0100万円)
(2)eMAXISバランス 1万8474円(218億0400万円)

3、純資産額の増加額
(1)eMAXIS Slimバランス 12億9100万円
(2)eMAXISバランス -2億7000万円

4、騰落率(eMAXIS Slimバランス比)
(1)eMAXIS Slimバランス -0.7660%
(2)eMAXISバランス -0.8160%(-0.05)

5、分析

(1)スリムはオリジナルの受け皿になったか

先進国株では、スリムの増加額よりもオリジナルの減少額のほうが多額であり、オリジナルの解約者は、スリムではなくニッセイやたわらを買ったことが分かりました。

しかし、バランスでは、スリムの増加額のほうがオリジナルの減少額よりはるかに多額です。
先進国株とは比較にならないほど、顧客から支持されていることが分かります。

(2)スリムの乖離率

もっとも関心のある騰落率ですが、30日で0.05%差ということは、365日に直すと0.6083%差ということになります。
スリムの信託報酬は税込0.2376%、オリジナルは0.54%ですから、その差は0.3024%です。
したがって、スリムはオリジナルとの信託報酬差以上のリターンを上げていることになります。

ただし、この原因は、オリジナルよりも実質コスト(信託報酬除く)が安いからということは考えられませんので(一般に、新規設定投信のほうが実質コストは高くなります)、先進国株と同様に、スリムが指数よりもかなりの上振れをしてしまったせいだと推測されます。

指数より下振れて損をするよりましですが、インデックス投信の評価の基準は指数に上振れも下振れもしないことですので、スリムが今後きちんと指数に追従していくかを十分に注視する必要があると考えます。

※ 指数より上振れたとしても、得するだけだからいいじゃんとは言えません。なぜなら、上振れる運用であることは、裏を返せば、下振れるリスクを含む運用であると言えるからです。
インデックス投信である以上、指数との乖離率をできるだけ少なくする運用をしなければ、指数の期待リターンを確保することができなくなってしまいます。

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ブログ開始日 2016年3月1日

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