「eMAXIS Slim先進国株」と「eMAXIS先進国株」の比較

「eMAXIS Slim先進国株」(イーマクシススリム先進国株)がリリースされて、最初の100日がたちました(と書いたものの、検算したら98日でした。既にアップしてしまったため、美しくありませんがこのままでいきます)。

当初はそのコバンザメ作戦(最安値投信と同額でのリリース)のセコさに失笑を買ったものの、最近では、待望の「eMAXIS Slimバランス」(イーマクシススリムバランス)をiFree8資産バラスにより安い信託報酬でリリースしたことで、俄然、再評価されています。

スリムシリーズのコンセプトは、イーマクシスシリーズを単純に値引きするというものですが、新規設定投信だけに指数との乖離率が気になるところです。
そこで、両者を比較してみることにしました。

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1、2017年2月28日時点の基準価額(純資産額)
(1)eMAXIS Slim先進国株 9954円(100万円)
(2)eMAXIS先進国株 2万2841円(363億2300万円)

2、2017年6月6日時点の基準価額(純資産額)
(1)eMAXIS Slim先進国株 1万0308円(5億8600万円)
(2)eMAXIS先進国株 2万3623円(350億4400万円)

3、純資産額の増加額
(1)eMAXIS Slim先進国株 5億8500万円
(2)eMAXIS先進国株 -12億7900万円

4、騰落率(eMAXIS Slim先進国株比)
(1)eMAXIS Slim先進国株 3.5563%
(2)eMAXIS先進国株 3.4236%(-0.1327)

5、分析

(1)スリムはオリジナルの受け皿になったか

最初に気づくのは、スリムの増加額よりもオリジナルの減少額のほうが多額だということです。
この事実は、スリムはオリジナルの受け皿になりえていない(オリジナルの解約者は、スリムではなくニッセイやたわらを買った)ことを示しています。

(2)スリムの乖離率

もっとも関心のある騰落率ですが、98日で0.1327%差ということは、365日に直すと0.49423%差ということになります。
スリムの信託報酬は税込0.216%、オリジナルは0.648%ですから、その差は0.432%です。
したがって、スリムはオリジナルとの信託報酬差以上のリターンを上げていることになります。

ただし、この原因は、オリジナルよりも実質コスト(信託報酬除く)が安いからということは考えられませんので(一般に、新規設定投信のほうが実質コストは高くなります)、単純に、スリムが指数よりもかなりの上振れをしてしまったせいだと推測されます。

指数より下振れて損をするよりましですが、インデックス投信の評価の基準は指数に上振れも下振れもしないことですので、スリムが今後きちんと指数に追従していくかを十分に注視する必要があると考えます。

※ 指数より上振れたとしても、得するだけだからいいじゃんとは言えません。なぜなら、上振れる運用であることは、裏を返せば、下振れるリスクを含む運用であると言えるからです。
インデックス投信である以上、指数との乖離率をできるだけ少なくする運用をしなければ、指数の期待リターンを確保することができなくなってしまいます。

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ブログ開始日 2016年3月1日

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●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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