一物二価おおいに結構。頑張れeMAXIS(2)

以前、「一物二価おおいに結構。頑張れeMAXIS」という記事を書きました。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-317.html

私は、この記事で、「eMAXIS Slim」シリーズが新設されたおかげで、超低コスト競争は更なる加速をし、我々はより良いサービスをより安い対価で受けることができるようになるため、我々にとってはメリットしかないということをお伝えしました。

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しかし、先ほどブログ村を巡回していたところ、こんな記事を見つけました。

「eMAXIS Slimはこうやって敵を作っていく 」
https://investment81.net/emaxis-slim-curse/

何が不満なのかと思って、じっくり読んでみました。

「Slimシリーズは、既存の商品に投資している人には何の得ももたらしません。なぜ、既存の信託報酬を減らすのではなく、別ファンドを立ち上げるのでしょうか?」

ということのようです。

しかし、冷静になって考えてみてください。

従来の「eMAXIS」シリーズに投資している人にとっては、「eMAXIS Slim」シリーズに乗り換えることで、同じマザーファンドを半値以下で買える常時バーゲンセールの恩恵を受けられるという絶大なメリットがあります。

お客さん、同じ商品が半値で買えるんですよ。しかも、乗り換えが禁止されているわけではなく、いつでも自由に乗り換えることが許されています。
乗り換える際もネット証券で完結させれば、手間や時間はほとんどかかりません。

わずかな手間と時間で常時バーゲンセールに参加できる。
まったく実に素晴らしいじゃないですか。

もっとも、既に多額の含み益が発生している人にとったら、乗り換える際に多額の譲渡益課税がなされてしまいます。

俺たちは、乗り換えたくても譲渡益課税がもったいなくて乗り換えられない。
「eMAXIS Slim」シリーズを買う奴は、俺たちが増やしたマザーファンドにただ乗りしているのに、俺たちより安いコストでウハウハしている。うらやまけしからん。

しかし、よく考えてみてください。
「eMAXIS Slim」シリーズを買う人は、「eMAXIS Slim」シリーズがなければ、ニッセイやたわらを買うだけです。従来の「eMAXIS」シリーズなんて買いません。高いもの。

インデックス投信の実質コスト(除く信託報酬)を安くし、マザーファンドを安定的に運用するためには、マザーファンドの規模を大きくするしかありません。
「eMAXIS Slim」シリーズを買う人が増えれば増えるほど、マザーファンドの規模は大きくなり、同じマザーファンドを買う「eMAXIS」シリーズの実質コスト(除く信託報酬)も安くなり、かつ、その運用も安定的になります。

このように、「eMAXIS Slim」シリーズがリリースされたことで、従来の「eMAXIS」シリーズの顧客は、

(1)「eMAXIS Slim」シリーズに乗り換えることで、簡単に常時バーゲンセールに参加できるというメリット
(2)従来の「eMAXIS」シリーズのマザーファンドが増えることで、実質コスト(除く信託報酬)がより安くなり、ファンドの運用がより安定的になるというメリット

の2つのメリットを享受できることになるわけですね。

なんとも実にすばらしいことじゃありませんか。

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コメント

No title

いやー。。
せっかく一つのファンドで運用できていたのに途中から買うファンドを変えてたら、資産運用が複雑になっちゃいますよ。
なるべく頭は使わずに運用していきたいものです。
だから今持っているファンドを値下げして欲しいんですよ、みなさん。
これはどちらが正しいとか言う話ではなくそう言う人がいると言う話です。

No title

コメントありがとうございます。

>だから今持っているファンドを値下げして欲しいんですよ、みなさん。

気持ちは分かります。
何もせずに安くなった方がいいに決まってますものね。

ただ、それをやると、投信会社が確実に損をします。
半値に下げた分の損を取り戻すには純資産額が2倍に増えなければなりませんが、そんなことは不可能だからです。

ブロガーの中には、販売会社(証券会社や銀行)が抵抗した云々と主張する人がいますが、私は、単純に、投信会社が損をしたくなかっただけだと考えています。

No title

そうですね、ですので私は単純に下げるのではなく
なん億円を超える分について値下げします、というような方法なら良かったのではないかと思いますが
(ちょうど今後全ての人がslimシリーズに乗り換えるとしたらこれと同じことになりますね)
これはこれで複雑で今いったいどの程度のコストなのかわかりにくくしてしまうかもしれませんね。
なかなかうまくいかないものです。

ただ言えることは今から始める人にとってはslimを選ばない理由がないので、やはり三菱様は恐ろしいことを考えたなぁ・・・という感想です。

No title

コメントありがとうございます。

>ですので私は単純に下げるのではなくなん億円を超える分について値下げします、というような方法なら良かったのではないかと思います

これは既にやっており、余りの実現性のない高額さをブロガーから非難されていますよね。
もう少し現実的な金額にしたところで、いまから従来の「eMAXIS」シリーズを買う人などいませんので、投信会社が損をするだけになるため、そうしなかったのでしょう。

「eMAXIS Slim」シリーズの狙いは、従来のシリーズからニッセイやたわらのような超低コスト投信に流れるぐらいなら報酬を安くしてでも繋ぎ止めたいということでしょうから、従来のシリーズを安くするという選択肢はあり得ず(投信会社が損するだけだからです)、新規ファンドの新設という形をとるのはいわば必然だったのでしょうね。

ただ、これで独り勝ちできるのかと言うと、eMAXISシリーズは思ったより高コストですので、iFreeシリーズのように、バランスファンドだけ売れたということになりそうではあります。
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