たわら先進国株の月報の乖離率がニッセイ外国株より高い理由はこれだ

ご質問をいただきました。

【引用開始】
いつもブログ拝見しております。
たわらノーロードを愛する「たわら男爵」様にお伺いしたいことがございます。

たわら男爵様の影響で、たわらノーロードに興味を持ち、色々と調べております。最新の月報(2017年2月末)を見ていたところ、ファンドとベンチマークの騰落率の差を、1年の期間でみると、-0.75%になっているのを見つけました。

たわら男爵様は、幾度となく、たわらは乖離が小さいと仰っておられますが、今回のように乖離幅が広がった原因は、何が考えられるのでしょうか。

何かご存知であれば、お教えいただければ幸いです。
【引用終わり】

では、さっそく回答します。

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まず、たわら先進国株の最新の月次運用レポート(月報)を見てみましょう。
http://www.diam.co.jp/pdf/m/313125_tawara_noload_senshinkoku_kabushiki_m.pdf

6か月で-0.33%、1年で-0.75%、それぞれ指数から乖離しています(設定来は数値がおかしいので無視してください)。

つぎに、ニッセイ外国株のマンスリーレポート(月報)を見てみます。
http://www.nam.co.jp/report/pdf/m121332.pdf

6か月で-0.4%、1年で-0.3%、それぞれ指数から乖離しています。

ニッセイ外国株のほうが優秀じゃね?
そう思ったあなたはうっかりさんです。

両者の指数が違います。

たわら先進国株の指数はグロス、ニッセイ外国株の指数はネットです。
たわら先進国株は課税後の配当金を再投資しているのに対し、指数は課税前の配当金を再投資したものですので、たわら先進国株は課税分だけ下振れする運命にあります。
【参考記事】
たわらはグロス、ニッセイはネット、iFreeはプライス(たわらの電話対応はクソ)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-299.html

私は、たわら先進国株の新規設定以来、毎月1回、定点観測をしています。
【参考記事】
たわら先進国株vsニッセイ外国株vsインデックスe、SMTグロ株、Funds‐i外国株(11)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-335.html#more

なぜこんなことをしているのかというと、みな指数がバラバラのため、運用報告書を見ても、どのファンドがもっとも指数との乖離率が少ないのかが分からないからです。
どれも大手の投信会社が運営するインデックス投信であり、重大な運用ミスはないであろうという前提のもと、基準価額の騰落率を比較して、非常にざっくりとではあるものの、たわら先進国株がナンバーワン先進国株インデックス投信であることを確認できればいいかなと思っています。

冒頭の月報は2月末から12か月分ですが、私の上記定点観測は2月末から14か月分です。
たわら先進国株とニッセイ外国株の基準価額の騰落率をみると、

(1)たわら先進国株 7.64%
(2)ニッセイ外国株 7.2694%(たわら差-0.3706)

となります。

指数との比較ではニッセイ外国株より大幅に下振れしているたわら先進国株のほうが、ニッセイ外国株よりもリターンがよいということになりますので、月報を見比べても優劣は分からないということを意味します。

本題に戻ると、たわら先進国株がニッセイ外国株よりも下振れしている理由は、配当金の課税分ということになります。

もっとも、課税分が0.45%もあるの?という疑問を持つ人もいるでしょう。
私もそう思って調べてみました。
投信会社がファンド内で保有する株式の配当金に対し、各国が何パーセントの配当課税をしているのかがせめてアメリカ分だけでも分かればある程度の推計ができますが、ネットで検索してみたものの分かりませんでした。

とはいえ、配当金利2.5%として、2.5%の10%は0.25%、20%は0.5%ですから、0.45%というのはそんなもののような気がします。

ただ、私は、マザーファンドの規模が大きく、マザーファンドの乖離率が小さいのであれば、マザーファンドを買うだけのたわら先進国株の運用も大丈夫であろうと考えています。

たわら先進国株のマザーファンドの指数との乖離率は、

2012年2月 0.4%
2013年2月 0.5%
2014年2月 0.2%
2015年2月 0.3%
2016年2月 0.2%

です(運用報告書全体版9頁)。

ちなみに、3264億3100万円の野村アセットマネジメントが運用するマザーファンド(Funds-i外国株のマザーファンド。指数はたわら先進国株と同じグロス)の乖離率は以下のとおりです。

2012年4月 0.4%
2013年4月 0.6%
2014年4月 0.2%
2015年4月 0.4%
2016年4月 0.4%

やっぱりたわら先進国株だね。

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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

リスク資産は、たわら先進国株(SBI証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
2017年10月10日より、SBI証券で野村つみたて外国株投信の毎営業日1万円積立てを実行中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券と大和証券を行ったり来たり)で運用中。

パソコン版右端の「検索フォーム」と「カテゴリ」が便利です。

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