米国株投資よりもたわら先進国株

ご質問をいただきました。

【引用開始】
記事内容と違い恐縮ですがご意見いただきたいことがあります。

1 現在「たわら先進国株式」のみに積立しています。ネットでいろいろと見てみるとS&Pに投資した方が良いという意見もあります。しかしS&Pに投資するには国内にはあまりいい商品がないと考えています。(ETF1557、i-mizuhoなど)

投資方針としてこのままたわらにみでいくのかS&Pに乗り換えした方がいいのかご意見いただくとありがたいです。

2 クリック株365で資金200万程度で取引をしようかと考えているのですが現状の相場を踏まえてどのような戦略が有効かを助言してもらえると助かります。

無理な質問ばかりですがお時間がある時に返信してもらえると助かります。

よろしくお願い致します。
【引用終わり】

さっそくお答えします。

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1、最近、アメリカだけ、それもS&P500だけに投資していればよいという意見が増えてきつつありますね。

たしかに、SBI証券がポイント制度を改善した現在、たわら先進国株を1000万円以上保有していれば、i-mizuho米国株の保有額の0.2%のSBIポイントが付与されます。
SBIポイントはTポイントに等価交換でき、Tポイントは毎月20日のウエルシアで1.5倍の価値で利用できますので、私にとっては0.3%のキャッシュバックと同じ価値があります。

i-mizuho米国株の実質コスト(理論値)は税込0.6156%ですので、SBIポイントを考慮すると税込0.3156%となります。
【実績値】
2015年5月7日~2016年5月2日 税込0.61%
2014年5月2日~2015年5月6日 税込0.704%
※ ファンドが保有するS&P500ETFの経費率は信託報酬の投信会社分に含まれています(電話確認済)。

これに対し、たわら先進国株の推定実質コストは0.2796%です。
SBIポイント(0.05%×1.5倍)を考慮すると、税込0.2046%となります。

i-mizuho米国株との差は0.1%であり、ほぼ変わらないと言ってよいでしょう。
また、指数との乖離率も、i-mizuho米国株は世界最大級のETFを買っているだけですので、ほぼゼロです。

アメリカ経済が絶好調であり、アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひき、新興国が肺炎になるという現状では、アメリカだけでよいと思う人が多くなるのも仕方ないことかもしれません。

しかし、そんなときこそ、偉大な先人の知恵に頼るべきです。

マルキール先生は、「ウォール街のランダム・ウォーカー原著第11版」474頁以下で、次のように語っています。

多くの人がインデックス運用とはS&P500指数を買うことだと間違って思い込んでいる。
しかし、もはや今日ではそれだけがインデックス運用ではない。
S&P500がカバーしているのは、アメリカの株式時価総額の75%ないし80%ほどである。したがって文字通り何千もの銘柄が、S&P500以外の20%ないし25%の中に含まれているのである。
ここに含まれている企業群のほうが、リスクも高いけれどより大きなリターンも期待できる、有望成長株であることが多い。

マルキール先生は、上記の理由から、VOOよりVTIを推奨しています。
また、マルキール先生は、「表3は、一般投資家が運用するのに適したETFのリストである。たった1つのETFで、全世界の株式市場に幅広く分散投資することを可能にするものも含まれていることに注目してほしい。」(同書482頁)と述べ、VTを推奨しています。

したがって、VOOを買うよりもVTI、VTIを買うよりもVTを買うべきです。

では、i-mizuho米国株とたわら先進国株ではどちらを買うべきかということですが、私は、たわら先進国株を買うべきだと考えます。
なぜなら、より低コストで、より広い地域に分散できるからです。
たしかに、たわら先進国株にはアメリカ株は601銘柄62.2%しか含まれていません。詳細に分析はしていませんが、たわら先進国株のアメリカ株分はほぼS&P500と重なると思われます。

すなわち、両者の差は、アメリカ株を6割程度にとどめて、残りの4割はカナダ3.5%、オーストラリア2.5%、香港1.2%、シンガポール0.5%、ニュージーランド0.1%、イスラエル0.3%、ヨーロッパ株を買うかどうかということに整理できます。

私は、アメリカに集中させると心が安らぎません。きっと、アメリカの株価が気になって気になって仕方がなくなるでしょう。
より高いコストを払って落ち着かない気持ちになりたくありませんし、私は、インデックス投資の目的は期待リターンを得ることだと考えています。
【参考記事】
インデックス投資の目的は期待リターンを得ること
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-328.html#more

上記参考記事でお伝えしたとおり、JPモルガンによれば、各資産の期待リターンは、

日本大型株 4.75%
日本小型株 5.25%
米国大型株 5.25%
米国小型株 6.00%
先進国株(除く日本) 5.50%
世界株 5.75%
新興国株 8.25%

となります。

JPモルガンによれば、先進国株の期待リターンは、米国大型株よりも大きく、米国小型株よりも小さいということになりますので、あえて米国株に集中させるまでもないと考えます。

2、くりっく株365は、特別口座で管理できず、国保の私がやると掛金が跳ね上がりますので、私には良く分かりません。

とはいえ、ダウ指数のくりっく株365であれば、ダウが2万886ドルであれば、最低投資単位は208万円であるため、200万円の原資では1枚(レバレッジなし)~2枚(レバレッジ2倍時で余裕を見るとき)しか買えないことになります。
【参考記事】
トライオートはダメだけど、くりっく株365のダウは長期投資に向いています
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-135.html

上記参考記事を書いたのは8か月前ですが、そのときのダウ指数のくりっく株365は178万円でしたので、このとき1枚買っていれば30万円の儲けが出たことになります。2枚で60万円。たまりませんね。

しかし、この間、いろいろなことがありました。
レバレッジを2倍にとどめておき、かつ、ずっと手放さずに握っていれば儲かりましたが、私はそれほど強い人間ではありませんので、もしこの時に買っていたとしても、すぐに手放してしまったと思います。

私は、これまでの経験から、自分にとってもっとも成功率が高いのはインデックス投信のバイアンドホールドであることを知っていまし、バイアンドホールドによって期待リターンを得られれば満足ですので、いろいろと手を出そうとは思いません。

とはいえ、くりっく株365は、上記参考記事に書いたとおり、国保でさえなければ、非常に良い金融商品です。決済期限もなく、金利相当額ももらえます。
しかし、相場を読む目が必要であり、タイミングを間違うと、ずっとホールドする限り損はしないでしょうが、儲けは少なくなるでしょう。

というわけで、私には相場を読む目がないことから、バイアンドホールドをしているわけですので、どのタイミングでダウを買うべきかは分かりません。
ただ、今は相場が過熱しており、一括で買うべきタイミングではないような感じはしています。

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コメント

No title

明快な回答ありがとうございます。私もアメリカのみよりも広く世界に投資した方がいいとは何となく感じてはいたのですが昨今の流れに流されそうでした。

たわら男爵様の回答をいただいて大変すっきりしました。

CFDについても同じで利益を出すのはなかなか難しいかなと感じますので今後も「たわらノーロード先進国株式」の積立に励むとします。

これからもブログ応援します。
ありがとうございました。

No title

クロスパールさん

参考にしていただけたのであれば、よかったです。

いろいろと色気を出したくなったときは、期待リターンを得られれば十分だという初心を思い出すことが大切ですね。

私もついつい利確したくなりますが、使い道があるわけでもないですし、きっと再投資のタイミングを逃すだろうと思って思いとどまっています。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
ブログ開始日 2016年3月1日
男爵になった日 同年8月30日

40代男性(高等遊民)。
投資歴12年。
妻子あり。持家あり。

リスク資産は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
NISA口座ではVTの分配金を使ってVTを購入中。

松井証券で(1)全世界株リバランス積立、(2)SMT米国株配当貴族の各7500円ずつの毎営業日積立てを実行中。
全世界株リバランス積立とは、たわら先進国株80%、三井住友DC日本株S10%、たわら新興国株10%の配分比で毎営業日の買付け時に自動でノーセルリバランスするという画期的な発明です。

無リスク資産は、個人向け国債変動10(みずほ証券が最強)で運用中。

カテゴリごとに記事を整理しました。
とりわけ「公開 誰でもできる究極の投資」「たわら先進国株が他を圧倒する理由」「リバランス積立(松井証券)」は必見です。

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