インデックス投資の目的は期待リターンを得ること

私を含め、インデックス投資をする人の目的は、究極的には指数の期待リターンを得ることになります。
逆に言えば、期待リターンがほしいからこそ、インデックス投資をするわけです。

株式の期待リターンとは、国家公務員共済連合会(KKR)によれば、

●短期金利+リスクプレミアム-コスト

となります。

外国株式の場合は、

●短期金利+リスクプレミアム+外貨建資産プレミアム-コスト

となります。

株式は、債券と異なり元本保証されておらず、値段が上下に変動します(値段の変動幅をボラティリティと呼び、年率ボラティリティがリスクとなります)。

株式にはリスクがあるため、債券よりも儲かる見込みがなければ誰も投資しようとは思いません。
この「債券よりも儲かる見込み」のことを「リスクプレミアム」と呼びます。リスクの分だけプレミアム価格にして買ってもらおうというわけです。

なお、外国株式には外貨建資産プレミアムも発生します。
外貨建資産プレミアムとは、日銀によって日本の長期金利が大規模に抑制されることで、購買力平価による為替調整では調整しきれないプレミアムが発生するというものです。

詳細は下記リンク先の9頁をご覧ください。
https://www.kkr.or.jp/shikin/report251018.pdf

では、たわら先進国株の期待リターンはいくらなの?というのが今回のお話です。

【2017年2月26日付記】
1、外貨建資産プレミアムの説明を加え、本文の該当箇所を訂正しました。
2、KKRの期待リターンについて、2013年10月18日版ではなく2016年6月16日版に変更しました。

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http://www.kkr.or.jp/shikin/h27_4q_k.pdf

上記リンク先は、国家公務員共済連合会の業務概況書(2016年6月16日付)です。

この24頁によれば、各資産の期待リターンは、

国内債券 5年(-1.52%)20年(1.97%)
外国債券 5年(-0.02%)20年(1.97%)
国内株式 5年(4.40%)20年(5.90%)
外国株式 5年(5.90%)20年(5.90%)

となります(債券の期待リターンが微妙に良い金利低迷シナリオの期待リターンも併記されていますが省きます)。

ちなみに、2013年10月18日付レポートの期待リターンは、

国内債券 1%
外国債券 1.80%
国内株式 4.15%
外国株式 5.00%

でしたので、結構違いますね。
日本株の期待リターンの急上昇が年金資金による日本株のクジラ買いの正当化根拠となったことを思うと、KKRは空気を読んだのかもしれません。

つぎに、
https://www.jpmorganasset.co.jp/jpec/ja/topics/2017/pdf/pressrelease_20170220.pdf

上記リンク先は、JPモルガン・アセットマネジメントが昨日公表した最新のレポートです。

第一報はいつものとおりアウターガイさんです。
「JPモルガンAMが57アセットクラスの長期予想レポートを発表」
https://www.valuetrust.net/entry/2017/02211141.htm)。

JPモルガンによれば、各資産の期待リターンは、

日本国債 0.25%
先進国国債(除く日本) 1.25%
新興国国債 4.50%

日本大型株 4.75%
日本小型株 5.25%
米国大型株 5.25%
米国小型株 6.00%
先進国株(除く日本) 5.50%
世界株 5.75%
新興国株 8.25%

となります。

私の保有銘柄で言えば、たわら先進国株の期待リターンは5.50%、VTの期待リターンは5.75%となります。

他方で、先進国株(除く日本)の年率ボラティリティは20.25%、世界株の年率ボラティリティは20.00%ですので、たわら先進国株もVTも、1年間に80~120%の範囲内で変動する可能性が高いと予測されます。

たわら先進国株を1000万円買うということは、1年間で55万円の利益が上がることが期待できるものの、ひょっとしたら200万円損するかもしれないし、逆に200万円儲かることもあるかもねということになります。

JPモルガンによれば、

(1)米国債のリターンは、金利上昇時の債券価格下落を補いきれず、現預金のリターンをほとんど上回らない
(2)為替は、米国の金融政策の緩やかな正常化と日欧の持続的な金融緩和の継続の対比により、一段のドル安はごく緩やかなペースにとどまる(ドル高になる)
(3)株価は、経済成長の鈍化の進行(原因は、人口の減少と高齢化の進展、生産性の伸びの鈍化、レバレッジの拡大の3つ)により、前年度よりリターンは悪化する

ということです。

JPモルガンの予測する最新の先進国株(除く日本)と世界株のリターンは、いずれも前年より1%ずつ悪化しています。

とはいえ、たわら先進国株とVTの期待リターンは5.5~5.75%(KKRは5%)ですので、私は、2割の変動幅を考慮してもなお投資するに値すると考えます。

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コメント

外貨建て資産プレミアム???

さすがに「外貨建て資産プレミアム」はないんじゃない?
アメリカ株は日本人にとっては外貨建て資産でも、アメリカ人にとっては自国通貨建て資産だからそんなプレミアムは存在しないはず。

No title

コメントありがとうございます。

外貨建資産プレミアムはKKRの定義です。
アメリカ人にとってのプレミアムではなく、日本人にとっての円建てに引き直した時のプレミアムということになるんでしょうね。

日本人のプレミアム?

日本人にとっての円建てにひきなおした時のプレミアムということは、為替のプレミアムということになるよね?
もし、ドル円相場にそんなプレミアムが存在するとしたら、アメリカ人には外貨建て資産プレミアムとは反対の外貨建て資産コストが存在するの?
おかしいよね。

No title

コメントありがとうございます。

本文を訂正しましたので、ご覧ください。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は、たわら先進国株(楽天証券)とVT(マネックス証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)はeMAXIS Slim先進国株を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
●松井証券で「Slim全世界株リバランス積立」の毎営業日1万円投資を実行中。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、大和証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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