たわら先進国株よ、「実りの秋」作戦を実行すべき時は今

eMAXIS Slim先進国株の衝撃も消化し終わりました。

いろいろと考えてみました。

まず、ニッセイ外国株は対抗値下げはしないでしょう。

時系列
2015年9月18日、三井住友DC全海外株が一般開放(税抜0.25%)
●2015年11月21日 ニッセイ外国株、税抜0.39%から0.24%に値下げ
2015年12月18日、たわら先進国株が新規設定(税抜0.225%)
2016年9月8日、iFree外国株が新規設定(税抜0.21%)
●2016年11月22日 ニッセイ外国株、税抜0.24%から0.20%に値下げ

この時系列を見ると、ニッセイ外国株は、より低コストな先進国株投信がリリースされると、その直後の決算日(ニッセイ外国株の決算日は毎年11月20日です)の翌日から対抗値下げをしていることが分かります。
そして、対抗値下げの水準は0.01%です。

以上から、ニッセイ外国株の行動パターンは、

(1)決算日(毎年11月20日)時点で、より安い先進国株投信があれば、
(2)それより0.01%だけ安くする

ということになります。

したがって、同額であるeMAXIS Slim先進国株に対しては、ニッセイ外国株は動かないと予測します。

では、たわら先進国株はどうすべきかというのが今回のテーマです。

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この点については、既に記事を書いています。
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-313.html#more

上記記事は、eMAXIS先進国株が絶対最安値宣言をするという前提でした。
既にたわら先進国株の6倍もの純資産を持つeMAXIS先進国株が値下げをしたら大事件でしたが、eMAXIS Slim先進国株であれば勝ち目はあります。

とはいえ、たわら先進国株は、iFree外国株がリリースされるまでの9か月もの間、我が国最安値先進国株投信であったにもかかわらず、ニッセイ外国株に大きく水をあけられたことを反省しなければなりません。

2015年12月18日→2016年9月8日(純資産額の推移)
●ニッセイ外国株 199億7800万円→302億3900万円(うち自然減分は21億4996万円なので、純増は+124億1096万円)
たわら先進国株 0円→46億2900万円

本来であれば、この9か月の間にもっと多額の純資産を獲得しなければなりませんでしたが、ニッセイ外国株に3倍近い資金が流入してしまっています。

しかし、ニッセイ外国株が再度の値下げによって我が国最安値先進国株投信の座を奪還するとの発表を聞き、「たわら先進国株はもう終わりだ」と誰もが思ったとき、たわら先進国株に神風が吹きます。

そう、ニッセイ外国株の下振れです。
【参考記事】
たわら先進国株、ニッセイ外国株を0.3797%上回る
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-258.html#more

これが予想以上にニッセイ外国株にダメージを与えました。

2016年11月22日→2017年2月10日
●ニッセイ外国株 357億9000万円→412億8500万円(うち自然増分は32億9982万円なので、純増は+21億9518万円)
●たわら先進国株 53億5200万円→68億4700万円(うち自然増分は4億9591万円なので、純増は+9億9909万円)

やはりミスをしたときは、丁寧にその原因を説明して具体的な対策を示すことが大切であることが分かります。
ニッセイ外国株は即座に臨時ペーパーを出しましたが、何を言いたいのか意味不明な悪文であり、「良く分からないけど、また同じミスを繰り返しそうだよね」という印象を与える残念な内容でした。

しかし、これほど大きな敵失があっても、新規流入額はニッセイ外国株の方がまだまだ有利です。
普通の人は、指数との乖離とか、信託報酬を除く実質コストには余り関心がないことが分かります。

とはいえ、eMAXIS Slim先進国株(2275億1400万円)は、たわら先進国株(2426億9400万円)と同程度のマザーファンドを擁する超大型ルーキーです。
マザーファンドの規模では、ニッセイ外国株(629億1132万円)もiFree外国株(796億3099万円)も太刀打ちできません。
しかも、背後には三菱という最強のブランドがピカピカしています。指数との乖離や意味不明な下振れというニッセイリスクとも無縁です。

eMAXIS先進国株よりは勝ち目があるとはいえ、このまま何もしなければ、我が国最安値先進国投信だった時代ですらニッセイ外国株に勝てなかったたわら先進国株が勝てるとは思えません。
しかも、戦略兵器として創設されたeMAXIS Slim先進国株は無限に対抗値下げをしてくるでしょうから、純粋な値下げ競争に巻き込まれるとひどい目にあいます。

そこで、たわら先進国株は、

(1)早急に0.199%に対抗値下げをする
(2)年間平均保有残高の0.05%相当額のたわら先進国株を継続保有ボーナスとして加算する

という施策に踏み切るべきです。

0.199%まで値下げをしても、アセットマネジメントONEは0.001%の損で済みます(販売会社と信託会社の報酬をニッセイ外国株と同額に引き下げることが前提です)。

また、0.05%の継続保有ボーナスは、SBI証券の投信保有ポイントと同額ですから、投信会社と販売会社がそれぞれ0.05%ずつ値下げをしたことと同じ結果となります。
しかも、継続保有ボーナスはたわらシリーズのコンセプト(米俵が積み重なるイメージ)と重なります。付与の時期を毎年10月1日とすれば、まさに実りの秋にぴったりです。

ひふみ投信のアイデアをパクって、5年以上の保有で0.2%、10年以上の保有で0.4%を付与しても面白いかもしれません。
https://www.rheos.jp/toushin/service/cheering.html

というわけで、私は、eMAXIS Slim先進国株への対抗策として、「実りの秋」作戦を提案します。

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コメント

No title

実際たわらがslim発売前に、0.199%にして最安の名をかっさらうのはとても良い方法だと思うのですよね。
きっと無理でしょうけど。

たわらの自称宣伝部長さんは一体なんの仕事をされてるんでしょうね?
たわらが発売になった時もニッセイの流入はそれほど大きく減ってはいなかったわけで、ニッセイとたわらの決定的な違いは、その営業力、広報力にあると思います。
あの意味不明な米俵のロゴマークばかり目立って、多分一般の人にはなんの広告かわからなかったでしょうね

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No title

コメントありがとうございます。

>ニッセイとたわらの決定的な違いは、その営業力、広報力にあると思います。

今でこそ違和感はありませんが、「たわら」というネーミングは「モーニング娘。」に通じるものがあると思います。

最初はどちらも失笑を買いましたが、少なくとも「モーニング娘。」は国民的なアイドルグループになりました。
たわらもそうなることができるかは、効果的なマーケティングに尽きると思うのですが、米俵という発想自体、ロゴマークと相まって、大抵の人は「江戸時代?」という違和感を抱くでしょうね。

私は、今はやりのツイッターで、例の部長が進退をかけてつぶやくべきだと考えます。

「スリム?うちもやったるで。しばし待たれよ」

なんて部長がつぶやいたら面白そうです。

No title

おっしゃる通りです。
自称宣伝部長殿は、投資マニアであるブロガーの集まりで他社に当てつけを言ってる暇があるなら、巨大なマザーファンドがもたらすファンド運営の安定と、経費率の安さをもっと一般投資家に向けてアピールすべきなのです。
これはとても不思議なことなのですが、AMOneにしてもMUAMにしても、信託報酬の低さはアピールするものの、具体的に出た数字を元に実質的な経費率の低さをアピールしないのです。
ニッセイにいいようにやられるわけです。

No title

コメントありがとうございます。

>これはとても不思議なことなのですが、AMOneにしてもMUAMにしても、信託報酬の低さはアピールするものの、具体的に出た数字を元に実質的な経費率の低さをアピールしないのです。

そのとおりですね。
ホームページで、ライバル投信の実名を出して具体的な数字で比較し、たわら先進国株こそ最安値先進国株投信である旨を強調すべきだと思います。

これは下っ端には判断できませんので、まさにあの部長がやるべき最大の応援だと思います。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

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