個人向け国債変動10のキャッシュバックが来月から減額へ

現在、個人向け国債変動10は、大抵の証券会社で、1000万円ごとに5万円のキャッシュバックキャンペーンが行われています。

財務省から証券会社に支払われる発行事務取扱手数料は、現在、「額面100円あたり50銭」ですので、証券会社が1000万円あたり5万円のキャッシュバックをするということは、儲けをすべて吐き出すということを意味します。

では、なぜ証券会社は儲からないキャッシュバックキャンペーンを打つかというと、まずは自社の証券口座に金を入れてもらわないと何も始まらないからです。

個人向け国債は無リスク資産です。
もっぱらリスク資産を扱う証券会社とは相性が悪いのですが、預貯金がその保有資産のメインである顧客を勧誘する有力な材料になります。
この低金利時代に、ノーリスクで0.5%のキャッシュバックを受け取れるわけですから、個人向け国債がきっかけで新たに証券口座を開くという人も少なからぬ数いるはずです。
いったん顧客を囲い込むことに成功すれば、あとはじっくり時間をかけて攻略すればいいだけです。何も縁がない人を勧誘するのと無リスク資産だけとはいえ自社の顧客を勧誘するのとでは、難易度が何段階も下がります。

そして、これがもっとも重要なことですが、個人向け国債変動10は、1年経過すればノーリスクで解約することができるのです。しかも、解約は1万円単位ですることができます(解約金からは既に受け取った1年分の利息が差し引かれますが、最初のキャッシュバックをもらっていますので、顧客は利息がゼロでもキャッシュバック分だけ得をすることになります)。

そう、ここがまさに勝負どころです。
1年かけて新規顧客をじっくり洗脳し、このタイミングで手数料の高い金融商品に乗り換えさせるところまでがワンセット(ネット証券会社はこの点のモチベーションがないため、キャッシュバック率を低く設定しています)

とはいえ、その手口を知っている我々は、1年ごとに乗り換えることで、キャッシュバックだけをおいしくいただくことができます。しかも、全くのノーリスクで。


しかし、3月募集分からキャッシュバックは減額されそうです。

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財務省は、昨年12月、事務手数料を100円あたり50銭から40銭に減額すると発表しました。
http://www.mof.go.jp/jgbs/individual/kojinmuke/houdouhappyou/p281205.htm

これによって、証券会社は、1000万円の個人向け国債を売ると4万円の手数料しか入らないことになります。
これまでは儲けゼロだったのが、来月からは売れば売るほど1万円ずつ損することになるわけです。

おそらくほとんどの証券会社で、キャッシュバック率が1000万円あたり5万円から4万円に減額されるでしょう。
ということは、今月が5万円をもらえる最後のチャンスとなる可能性が高いといえます。

なお、個人向け国債を買うなら、みずほ証券がもっとも得です。
【参考記事】
個人向け国債を購入するなら、みずほ証券が最適
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-217.html#more

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ブログ開始日 2016年3月1日

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●楽天カード投資はeMAXIS Slim先進国株を毎月5万円購入。
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