私はリアルタイムで視聴しました。
年末に立て続けに実施した楽天証券やインヴァスト証券のセミナーの集大成というか、内容はほぼ同じでした。数日で来年の相場の見立てが変わるはずもないので仕方ありません。
では、見る価値はないのかというと、見る価値はあります。
広瀬さんの中でも、何度も話しているうちに自分自身の中で内容が昇華されていったのか、今回のものが一番分かりやすいものになっています。
相場予測は以下のとおりです。
ドル円 7%の円安ドル高
アメリカ株 マイナス11%
ヨーロッパ株 +10%
日本株 +10%
これらは今年の終値(まだ終わっていないので具体的な数字は不明)を基準にしています。
そうすると、円ベースだと、アメリカ株は11%のマイナスになるものの、7%円安と2~3%の分配金によってほぼ相殺されることになります。
しかも、この予測は今年の終値であり、トランプ相場によって上がった時点の数字を基準にしていますので、トランプ相場前からホールドしていた人は、来年のギトギトのクソ相場が到来してもトランプ前より損はしない(むしろ儲かる)ということになります。
現時点で最も悲観的な広瀬予測でも、ずっとバイ&ホールドしていれば儲かるということになりましたので、バイ&ホールドによって相場の急上昇時(稲妻)に相場にいつづけることの大切さが分かろうとういうものです。
ちなみに、私がインデックス投資をしている理由は、インフレと円安による円財産の減価に備えるためです。
円財産を100%にすることは日本にすべてを賭けることを意味しますので、とてもおそろしいです。
【2016年12月29日13時55分追記】
見直したところ、どうでもよい相場予測だけしか書いていなかったことに気づきました。
書き忘れていた相場を読む広瀬視点を追記します。
(1)1月のトランプ就任後、もし最初に減税ではなく、最高裁判事の指名審議を優先すると、相場は下がる。
理由:現在の株高は、来年になったら減税でもっと儲かるだろうと思って売り控えている人が大半だから。もし最高裁判事の指名が優先されると、減税の審議入りは5月か6月にずれ込み、2017年中の減税は実現されなくなる。
そうすると、減税を期待して売り控えていた人たちが一斉に売りに転じるので、株価は下がる。
(2)3月15日のFOMCで利上げがなされないと、相場は下がる。
理由:12月のFOMCで示されたドットチャートによれば、2017年と2018年はそれぞれ3回ずつの利上げがなされるものと想定されている。利上げがなされると確かに株価にとっては不利だが、利上げのロードマップが示されない方が不確実性がますことから、3月の利上げがなされず、12月に示されたと思ったロードマップが失われることで株価にとってもっと不利になる。
なお、広瀬さんは、(1)は悲観的、(2)は懐疑的です。
私も、減税よりも最高裁判事の指名審議の方が優先されると考えます。今年の2月に最高裁判事が死亡し、オバマ大統領は共和党(大統領の指名を同意する上院の多数派を共和党が握っています)が受け入れやすい裁判官を最高裁判事に指名しましたが、共和党は審議入りを拒否し、ずっと最高裁判事が欠員のままです。
トランプが最高裁判事を指名したとしても、当然、民主党は報復措置に出るでしょうから、減税の審議入りまでに相当な時間がかかることが想定されます。
広瀬さんの著書ですが、12月30日9時59分まで、楽天Koboで55%以上のポイントバックです(通常20%、DEAL30%、月末5%)。私も持っていますが、一度は読んでおくべき本です。
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