アエラが金融庁等に確認した9つの質問は、次のとおりです。
各質問の答えについては、元記事の該当部分のリンクを貼っておきましたので、元記事をご確認ください。
Q1
新しいNISAでは結局、年間最大いくらまで投資できる?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100027.html?page=1Q2
成長投資枠で積み立て投資をしてもいいのか?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100027.html?page=1Q3
つみたて投資枠と成長投資枠の併用ができるが、どちらか一つだけ使ってもいい?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100027.html?page=1Q4
つみたて投資枠の投資対象は現行のつみたてNISAと同じ、株式投資信託等。成長投資枠で買える金融商品は一般NISAと同じ、で合っている?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100027.html?page=2Q5
成長投資枠で買う株式投資信託やETFが新しいNISAの対象か、どこを見ればわかる?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=1Q6
新しいNISAで金融商品を売却すると“枠”が復活=枠の再利用が可能。どういう意味?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=1Q7
新しいNISAで売却したとき復活する枠は、買ったときの金額? 売ったときの金額?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=2Q8
一般NISAか、つみたてNISAをしている人はどうなる?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=2Q9
一般NISA、つみたてNISAをしている人も、新しいNISA口座の開設手続きが必要?
https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=2上記の9つの質問のうち、正解したのは何問だったでしょうか?
ところで、上記の記事で、1点、気になる部分がありました。
こちらです。
海外ETFに関しては対象・非対象を誰がどう判別し、リスト化していくかの詳細が決まっていない。各社で取り扱うETFは異なり、今後の海外での新規上場ETFも把握する必要があるため、調整は難航しそうだ。取材時点では「土壇場で海外ETFが軒並み対象外になるのでは」という感触すらあった。https://dot.asahi.com/aera/2023020100075.html?page=1とはいえ、私は、配当金や分配金がでる個別株やETFをNISAで買おうとは思いません。
せっかくの非課税投資枠が配当金や分配金の分だけ実質的に目減りしてしまうからです。
また、売却しても翌年には非課税投資枠が復活するとはいえ、売却するのは損です。
例えば、120万円で購入した投信が200万円になった時点で売却したとします。
これが特定口座で購入したものであれば、値上がり益80万円×20.315%=16万2520円が源泉徴収されて183万7480円しか手に入りませんが、新NISA口座で購入したものであれば200万円が全て手に入ります。
そして、新NISA口座の生涯投資枠が120万円(売却額200万円の購入額)空くため、翌年以降に購入することができます。
「16万2520円の税金が免除された上に、翌年以降になるとしても生涯投資枠も復活する。いいことだらけじゃないか。」
そのように思った人は大きな損に気づいていません。
ここでのポイントは、生涯投資枠の枠が空くのは、売却額の200万円ではなく購入額の120万円だけだという点です。
つまり、
売却しなければ200万円を非課税で運用することができていたのに、
売却すると翌年以降でしか買い直せない上に、買い直したとしても120万円までしか戻らない(=
80万円の非課税運用額が永久に失われてしまった)ことになります。
新NISA口座では、1800万円の生涯投資枠が設定されています。
生涯投資枠1800万円は時価額ではなく購入額を基準に判断されるため、
1日でも早く、1円でも多くのお金を新NISA口座に投入することで時価額を増やし、生涯投資枠を実質的に拡大することを目指すべきです。
もちろん、一度買ったら売ってはいけません。
なぜなら、確定利益の分だけ生涯投資枠が実質的に目減りしてしまうからです。
分配金を出さず、未来永劫の成長を信じることができる(=買い換える必要がない)投資対象とは何かと考えると、私は、時価総額比で先進国株を買うインデックスファンドしかないと思っています。
コメント
No title
じつに興味深いエントリーありがとうございます。
ご紹介の2番目のリンク先の元記事末尾近くにこうあります。
> 正式決定ではないことを決定済みのように表現するケースも散見された。「新聞は大丈夫」と思いがちだが、掲載後の制度・解釈の変更で古くなる場合は多々ある。
ここは
「AERAは大丈夫」と思いがちだが、掲載後の制度・解釈の変更で古くなる場合は多々ある。
と、読者は眉に唾をつけて慎重かつ細心に記事全体を読む必要がありますね。
2023/02/06 18:57 by gavardini URL 編集
No title
ひとつ疑問なのですが・・
質問させてください。
2つ目のQですが、
>人気の「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」等を積み立てたい場合、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を使えば月30万円まで買える。
つみたて投資枠は月10万ですが、成長投資枠は一括投資でもOKなので一気に240万円分購入、合計で年の初月に250万円分購入できるのではないのでしょうか?
成長投資枠も毎月同額を分散で購入した場合は30万円、という意味なのでしょうか?
2023/02/07 14:27 by 質問です URL 編集
No title
>「AERAは大丈夫」と思いがちだが、掲載後の制度・解釈の変更で古くなる場合は多々ある。
様々な報道が活発になされれば多くの人が新NISAを知る機会に恵まれることになりますので、私は良いことだと思っています。
>合計で年の初月に250万円分購入できるのではないのでしょうか?
そうなりますね。
また、証券会社のシステム次第になりますが、ボーナス月の増額と組み合わせることで360万円の年初一括投資が可能になればいいなと思っています。
>成長投資枠も毎月同額を分散で購入した場合は30万円、という意味なのでしょうか?
「積み立てたい場合」と記載されていますので、記事の試算は成長投資枠でも積立投資をすることが前提になっています。
2023/02/07 23:22 by たわら男爵 URL 編集
No title
いつも興味深い記事ありがとうございます。
ちなみに男爵様は、インデックス投信の永久保有を是としておられるようにお見受けします。
出口戦略的なものは一切検討されてないのでしょうか?
万が一、保有現預金が足りないという状況になれば取り崩しをされるのでしょうが、そうならなければ、解約・消費されることはないのでしょうか?
あくまでも死亡時における資産の最大化ないしは、ご子息への相続財産評価額最大化を目指されているということでしょうか?
2023/02/07 23:43 by URL 編集
No title
確かにそうですね。
お返事を有難うございました。
2023/02/08 09:01 by URL 編集
No title
>出口戦略的なものは一切検討されてないのでしょうか?
手持ちの無リスク資産(個人向け国債と預貯金)が乏しくなれば、たわら先進国株が史上最高値を更新している時を見計らって一部売却する予定です。
>保有現預金が足りないという状況にならなければ、解約・消費されることはないのでしょうか?
手持ちの無リスク資産が十分ある状況でリスク資産を売却して現金化しても使い道がありません。
>死亡時における資産の最大化ないしは、ご子息への相続財産評価額最大化を目指されているということでしょうか?
別に目指してはいません。
ただ、特に節約を意識することなく死ぬまで生活できる資産が用意できたのでリタイアしたのですが、資産が減り続けるだけでは安心してリタイア生活をすることができないと思ったのでリスク資産の保有は続けたところ、安倍トランプ相場で想定を大きく超えて増えてしまったという状況になります。
>お返事を有難うございました。
お役に立てて良かったです。
2023/02/08 09:37 by たわら男爵 URL 編集