他人のブログに勝手にアドバイスするシリーズ(9)~売り時はいつ?

「初めてのインデックス投資」というブログに以下の2つの記事がアップされました。

株価が高くなった時にインデックスファンドを売っちゃダメなら、いつ売るの?
http://realmuay.blog.fc2.com/blog-entry-138.html

今後も株価上昇して日経平均2万円超えてもインデックスファンド売っちゃダメ?本当?爺さんになってから売るの?
http://realmuay.blog.fc2.com/blog-entry-139.html

論旨が迷走していますね。
そこで、いつものとおり、頼まれてもいない私がスパッと斬りましょう。

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まず、以下の記事をご覧ください。

【必見】誰でもできる超簡単ほったらかし投資(改訂版)
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-24.html#more

ここで重要なのは、自分の全財産のうち、リスク資産に投下する財産をいくらにするのかを最初に決めるということです。
その判断基準は、自分のリスク許容度とリスク選好度の2点です。

リスク許容度とは、客観的にどれだけの相場の下落に耐えられる資産状況にあるかということで、私のような引退者のリスク許容度は非常に低く、大企業に勤めている人は非常に高くなります。
つまり、仕事等で今後財産が増えるあてのない私は、客観的に見て余りリスクを取ってはいけないということです。

リスク選好度とは、主観的に自分がどの程度のリスクを取ると心地よく感じるかということです。
全財産が100万円しかなくても全て投資したいと思う人はリスク選好度が高く、1億円あっても半分しか投資したくないと考える人はリスク選好度が低いといえます。
とはいえ、その人の本当のリスク選好度は暴落時に判明します。暴落時に悲観して投げ売ってしまう人は、自分ではリスク選好度が高いと思っていても実はとても低かったといえるからです。

自分のリスク選好度がどの程度かについては、歴史的な暴落時でもホールドを続けることができるかどうか、換言すれば、リスク資産が半減しても狼狽売りをしたくならないかを想像して判断した方がよいでしょう。
ただし、想像と現実は違います。実際に数千万円の含み損になっても耐えられるかどうかはその時になってみないと分かりません。そのためにも、一括投資ではなく、5年程度の時間を分散させて積み立てることで、リスクにさらす財産を少しずつ増やしていき、自分のリスク選好度はどの程度なのかをきちんと把握すべきだと考えます。

このように、自分の全財産のうち、リスク資産にいくら投じるかは、リスク許容度とリスク選好度の2点に基づいて判断されるべきであり、それは相場の値動きとは一切関係ありません。

相場が値上がると、全財産に占めるリスク資産の割合が当初想定していたよりも増えます。
その時点で、もう一度、自分のリスク許容度とリスク選好度を分析し、リスク資産に投下する財産の割合又は金額が高いと判断したのであれば、自分が最も心地よいと考える割合又は金額になるまで、リスク財産を売却して無リスク資産を増やせばよいのです。

また、相場が値下がると、全財産に占めるリスク資産の割合が当初想定していたよりも減ります。
その時点で、もう一度、自分のリスク許容度とリスク選好度を分析し、リスク資産に投下する財産の割合又は金額が低いと判断したのであれば、自分が最も心地よいと考える割合又は金額になるまで、リスク遺産を購入してリスク資産を増やせばよいのです。

また、かつては購入したものの、今では要らなくなった投信があるのであれば、相場が値上がった今はそれを処分する好機といえます。
私も、日本株の個別株のほぼ全てと三井住友DC全海外株を売却しました。

なお、上記のブログでは、日経平均が2万円になった時点で売却することを推奨していますが、私は反対です。
かりに全世界株リバランス積立をしているのであれば、日本株を10%と決めた前提となる判断要素が当初と同じである限り、なにがあろうとこの配分比を維持すべきです。その方が儲かるからです。

したがって、日本株を売却すべきタイミングは、当初は10%と決めたが、熟慮の結果5%がふさわしいと考えを改め、ポートフォリオを変更するときか(具体的なタイミングは、日本株の時価総額比が5%を切ったときでしょうね)、事前に決めたポートフォリオの10%を超えたのでリバランスする必要があるときしかないことになります。

というわけで、ある投信を売却するタイミングは、相場の値動きではなく、

1、自分のポートフォリオにリバランスの必要があるときか
2、ポートフォリオ自体の配分比を変更したときか
3、リスク資産と無リスク資産の配分比を調整するときか

のいずれかということになります。

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コメント

No title

こんにちは。

客観的な意見が聞けてうれしいかぎりです。

ただ、2万円で売ることを推奨しているわけではありません。

言いたいことは、「自然に感じるアドバイス」という項目に書いた「人の状況と相場の状況を合わせて考える」ということです。

もしこれを考慮して、ポートフォリオ自体の配分比を変更するのであれば、同意見のように感じます。

No title

やはり同様の意見ではないですね・・・
すみません(^^;)

No title

コメントありがとうございます。

私の全世界株リバランス積立は、時価総額比を参考にしたした80:10:10の固定比率ですので、時価比率が劇的に変動するなどの通常想定し難い状況にならない限り、配分比を変更することはありません。

変更するとしたら、リスク資産と無リスク資産の配分比ですが、これを変更するかどうかは自身のリスク許容度と選好度に基づいて決めるべきものであり、相場の値動きで判断すべきものではないことから、ご指摘のとおり、りあるむえさんとは意見が違います。

私がなぜこのような記事を書いたのかというと、タイミング投資はプロを含めた誰にとっても無理だからです。タイミング投資ができれば必ず儲かることなど誰にでも分かりますが、私は、トッププロでもできないのに自分にはできるとは思えません。

結局、タイミングをはかりたいのであれば、リスク資産と無リスク資産の配分比を固定し、淡々とリバランスする(儲かった分だけ無リスク資産に戻し、リスク資産が安くなって配分比を下回ったら配分比に戻るまで買い増しする)ことしかないと考えています。

No title

大ベテランの経験からくる主張なので参考になります。

おっしゃる意味もよくわかります。勉強になりました。
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プロフィール

たわら男爵

Author:たわら男爵
Painter:ますい画伯
http://www.masuitousi.com/

ブログ開始日 2016年3月1日

●リスク資産(6割)は「たわら先進国株」(楽天証券)とVT(SBI証券)をほぼ50:50でホールド中。
●つみたてNISA(SBI証券)では「たわら先進国株」を年初一括40万円購入。
●楽天カード投資(毎月1日)では「たわら先進国株」を毎月5万円購入(+特定口座で11日と21日に各5万円ずつ積立買付中)。
●SBI証券で「インデックスマラソン」の毎営業日100円投資を実行中。

●無リスク資産(4割)は、個人向け国債変動10(みずほ証券、SMBC日興証券)と楽天銀行(金利0.1%)。

パソコン版右端の「ブログ記事検索」と「カテゴリ」が便利です。

●「誰でもできる超簡単ほったらかし投資」(カテゴリ「【公開】誰でもできる究極の投資」)はこのブログの全エッセンスを1記事に凝縮したものです。
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